サマーズ氏、エンロン型「不正の匂い」を指摘-FTXメルトダウン
FTX Meltdown Has ‘Whiffs’ of Enron-Like Scandal, Summers Says
サマーズ元米財務長官が仮想通貨交換業者FTXの破綻についてコメントした記事。
暗号資産に関する規制の問題というよりは、エンロン型の不正ではないかということです。
「 「リーマン危機に例える人は多い。どちらかと言えばエンロンに近いだろう」とサマーズ氏はブルームバーグテレビジョンの番組で述べた。「鬼才と言われる人物がいて、事態は財務上の失策というだけではなく、報道に基づけば不正の匂いが漂う。会社創設から間もない段階で、スタジアムに名前を付けていた。爆発的に富が巨額に膨らんだが、それがどこから来たのか誰もきちんと分かっていない」と話した。」
「「各種規制当局には2つの教訓が示された」とサマーズ氏。1つは「法定会計士の数を増やし」、企業レベルと国家レベルの両方で問題発見を促すことだと述べた。
2つ目は、「財務に少しでも関連した」責任ある立場の人は毎年1週間や2週間の休暇を取るというルールを設け、業務からいったん離れるべきだという。財務で不正行為を働く人は、問題を隠蔽(いんぺい)し続けるために常に状況を監視しなくてはならないと、他の専門家もこれまでに指摘している。
「これは恐らく、暗号資産を規制するルールという複雑なニュアンスの問題というよりも」典型的な金融詐欺の問題だろうとサマーズ氏は述べた。」
たしかに、なんでこんなにもうかっているのかわからない状態というのは、何か裏があるかもしれないと考えるべきなのでしょう。
また、「法定会計士」は、原文ではforensic accountants(フォレンジック会計士)ですので、普通の会計士ではなく、不正調査に強い会計士のことなのでしょう。企業のレベルでも国全体のレベルでも、そういう会計士が必要なのだそうです。
“The regulatory community ought to draw two lessons from this” episode, said Summers, a Harvard University professor and paid contributor to Bloomberg Television. First is the need for “more forensic accountants” to help detect issues at both the corporate and national level, he said.
Second, there should be a rule for “everything that touches finance” that people in positions of responsibility take a week or two off each year, disconnected from their work. Other observers have pointed out that individuals engaged in financial malfeasance need constant monitoring of their positions to keep problems hidden.