絵話塾だより

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2024年11月13日(水)絵本わくわくコース・tupera tupera 亀山達矢さんの授業内容

2024-11-14 18:03:23 | 絵本わくわく塾

本日の授業は、tupera tupera ・亀山達矢さんです。

初回の授業ですので、お仕事と絵本が出版されるまでの苦労やアイデアなど、いろんな話をお聞きしました。

tupera tupera は、亀山達矢さんと中川敦子さん二人によるユニット名です。

今年で活動22年で、絵本は50冊出版されています!

始めは布雑貨を主に制作して、雑貨屋さんで販売していたそうです。

その頃の雑貨作りは、自分が作った物を誰かが使ってくれていることが、とにかく嬉しかったそうです。

 

 絵本以外にも沢山のお仕事をされています。

今までのお仕事では、舞台美術・商業施設などの広告用ポスターなどのビジュアル・テレビ番組や映画のキャラクター・教科書・CDジャケットなど、幅広く活躍されています。

授業では、パソコンで画像を見ながら説明されますので、とても分かりやすいですね。

 

前半は、「装丁 CDジャケット」「ロゴマーク」「パッケージ」「プロダクト」「空間ディレクション」「テレビ番組 映画 舞台美術」「アートワーク」「イラストレーション」「ワークショップ」「展覧会」などの活動を説明していただきました。

ロゴマーク・パッケージ・プロダクトなど、どんな意味があってこのデザインになったのか、というお話を聞いてると、使って終わりではない遊び心があって、とても楽しかったです。

 

後半は絵本制作のお話です。

出版した絵本は、約50冊だそう。

tupera tuperaの活動を始めた頃に作っていた雑貨の中には、ストーリー性を感じるものが多いので、

「絵本は作らないのですか?絵本を作ったらいいのに!」という声が多く、

ちょうどその頃は、雑貨屋で洋書を部屋のインテリアとして扱っているお店も増えて、

部屋に飾れる絵本なら作れるかもと思い、絵本作りにも興味が出てきたのだそうです。

そして五味太郎さんとの出会いも大きかったそうです。

 

初めての絵本は『木がずらり』

2004年に自費出版で限定1000部制作され半年間で売り切れたそうです。

現在はブロンズ新社から販売されています。

 

その後『しましまじま』ブロンズ新社(2006年)『12の星のものがたり』ヴィレッジブックス(2007年)を出版。

制作に苦労した話をいろいろお聞きしました。

 

2008年にコクヨから出版した『かおノート』が大ヒットします!

『かおノート2』が出版されるころ、2010年に学研から『やさいさん』『くだものさん』続けて『ぼうしをとったら』『かぜビューン』が出版されます。

読み聞かせでは、みんなで「スッポ~ン」と掛け合いが出来て盛り上がります。

 

2012年に『しろくまのパンツ』ブロンズ新社、2013年に『パンダ銭湯』絵本館から出版されました。

大ヒット作の『しろくまのパンツ』や『パンダ銭湯』が誕生したエピソードをお聞きしました。

『しろくまのパンツ』10周年の記念に『ねずみさんのパンツ』も出版されました。

 

どの絵本も発想が面白くて、生活の中で発見したことが絵本に発展していっています。

 出版された沢山の絵本には、いろんなアイデアが盛り込まれています。

妥協をしないで絵本作りをされてきたのだなと、とても感じました。

『tupera tuperaのアイデアポケット』ミシマ社 には、たくさんのアイデアが盛りだくさんです。

ぜひ、お手にとってご覧くださいね。

 

「日頃、手を動かして楽しいことをして着地したら、絵本になった。というのが、面白い絵本になります。絵本は遊びの提案を形にしたもの」と、亀山さんはおっしゃっていました。

 

最後に『うんこしりとり』のうんこを作っていただきました。

3分間で完成! 影がいい具合に入っていて、立体的に見えますね。

 

授業が終わってからも、サインを描いてくださり、ありがとうございました。

次回の授業は、どんなことをするのでしょう。お楽しみに!


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