遅ればせながらはまりました！～「精霊の守り人」

アニメ　「精霊の守り人」

　アニメ「精霊の守り人」のオフィシャルサイトはコチラから。
　私はＢＳで放送された際のデータをもらったので、このＧＷの間に一気に見てしまったのだが、すっかりはまってしまった。
　ココによれば、もともとは上橋菜穂子氏の原作のアニメ化ということだそうで、そういうこともすべて初めて知ったのだけれど。
　「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」「虚空の旅人」「神の守り人」「蒼路の旅人」「天と地の守り人」とシリーズになっていて、その最初の「精霊の守り人」がラジオドラマ～アニメという経緯のようだ。
　ファンタジーだけれど、奇想天外という形容が当てはまらず、冒険とかアクションという形容もちょっと違う感じ。
　人物が見事なほど描かれていて、物語が押しつけがましくなく、涙や笑いを強要しない。甘くはないけど、むりやり過酷にもしない。言葉は少ないけれど、心理描写や表情や物語の進行で、さまざまなことをこちらに委ねてくれる。
　ただいまＮＨＫ教育で放送中だそうなのでストーリーは書かないけど。
　小説のシリーズの熱烈なファンが多いそうで、アニメには否定的な人も一部いるそうだけど、そういうこだわりは理解できないこともない。イメージができあがっているから、アニメの主人公に違和感を抱いたりもするだろう。
　私はアニメから入ったのでそういうこともなく、バルサ（主人公の女用心棒）をはじめ登場人物の一人一人がとにかく魅力的。少ない言葉がむしろ説得力を増す。
　広大で雄大な背景をもつドラマだけれど、地味にしっかりと人々が生きて暮らしているところが現実としてしっかり描かれているところ、勧善懲悪ではないドラマの展開、微妙な心理の移り変わり、上質なユーモア…、ウーン、説明するのは難しい。