会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

吉村前会長に「情報や権限集中する構造」 山口FGが調査報告書(毎日より)

吉村前会長に「情報や権限集中する構造」 山口FGが調査報告書

山口フィナンシャルグループ(FG)が臨時取締役会で、前会長兼最高経営責任者(CEO)の吉村猛氏への取締役辞任勧告を決議したという記事。

新銀行事業を巡る調査報告書も公表されたそうです。

「調査報告書などによると、吉村氏は日銀出身の特定のコンサルタントの助言を受けながら、大手消費者金融アイフルとの共同出資でリテール(小口取引)専門銀行を設立することを計画新銀行のトップに高額報酬でこのコンサルを据え、コンサルの関係者も雇う予定だった。

調査に対し、吉村氏は計画の進め方について執行権限の範囲内だったと主張。しかし、調査報告書は、吉村氏が他の取締役から取締役会での決議を求められても応じず、説明責任を全うしなかったため、CEOとしての資質に疑義を抱かれたと指摘した。また、新銀行計画だけでなく、証券会社との提携解消交渉も取締役会に報告していなかったことを明らかにした。

報告書は、問題を引き起こした背景に「CEOに情報や権限が集中する構造があった」と指摘。専属のCEO室の廃止を提言した。椋梨氏は会見で「ガバナンス(企業統治)や組織風土の改善に取り組み、信頼回復に努めていく」と述べ、CEO室を10月1日に廃止したことを明らかにした。」

山口FGが異例の前会長辞任勧告(産経)

「報告書や関係者によると、吉村氏は消費者金融大手アイフルと提携し、個人向けに特化した新銀行の設立を計画し、アイフル側と口頭で合意した。新銀行のCEOには、親交のあるコンサルタント会社元役員1億円以上の報酬で迎えようとした。

報告書では、経営上の重要事項にもかかわらず、いずれも取締役会の決議を経ずに進めており、「CEOの権限逸脱」と認定した。また、証券会社との提携解消を独断で協議するなど、訴訟に発展する恐れのある重大なリスク情報を社内で共有しなかったことも指摘した。」

解任された前会長に異例の辞任勧告 山口FG、取締役9人が「引導」(朝日)(記事前半のみ)

調査報告書はこちらから。

社内調査本部による調査報告書と今後の対応方針に関するお知らせ(PDFファイル)

取締役 1 名に対する辞任勧告の決議について(PDFファイル)
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