珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

騙されない人

2018-06-14 | S教団関係
あの人が言うなら
これに惑わされない人じゃないかと思う。

偉そうなことを言ったところで、人は、「大好きだから、信頼しているから、人間性が信用できるから(或いは大嫌いだから)」という理由の前には、簡単に無防備になる。

好きな人でも間違うし、思い込みもするし、気も変わるし、嘘もつくかもしれないのに。
「絶対」なんていう言葉を出す人ほど、信じるなと知ったのに。
そんなことを言った口がまた簡単に言う。
「いや、この人だけは絶対」「あんな人とは違って絶対」(「この教えだけは絶対」どっかで聞いたようなw)

恐るべし「好き」という愛しく、危うい落とし穴。

以前、私が仲良しの友人に、ある話をしたところ
「海さん、わるいけど私はそれは信じません」
とはっきり返された。
普段は優しい人なので驚いた。
だが、確かにその話は私も「聞いた話」で、事実どうかと言われれば確めようのない内容だった。
そんな話をなぜ私は信じてしまったのか?

信頼する人が言ったからである。

私を含め、その話を聞いた全員が鵜呑みにした中で、そう反論したのはその人たった一人だった。
その人は、その話をした人をよく知らなかった。
特別親しくもなかった。
だから入れ込むことなく、冷静に話を聞けたのである。

今思えば、出所の当人も「騙そう」としていたのではなく、信じ切っていた話であることに違いなかったが、それは宗教と同じく「思いこみ」に他ならなかった。
だが、宗教勧誘のように不確かなことを、皆「あの人がそこまで言うなら」とあっさり鵜呑みにしたのだった。

そうやって人数が増えると「皆が言うから」と、それは
嘘偽りなど微塵もない事実として確定した。

信じれば事実となるの出来上がりである。

騙されるとか惑わされるって、そういうことでは?
騙そうとしている人に騙されないなんて簡単なことである。
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閑話休題(ラザリスさん)林志炫《Writing's on the wall》《歌手2017》第6期 单曲The Singer【我是歌手官方频道】

2018-06-13 | 閑話休題
林志炫《Writing's on the wall》《歌手2017》第6期 单曲The Singer



007シリーズの「スペクター」のテーマソングです。
この歌、ものすごく好きです。
以前、女性シンガーのカバーを添付しました。
オリジナルは、サム スミスですが、すごいカバーを見つけました。
今日、10回くらい聴きました。
この方、めちゃめちゃ上手いです。
台湾のシンガーのようですが、東洋人らしい澄み切った、しかも張りのある素晴らしいボーカルです。
年齢を調べたら、自分とほぼ同い年でした。
ぶったまげました。
世の中には、ほんと歌の上手い人がいっぱいいるものですね。
負けじと、先週から、福山雅治さんの「最愛」と藤井フミヤさんの
「True Love」の弾き語りの練習に取り組んでいます。
上手く仕上がったら、グーグルドライブにアップしますね。

追伸
自分のまわりの左利きの方々、頭のキレる方が多いですが、ピノ子さんもそのタイプでは?







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嫌なことを忘れない方法

2018-06-13 | 思うこと
嫌なことを忘れない方法。
ふつうは忘れる方法なんだけど、敢えて忘れない方法(笑)

何度も何度も思い出して、ネットに詳細に書き込んだり、人に話すこと。
自分だけ読む日記などより、不特定多数が読み、もしかしたら返信がきたりするようなネットは最高である。
人に話すといっても一人はいけない。
一人だとうんざりされるだろうし、ネットのサイトも飽きられるだろうから、人を変え、場所を変え
複数相手に、何度も何度も話し、書き込むべし。
そうすることによってまた不快感を呼び起こし、嚙みしめ、押さえられない怒りが湧いてくると、また書きたくなる。
いや書かずにいられなくなる。
そうなったら、迷っていないで行動すべし。
手を変え品を変え、さあ書いて語ろう!

そうすれば1年たっても2年たっても、10年たっても、まるで昨日のように鮮やかな臨場感をもって「嫌なこと」を記憶にとどめることができる。
いや、更に色濃くオーバーアクションにすることができる。
せっかく忘れかけたことも、この方法で蘇らせることも可能である。
そのうち怒りに「正義」や「使命感」など帯びて、崇高な美しいものに変わるかもしれない。

どこにも載っていない「嫌なことを忘れない方法。蘇えさせる方法」
やってみたい方は是非どうぞ。
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左利きだった

2018-06-12 | 娘と夫の話
娘がまた暗い顔をして帰宅した。
「うち…今度学校休みたいの。家庭科のある日が嫌なの…」
「ああママも家庭科苦手だったし、それはよくわかるよ」
通り一遍の話をしても、どうも話が噛み合わない。
よくよく話を聞くと、ハサミが全く使えないという。
「私…紙はなんとか切れるんだけど、布だと全く切れないの。1センチも切れないの」
「どういうこと?」

驚いてハサミを持たせると全く切れない。
「刃を深く入れてゆっくりやってごらん」
全く切れない。

紙を切らせてみたら、驚いた。
殆ど使えていない。
一枚ならなんとか切れるのに、折って厚みを持たせると切れなくなる。

「ごめん。ママ全然気づかなかった。幼稚園からハサミ使ってるよね。小学校入れて9年間使ったよね。
いつから紙は切れるようになったの?
「4年生くらいから何とか…でもめちゃくちゃ下手で先の方を使ってちょっとづつしか切れない。私、みんなができることが9年かかってもできないの。そんな子なの…」
そう言って彼女は泣きだしてしまった。

娘は「交差利き」ってやつである。
絵と字は左手を使うが、箸やスプーンは右。ボールを投げるのも右。
ハサミは?と聞いたら右だというので、ずっと右利き用のハサミを持たせていたが左利きだったのである。

12年傍にいて、一体何を見ていたんだろう?

うちには右利き用のハサミしかなかったが、
「左で持ってごらん」と言ったら
「左でなんか持てない。絶対右。右で慣れてるから」
「いや、見てると力の入れ方が逆なのよ。じゃあママが左で持ってみるね。ほら切れないでしょ」
娘は持ちにくい、絶対無理と言いながら、左でハサミを持って、紙を切ったらスパンと切れた。
クールな娘が驚いた顔をした。
そして
「見て!!楽しい!!スカッとする!!」
とスパスパ紙を切りながら、泣き顔で笑った。

こんなことで「自分は人ができることができない」とずっと悩んでいたのかと思うとショックだった。
ちょっと不器用なんだなあくらいに思っていた私も、完全な思い込みだった。

思い込みというのは本当に厄介なもんである。
でもこんなふうに、ある日突然解けたりするものなんだよね。
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銀婚式

2018-06-12 | 日記
皇太子夫妻が銀婚式だそうである。
失礼ながら、結婚によって心を病んでしまったにもかかわらず、カメラに向かって「感謝」だの「銀メダル」だの作り笑顔で言わねばならない立場は大変だなあと思う。

雅子妃も、ブログでも書けばいかがだろうか。

「雅子妃殿下の毒舌本音日記!!」とか。
 
歯を食いしばって、ややこしい病気になるよりはいいのではないだろうか。
逆に「よくぞ言った!」と人気が出るかもしれないぞ。

彼らと一週間違いで入籍した私は、同じ結婚年月を過ごしたことになる。
忍耐力などほぼなかった私に、相当の忍耐力をつけてくれた夫よ、私も心から感謝する(笑)
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遠い日

2018-06-11 | 日記
根性と忍耐をもって挑んでいるPTA活動だが、それはそれで面白いこともある。
仕事とちがってこれはボランティア。
しかも皆、進んでやってるんではなくて
「不運にもくじ引きで当たってしまって、やらされるはめになった」
「でなかったら、誰がこんな面倒くさいこと好き好んでやるか」
と思っている。
基本、子どもがそこそこ大きい無敵のおばちゃんの集団である。
そういう態度も遠慮しないし、ガンガン悪態もつくので、それがなかなか笑えたりする。

夕方娘が帰宅したら、
「うち、女子の集団が苦手だけど、男の子はもっと苦手。一言も話せない。
誰かおとなしい男の子と話す練習しようと思うんだけど、あの…って言っただけで恥ずかしくて走って逃げてしまう」

と可憐なこというので、昼間会った同じ女の集団との、恐ろしいまでの世代のギャップを感じてしまった。

そんなことも、何十年かしたら夢幻になるぞ。

先日、「ママ、被子植物と裸子植物の違いって何?」と質問されて思い出せなかったが、
「最後に、恥ずかしくて走って逃げたのはいつだったのか?」
私はこっちの方が遙かに思い出せなかった。

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思春期に学ぶ

2018-06-10 | 娘と夫の話
お釈迦様は長く厳しい修行の末「執着はいけない」ということを悟った方と聞いた。(大雑把すぎやろ!!)

そういえば思春期の娘が、これを現代風に訳して
「は?どうでもいいし」
とよく言ってる。

このもの言いと、情熱のなさに前はカチンときていたが、私も最近「どうでもいいこと」が増えて、いや~この言葉なかなか使える!と見直している。

どうでもいいことには腹も立たないし、傷つきもしないし、執着しないからである。
心が非常に軽くなる。

あれもこれもどうでもよくないことばかりで尽力してきた人生に、これからは、どうでもいいことは片端から捨てていこうと思う。
楽しい季節到来である。
しかし、中学生が言うのは30年早いわ!!
もっと体温あげろーー!!

母親業のどうでもいいは難しい。
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ネットにまつわるあれこれ6

2018-06-10 | ネットにまつわるあれこれ
ネットで「人格否定される」とボヤくコメントを頂いた。
以下「する」も「される」も経験した私の結論を書いておく。

されると敏感だけど、する方は忘れる。人はそういうもの。

「さすがに、これは言われても仕方ない」から「これは酷い!理不尽」まで含めて、ネットとはそういうもの。

春の次に夏がくるように、ネットとはそういうもの。

する方を責めてもラクにはならない。

相手にやめることを望むのは不可能。火の中に水を求めるが如し。

されても「しょせんネット」と、気にしない自分になる方がはるかに簡単。

びっくりするくらい簡単。

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素敵なお母さん

2018-06-09 | 娘と夫の話
体温の低い娘が、友達に誘われて運動部に入った。
ファイトー!!と叫びながらひたすら走らされる。
クタクタに疲れて帰宅したら、回らない頭で家庭教師から数学の問題を解かされる。
私ならゴーモンである。
あー中学なんてとうに終わってよかった!とニヤニヤする母。

同じ部活に、小学校が同じのすごく優秀な男の子がいる。
中学の入学式で、代表で挨拶文を読んだような子である。
こんな子を育てたお母さんってどんな人かというと、やっぱりさすがという感じの方で、明るくて誰とでも仲良くできて、PTA活動も嫌な顔一つしないで参加されている。
私もくじ引きで当たって同じ役員になったので、最近そのお母さんと話す機会が増えた。

「どうやったらあんな優秀な子に育つの?」
と、一度でいいから言われてみたいけど妄想で終わっている、言う方ばっかりの質問をしたら
「歴史が好きなのは私も好きだからで、一緒に中国なんかのドラマを見るのよ」
と返ってきた。
親子で中国の歴史ドラマを鑑賞する?うちではありえん…と感心していたら
「何言ってるのよ。ピノコちゃんといえばビー玉で…」
「ビー玉?」


小学校4年生くらいだっただろうか。
生徒たちは、図工の課題でボール紙を使ってビー玉を転がす模型を作った。
高い塔にしたり、滑り台やトンネルを作ったり迷路風にしたり、形も発想も自由だった。
その工作で、娘が立派なものを作ったのではない。
参観日が終わったあとで、作品展示会があるのでお子さんと見にいってくださいと言われて、展示室に行ったら、娘のそれは貧弱でつまらない出来だった。

しかし彼女は私の手をひっぱり、目を輝かせて教室に飛び込むと、ポケットからうれしそうにビー玉を取り出した。
すべての作品につ残らずビー玉を転がしてみたくて、家から大事に持ってきていたのである。
そして端から順番に、一つづつ試していった。
「こんなことする子、初めて見たわ…」
そのお母さんは大笑いしながらその様子を見ていたそうで、それをずっと覚えていてくれていたのだ。

ちなみにいちばん面白くて、最後まで滞りなく転がった大作を作ったのが、そのお母さんの息子さんの作った作品だった。
私が見ても完成度が群を抜いていた。
娘は「見て!見て!」と興奮しながら何度も転がしていた。

いや、どうせならこんな作品を作る子の方がいいよと思ったけど、「こんな子初めて見た」なんてお世辞でも褒めてくれる…こんなお母さんだから優秀な子に育つんだなあと改めて思った。
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閑話休題(ラザリスさん)Holly Cole Trio - Calling You

2018-06-08 | 閑話休題
Holly Cole Trio - Calling You



雨の季節には、こうした静かなジャズがいいですね。
この曲は、映画「バクダッド カフェ」に使われたもののカバーです。
様々な人たちがカバーしていますが、やはりこの ホリー コールが一番だと思います。
映画の中身はあまり思い出せないのですが、この曲だけはよく覚えています。
本当にいい歌ですね。
この曲が収録された、ホリー コールのアルバムを25年ほど前に買って、今でもたまに聴きますが、全く色あせないです。
ピアノとウッドベースとヴォーカルのみの構成ですが、独自の世界観があり、つい引き込まれます。
ジャズボーカリストというのは、ボーカリストの中でも特に上手い方が多いですね。
興味のある方は、ホリー コールの他の曲も youtubeで聴いてみて下さい。








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感傷には何らかの虚栄

2018-06-08 | S教団関係
自分のブログではあまりやりたくない引用、カンニング、コピペでございますが、
「そうやねん!!それ、それ!!」
という言葉があったので、たまにはご紹介したいと思います。

日本の哲学者に三木清さんという方がおられますが、その人の言葉。

「感傷には常に何らかの虚栄がある」

感傷に浸るのはいいが、周囲の人は、自分が思っている以上に冷めた目で見ていることがある。
あるいは怒りに心を支配されている場合は、相手ではなく、
自分自身への『執着』そうさせていることがある。

どちらにせよ『独りよがり』だ。
単なる見栄っ張りならこの事実から目を逸らして斜めから見て物を言い、プライドのある人間ならこの事実を真正面から見て、恥を知る。
『感傷には常に何らかの虚栄がある。』

例えば、
『うぅ…私なんてどうせ何もできない…』
という感傷に浸っている人がいるとしよう。
しかし、この世に目を向けると、五体不満足の子供が、藁で作ったサッカーボールを一生懸命蹴って、疑似サッカーをして遊んでいる。
それしか選択肢がないからだ。

またある人は、昨日大切な人を失った。
理不尽な暴漢に襲われ、あるいは不可避の天災に見舞われ、不慮の事故に遭い、不治の病に侵され、命を落としたのだ。

その人やその遺族の前で、同じセリフが言えるだろうか。
言えないのであれば、そうして浸るその感傷は、『虚栄だ(相応ではない)』。
身分不相応である。

人間が取るべき身分相応の態度とはいったい何だろうか。
それは、下記の黄金律を理解したときに見えてくるのである。
この世に闇があると思うなら、それは自分の目(心)に原因がある。

生きているだけで、丸儲けなのだ。
そして人間は必ず死ぬのだ。
最初からそれが人間の相応なのである。
それがわかった人間の命は、躍動する。
残りの命の日数を、そういう人たちのためにも全力で生きることを誓うからだ。

(引用ここまで)
…………
こんなん読むとね…
ボヤきたくてもボヤけなくなるやろーーー!!!
とボヤくわ。
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先のこと

2018-06-07 | 思うこと
子どものことを相談したら
「そんなもの、大人になったらどうでもよくなるよ」
と、広大な宇宙のような返事が返ってくるのが男親。(うちだけかな?)
明日、明後日のことに必死になっている母親からしたら異人種に思えるんだけど、きっとそうなんだろう。

身内の話で申し訳ないが、夫は何不自由のない家に生まれて、両親や兄弟の限りない愛情を受けて育ちながら、小学校から不登校の時期があり、14歳でタバコ、15歳で初体験、16歳で賭け麻雀をやっていたような男である。
バイクを盗んだ友達と仲間だったということで家庭裁判所にも行ったし、女にフラれたショックで引きこもって、手首を切るようなしょうもないこともしている。
(嫌なことを書くと、ナイフは引くのは怖いもので、刃を当てて、上から叩きつけてカットするんだそうですよ)

しかし彼の家族や親戚は誰も「ガミガミと小言」など言わず
「彼は大器晩成なんだよ」
と笑い飛ばしていた。

実際に大器晩成だったのかは知らないが、今は何にも縛られず、拘らず、驕らず、何にも当てはまらないような人間になって、自分らしく生きていると思う。

先のことは考えてもしょうがない。
これから先のこともわからないけど、私も今は、そんなこと信じていない。

言えるのはこれしかないんだけど。
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MADE IN JAPAN

2018-06-07 | 日記
長らく海外生活をされている人が仰っていた。
日本に帰って買い物をしていると、ショップのカウンターでものを静かに置くとか、おつりを両手で渡すという、我が国では何気にやっていることが嬉しくて涙が出そうになると。

日本人は仕事に偏りすぎだとか、家庭を犠牲にしても仕事をするとか言われるけど、私は私欲を押さえてもプロに徹するこの国の勤勉さが好きである。
「家庭を愛する」というと聞こえがいいけど、それってただの自己愛ともいえるのでは?

made in Japanは、あれもこれも手にしては成しえない。
一流のものは何でもそうだと思う。

休憩時間なんて守らないし、何回注意してもスマホを触りにちょいちょい席を離れることができる職場が合理的で国際的なら、彼らは有形無形のこれらを真似できないと思う。

家族を養うほどの仕事をしている人って、一日が終わればヘトヘトなんじゃないだろうか。
自分の仕事が終わっても全体を見ると、気になることが山ほどあって、ついつい仕事が多くなる。
家族にはすまないと思いながらも、そうやって高い税金と信用を納めて愛する人を護っている。
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ファンタジー

2018-06-06 | S教団関係
退屈でつまらない事実と、刺激的で心地よい夢物語があったら人はどっちを信じるか。
たいてい後者である。

事実だとか作り話だとか、正しいとか間違っているというのは一切無関係。
そんなものは信じればどうにでもなる。
ファンタジーも事実だと思えば、断固として事実になるからである。

人は、自分のアンチにはシビアである反面、肯定してくれる人には甘く盲信する。
「心地よい」と、人は隙だらけになるのである。

かつて某団体の信者は、根拠のない夢を見た。
いずれこの国の1/3が同志になる。
今のアンチが、こんなものきれいに消滅して皆が自分と同じアンチになることを疑わないように。

タイムマシーンでもないと知るはずのない、鎌倉時代のお話。
あるニューウエーブなお坊さんが、当時の宗派の一つだった念仏を「無限地獄」だと喝破したところ、念仏の強信者であるはずのお坊さんたちが一斉に論破されて、その場で自らの数珠をぶっちぎったそうである。

こんなツッコみどころ満載の話を、シンパであれアンチであれ、何の疑いもなく自分に投影する。
いつだって自分の信じるものの前に、人はこうなると夢見ている。
It'sファンタジー。
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関東梅雨入り

2018-06-06 | 日記

梅雨入り前の真夏日のこと。

「ねえ、ママ信じられない!」

「何?!今日のボヤキは何だ?」

「明日ね、野外活動だから8時15分には校庭に集合して、整列を終えてなきゃいけないの。
私がいつも学校に着くのはだいたいそのくらい。
トイレとか行って余裕を持つとして、まあ私はいつもより二つくらい早い電車に乗ればいいかなあって思っていたの。
でもさ、今ラインがきて、この時間の電車に乗るだって。早すぎる!私は眠い!
ただせさえ朝眠いのにさ。これじゃあ電車の中で寝るよ絶対」

ラインをくれたのは、いつも一緒に登校している超しっかり者の女の子である。
私が乗車時刻を見たら、なるほど早い。
「その電車だと30分くらい早く着くね」

「二つ早いどころじゃないよ。六つだよ六つ!!なんでこんなに早く行く必要があるの?そんなにいつも一番がいいのかな」

「余裕を持つのはいいことだよ。アンタはいつもギリギリすぎる」

「そうだけど、この前もその子がはりきって一緒に部活に行ったらまだ20分前でさ、先生が早すぎてもいけないから10分前でいいよって言われたんだよ」

「そうなんだ(笑)」

「確かに私はギリギリだしさ、歩くのも遅いから一緒に歩いてると、いつも不機嫌になる。怒られてばっかりなんだけどね」

「ママは有難いけどなあ。小学校だってピノコ一人だと毎日遅刻になったよ」

「そうだけどさ、私は遅刻したらしたでどうなんるんだろう?って、たまには遅刻して遊んでみたいと思ってたのに、彼女は遅刻なんて許さないんだよね」

「普通はそうだけど」

せめてもう少しゆっくりにしない?と時刻を調べながらスマホをいじっていた娘が叫ぶ。
「ええええ?!もう寝るだって!まだ9時半だよ。幼児か!!」

早寝してしっかり睡眠をとって、余裕をもって行動しているしっかり者になんで文句を言うのやら。
ズボラでテキトーな娘に呆れながらも面倒をみてくれる友達に申し訳ないが、温度差とはこういうものかもしれない。


関東が梅雨入りしたようだ。
風のない雨音を聞いていたら、私ものんびりした、いやもっとだな、ぐうたらした気持ちになった。
のんびりはいいけど、雨の多い国は鬱病が多いと聞くから、何事もほどほどにと思う。

あれもやらなきゃこれもやらなきゃ、どこかに抜かりはないかと、闘争に明け暮れていた日々からやっと解放された。
安らかな日々を知らん顔して楽しむことを、責めることながれ。
安らかな日々を知らん顔して楽しむ人を見て、気づくこと(人)もある。








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