夫の教育

娘が、幼稚園、小中を通して、私の知る限り初めて、「今日は学校が楽しかった！！」と言いながら帰ってきた。
おおおおおお！！何？何が楽しかったの？と訊いたら、パソコンの授業だと答えた。
「先生の言っていることがわかって、自分には簡単だった」ということを初めて体験したんだと思う。

「夜更かしをして、ゲームをしたりやパソコンをいじる」という、私から見たら感心することではないことが好きなのは知っていた。
本当は注意したかったし、私は「そんな暇があるなら」とか「じゃあルールを決めよう」とか、定番の小言は言いたかった。
でも夫が「それがやりたいことなのなら、とことんやったらいい」と笑ったので、そんなもんかと放といた。

「楽しかった」

子どもが簡単に言うそれを、娘はそれまで言わないことに私はずっと気にしていた。
人によっては一日でできることが、１０年かかった。
テストでいい点数をとってくるより、どれだけその言葉を待っていたことか。