会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

[社説]気候リスクの開示もっと広く(日経より)

[社説]気候リスクの開示もっと広く(記事冒頭のみ)

TCFDによる開示は各国で上場ルールになりつつあり、日本でもTCFDに賛同する企業は多いが、まだ開示が不十分だという日経社説。TCFDが10月に新指針を出したことにもふれています。

「主要国の中央銀行や金融監督当局が主導し、温暖化対策を進める組織「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」が、脱炭素の取り組みを加速するよう強く求め始めた。」

「2015年設立のTCFDは気候変動に対処するための有効な企業統治や、気温上昇がもたらす財務上の影響について、11項目の開示を推奨してきた。さらに10月半ばに発表した新指針は、企業に脱炭素の技術開発など具体策も記すよう求めた。

TCFD開示は各国の証券取引所や有力投資家が支持しているため、事実上の上場ルールになりつつある。ただ、具体的なひな型が示されていないため、企業の取り組みの差が大きい。」

日本企業も開示不十分なのだそうです。

「企業は気候問題の専門家を育成したり、社外取締役に迎えるなどして、温暖化リスクの分析や対策づくりを急ぐべきだ。経営資源の乏しい中小の取引先や協力企業が、脱炭素を進めるための人的、技術的な支援も必要になるだろう。」

オムロンが有報で開示している例にもふれています。

「オムロンは20年度からTCFD情報を有価証券報告書に記載しており、今後は取引先を含めた温暖化ガスの排出削減目標も開示する方針だ。」

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