オーストラリアで、新しいリース会計基準(IFRS16号に準拠するものとのことです)の導入で、時価総額上位100位に入る企業だけで最大で計1,000億豪ドル(約7兆9,261億円)相当の負債が上乗せされるという記事。
「オーストラリアで今年1月から、リースの純現在価値を資産および負債として計上するよう義務付ける新しい会計基準が導入されたことで、時価総額で上位100位に入る国内企業では、貸借対照表上に最大で計1,000億豪ドル(約7兆9,261億円)相当の負債が上乗せされる見込み――。リース会計のソフトウエア企業リースアクセレーターの試算を基に、21日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。」
「ファイナンス・リースとオペレーティング・リースの区別はなくなり、貸借対照表では負債が増加するものの、損益計算書ではリース費用が減価償却費とリースの利払い費用に分離されるため、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は増加することになる。」
「コンサルティング大手EYのパートナー、ビンセント・シーハン氏は新会計基準について、「EBITDAが改善して見えるが、(実際の)業績が一夜にして改善するわけではなく、投資家は企業評価の上でEBITDAの分析方法を調整する必要がある」と指摘している。」
新リース会計導入で、負債が増えるということはよく言われていますが、利息相当額を分離して処理するので、営業利益は、従来よりよくなったように見えることになるのでしょう。簡便法として利子込み処理を認める場合は関係ありませんが...(そもそも金利水準も低い)。
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