東京商工リサーチの調べによると、3月決算上場企業の中間決算(第2四半期決算)の決算短信で、ゴーイングコンサーン注記を記載した企業は28社、「継続企業に関する重要事象」を記載した企業は59社だったという記事。
「GC注記と重要事象を記載した企業数は合計87社で、新型コロナウイルスの影響を受けて前年同期(2019年9月中間決算、55社)から約6割増加、2020年3月期本決算(83社)から4社増えた。
87社のうち、新型コロナ感染拡大の影響を要因としたのは39社(構成比44.8%)で、外出自粛や臨時休業などの影響を受けた外食やホテルなど消費関連業種が目立った。」
前期の本決算からはあまり増えていないようです。今期の本決算はどうなるのでしょう。
前期本決算からの変動は...
「GC注記企業は前年度決算より1社減少し、28社だった。児玉化学工業(株)(東証2部)、(株)Success Holders(JASDAQ、旧社名(株)ぱど)の2社がGCを解消したが、金融事業やホテル、ナイトクラブを経営するGFA(株)(JASDAQ)が新たに記載した。
重要事象の記載企業は前年度から5社増加し、59社となった。前年度(54社)と比較して解消したのは5社で、このほか1社が上場廃止、1社がGCを記載した。また、前年度決算に重要事象を記載した(株)ひらまつ(東証1部)、昭和ホールディングス(株)(東証2部)の2社が決算未発表となっている。一方で、14社が新たに重要事象を記載した。
新たに重要事象を記載した14社のうち、13社が新型コロナの影響を主な理由としている。経営権を巡る混乱でも話題となった(株)大戸屋ホールディングス(JASDAQ)など外食産業が5社、乗降客数の大幅減に見舞われたANAホールディングス(株)(東証1部)、(株)スターフライヤー(東証2部)の航空2社、インバウンドの消失と外出自粛が直撃したホテル経営会社3社など、新型コロナが業績悪化に色濃く影響した。」
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