会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日大アメフトの悪質タックル問題 経営者はこれを冷静に見ていられるのか(ITmediaより)

日大アメフトの悪質タックル問題 経営者はこれを冷静に見ていられるのか

(ややこじつけのようにも感じられますが)日大アメフト悪質反則問題と、粉飾決算などの企業不正は共通点があるという記事。

「日大アメフト部のような組織構造上の問題は多くの企業においても存在し、時として上司から部下へのパワハラが横行するのである。同じように考えたビジネスパーソンも多いはずだ。

有無を言わさぬ経営トップからのプレッシャーによって社員が粉飾決算やデータ改ざんといった不正に手を染め、濡れ衣を着せられる。実際、そうやって退職に追い込まれた社員は少なくないだろう。

実態はどうだろうか。企業の不祥事に詳しい東京商工リサーチ 情報本部の松岡政敏氏は「東芝に代表されるように、経営トップの不当な指示は後を絶たない」と話す。

東京商工リサーチは上場企業を対象に「不適切な会計・経理の開示企業」を毎年調査しているが、会社資金の着服横領などが発覚する企業は依然としてなくならず、とりわけ東証1部上場企業の増加が目立つそうだ。2017年は調査開始以来、最多の30社を記録した。

こうした不正がすべてトップの指示で行われたという確証はないが、「第三者委員会の報告書などを見ると、そうした企業があることは明白」と松岡氏は説明する。」

アピックヤマダとドミーの報告書から引用しています。

企業の会計不正の場合は、簡単に白黒つかない問題もあり、組織構造もスポーツのチームと比べれば複雑です。今回の日大の問題は、組織の病理をわかりやすく見せてくれたという意味はあるのでしょう。

記事後半では、こちらの本の著者がコメントしています。

職場がヤバい!  不正に走る普通の人たち職場がヤバい! 不正に走る普通の人たち
前田 康二郎

by G-Tools


日大アメフト部OBたちが決死の覚悟で守ろうとしているもの(現代ビジネス)

「その田中ファミリーの筆頭が内田氏。「フェニックス」の愛称があるアメフト部OBの内田氏は、田中氏より10歳下で、その足跡を踏襲して出世してきた。フェニックスには篠竹幹夫という名物監督がいて、日大をアメフト界の名門校に育て上げたが、内田氏は篠竹監督をコーチとして支え、03年、後を継いで監督に就任した。

その一方、田中氏の後を受けて保健体育審議会事務局長となって体育会を支配、理事を経て、昨年9月、田中4選が決まった理事会で常務理事に就任し、実質的なナンバー2として田中体制を支えることになった。」

「こうして、相撲部出身の田中理事長を公私にわたって支えているのがフェニックスOBたちである。学内外に敵も多く、メディアの攻撃を受けることの多い田中氏を、内田氏、井ノ口氏、井上氏らが、日大事業部という会社をある種の「防御壁」にして守っているわけで、このつながりは深い。

したがって殺人タックル事件は、4期12年体制を固めた田中体制を、内側から揺さぶる危険性があった。」
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事