信頼ナシ
2021-06-17 | 日記
母から「今日は本当は二回目のワクチン接種だったけど、一度目で腕が上がらなくなって辛くてたまらなかったから二回目はやめたわ」と電話があった。
「でも会えば『ワクチン打った?』が挨拶変わりの田舎で、自分だけ打たないのは肩身が狭くて罪悪感でいっぱいなの」
肩身が狭くて罪悪感でいっぱいって……ワクチンを他人の眼のために打つような感覚に驚く。
「だってマスクしてなきゃバスにも乗せてもらえないのよ」
そんなJALみたいなことが、田舎の路線バスであるんかい?!
そこまで言うなら、今年は田舎に帰る予定だから、その時ノーマスクでスーパーにも行って、バスにも乗ったるわと思う。
が、そんなことをしても「都会から来てノーマスクでウイルスを撒き散らした」とか更に白い眼で見られるだけである。
つまりは、要は私が、母から「みんな」よりも「世間」よりも「テレビ」よりも信頼されてないということである。
母にとっては、近所のみんなやテレビの方が、普段からはるかに優しく寄り添ってくれているもんね。
騒動が始まってわりとすぐ、ワクチンなど出るずっと前から、私は母に何度も何度もこの件の怪しさは伝えてきた。
でも根本に、18歳から家出同然で出て行った娘に、信頼などまるでないことがしみじみと解かる。
信頼のない説得なんて、なんと無力なものか……