速報）西ドイツ代表のリベロで「皇帝」ベッケンバウアーさん死去、78歳
「皇帝」ベッケンバウアーさん死去、78歳 西ドイツ
代表の伝説的リベロ、選手と監督でＷ杯制す
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「皇帝」の敬称で愛されたドイツの伝説的サッカー選手、
フランツ・ベッケンバウアーさん（78）が7日に亡くなった。
同国のDPA通信やスカイスポーツ・ドイツなど複数メディアが
8日（日本時間9日）に報じた。
遺族が通信社などに「日曜日（7日）に78歳で亡くなった」
と連絡を入れたという。
「ミスターW杯」というべき男だった。西ドイツの主軸DFと
して66年のワールドカップ（W杯）イングランド大会で準優勝。
70年メキシコ大会は3位で、地元開催となった74年ドイツ
大会では悲願の優勝を遂げるなど、輝かしい実績を残した。
66年大会は守備的MFながら高い決定力を生かして5得点。
最終ラインに下がった後も、次第に「リベロ」として最後方の
スイーパーから攻め上がるゲームメーカーとして君臨した。
気品にあふれる姿から「カイザー（皇帝）」の愛称で
親しまれ、右足アウトサイドを駆使した、正確かつ優雅な
パスで、最強「西ドイツ」の象徴的存在となった。
プレーのみならず激しい闘争心も併せ持っていた。70年
大会の準決勝イタリア戦では、相手ゴール目がけて飛び
込んだ際に激しく倒され、右肩を脱臼した。それでも包帯で
固定し、延長戦を戦った姿は今もなお語り草となっている。
監督としても成功を収めた。90年イタリア大会では
接戦を次々とものにしていき、見事、優勝に導いた。
クラブでは、長くバイエルン・ミュンヘンの主力として
活躍。UEFAチャンピオンズカップ（欧州チャンピオンズ
リーグの前身）を1973－74年シーズンから3連覇。欧州
最優秀選手のバロンドールにも2度、輝いていた。
引退後はBミュンヘンの会長職や2006年W杯ドイツ大会の
招致に成功するなど、大国の顔として世界的な知名度を
誇っていた。
