矢崎総業340億円の申告漏れ、子会社からの仕入れ金額増やす…処分不服で審査請求
「矢崎総業」(非上場のようです)が、東京国税局から約340億円の申告漏れを指摘されていたという記事。法人税の追徴税額は約30億円です。修正申告ではなく更正処分だそうです。会社は、処分を不服として国税不服審判所に審査請求したとのことです。
「関係者によると、同社は子会社からの仕入れについて、決算期末に、支払金額を増やす価格調整を行っていた。子会社が赤字になるのを避けるためだったとみられるが、同国税局は、価格調整には合理性がなく、増額分は実質的に寄付に当たるとして経費計上を認めなかったという。」
最初から赤字にならないような価格で仕入れていればよかったのかもしれません。決算期末に調整するというのは、当局からすれば、意図がみえみえだったのでしょう。
矢崎総業 約340億円申告漏れを国税局から指摘 不服を申し立て(NHK)
「関係者によりますと、「矢崎総業」は、国内にある子会社に赤字が発生しないよう、この子会社に発注していた製品の価格を決算期に引き上げる調整を行うなどして、税務申告をしていました。
こうした価格調整について、東京国税局は契約書に基づかず合理性もないとして、製品価格の増額分が課税対象になる子会社への寄付金にあたると判断したということです。」
たぶん、契約書に調整すると書けばいいというのではなく、契約書に規定する調整方法が合理的でないといけないのでしょう。
なお、このケースは、仕入における調整ですが、子会社への売上について販売奨励金などを支払う場合も、同じような問題が生じ得ます。
矢崎、340億円申告漏れ 国税が経費の過大計上指摘(Yahoo)
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