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内部通報めぐる再訴訟、オリンパスと社員が和解 異例の「全社員に通知」(産経より)

内部通報めぐる再訴訟、オリンパスと社員が和解 異例の「全社員に通知」

オリンパスが内部通報者を不当に扱ったとして訴えられていた裁判で、オリンパス側が和解金を払うなどの内容で、和解が成立したという記事。一度、従業員側が勝訴した判決が確定していましたが、それにもかかわらず、会社側が不当な扱いを続けていたという悪質な事例です。

「内部通報への報復で不当に配置転換(配転)されたとして精密機器メーカー「オリンパス」を訴え、勝訴が確定していた同社社員、浜田正晴さん(55)が、判決確定後も適正な業務を与えられなかったとして、同社に2600万円の賠償や職位の回復などを再び求めていた訴訟は18日、東京地裁(清水響裁判長)で和解が成立した。

浜田さん側によると、主な和解内容は▽同社が浜田さんに1100万円を支払う▽浜田さんの今後の処遇について、不当な取り扱いをしないことを約束する▽内部通報者を適切に保護する▽和解内容を社内公表し、そのことを社長メッセージで全社員に伝える-など。」

オリンパス内部通報訴訟 不当な扱いしないと和解(NHK)

「10年余り前、企業の不祥事が内部告発で相次いで発覚したことから、内部通報した人を解雇したり降格したりするなど不利益に取り扱うことを禁じる制度が平成18年に始まりました。濱田さんはその翌年、社内の通報窓口に「上司が取引先の社員を不正に引き抜こうとしている」と伝えましたが、営業のチームリーダーから部下のいない研究職への異動を命じられ、人事評価も大きく下がりました。

濱田さんは会社に対して裁判を起こし、2審の東京高等裁判所は「通報者の保護を定めた社内規定に反して不当に配置転換させた」として、異動を無効とする判決を言い渡しました。

この判決は最高裁判所で確定しましたが、濱田さんによりますと、その後も会社から子会社への転籍や出向を提示されるなど、適切な対応がとられなかったということです。」

東芝粉飾事件の発覚も内部通報がきっかけでした。粉飾防止のために、監査人の根性を叩き直すみたいな話ばかりが議論されていますが、内部通報者保護が十分かどうかも考えるべきでしょう。
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