日本証券業協会が、証券会社のアナリストが未公表の企業決算についての情報を取材することを禁じる指針案をまとめたという記事。
「対象となるのは、会員企業のアナリスト。今後は、決算期の未公表の業績情報についてアナリストの企業取材を原則として禁止する。本人が意図しないところで情報を得た場合は、社内で情報管理を徹底するよう求める。罰則規定はない。来期以降の計画や将来予想については、取材可能とする。」
「日証協の稲野和利会長はこの日の会見で、「特定の投資家だけに情報を伝えるというのは、市場の公正性・透明性を損なう問題」と話した。」
詳しくは日証協のパブコメ募集をご覧ください。
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パブリックコメントの募集(協会員のアナリストによる発行体への取材等及び情報伝達行為に関するGL)(日本証券業協会)
「一部の協会員のアナリストにおいて、未公表の決算期の業績に関する情報を取得するための発行体への取材等(いわゆる「プレビュー取材」等)をして、その情報を特定の投資家に伝達する行為(いわゆる「早耳情報」の提供)が行われている」という指摘が検討の出発点だったそうです。
金融審議会のディスクロージャーワーキング・グループの報告書で、フェア・ディスクロージャー・ルールの導入が取り上げられたことも背景としてあげています。

(日証協資料より)
未公表の企業決算情報は取材禁止、アナリスト新指針に懸念(ダイヤモンドオンライン)(ロイター配信)