リュウノヒゲに埋もれながら、ムサシアブミの実が秋色に染まっていく。
まぁ、それにしても、その形といい、色といい、何と毒々しい実なのであろうか。
それでも、猫の額で秋を告げてくれる得難い植物の一つなのである。
南天は、難を転ずるという。南天のど飴なんて商品があるくらいだから、喉にもいいのだろう。この時期、その赤い実は秋の訪れを知らせてくれる風物詩の一つでもある。
我が家の南天は、北側の一角に植えてあるのだが、ついぞその実に注目することはなかった。それほど実の成りがよくなかったのだ。
鳥にでも食われてしまうのかと思ったが、実は有毒で、ヒヨドリなどがほんの少量ずつ、中(あた)らぬように長期にわたって啄むなどと説明されていた。
ご覧の通り、だいぶ隙間があるが、今年は、これでも数多く残っている方なのだよ。
たった三粒の秋。まだ爆ぜてはいないが、これはこれで季節を告げる一景と言えまいか。
八ヶ岳から取り寄せたシロバナホトトギスに蒴果が。是非とも種を取り、シロバナのコロニーを作りたいものだ。
すでに花びらを閉じ、季節の流れに身を任せることしかできないセンブリ。
これが、受粉が済んだと思われる花後の姿。よく見ると、花びらが子房を護るかのように閉じている。
また、しばらくは時をやり過ごし、じっと子房が開くのを待つ。
かぱっと頭頂部が開くと、そこには0.5ミリもないほどの種が蓄えられているのがわかる。
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