隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

タイムスリップ?~盛岡バスセンター

2007年08月31日 19時19分06秒 | 私のPLACE(含・旅行記、山記録)
■日本最古のバスターミナル?「盛岡バスセンター」

 8月28日の深夜の高速バスで盛岡に向かい、29日の深夜の高速バスで東京に戻る…という、なんとも慌ただしい日程で、ある人の引っ越しの荷造りを手伝ってきました。


 
 これは早朝のJR盛岡駅前。なんとも清々しい空気に迎えられて、やっぱり北はいい。それに市内に北上川という静かな川が流れているのも、なかなかです。
 ま、そういうことは今回はどうでもいいことなのですが、その帰りになんともステキな(と言っていいのかな??)場所を発見。ちょっとご報告します。


○懐かしい時代に迷い込んだような…
 すべて用事を終えた私は、22時55分発の高速バス「らくちん号」に乗車するために、盛岡バスセンターまで車で送ってもらった。



 
 夜も11時近くなった盛岡バスセンターには人の影はない。写真はわかりにくいかもしれないけれど、ちょうどバスが発着する場所。柔らかい、というか、ちょっと不気味な感じでうっすら明るくなっている。
 このバスセンターは街の中心部らしく、テレビ局の本社や銀行などが近くにあるらしいのだけど、こんな時間だから人もいないし、たまにバスが到着しても乗客はせいぜい一人か二人。バスセンターの中には係員の姿は見えない。
 もちろん切符売り場の窓口もカーテンが下りている。



 ここは、本当に21世紀の日本? そんな不思議な空間だ。知らない時代にタイムスリップしちゃったような。そう、ちょうと映画『三丁目の夕日』の世界? そして、自動販売機の灯りだけがやけに強烈で、「今」を自己主張している。
 


 上の写真の右端に「たこやき」の文字が見えるけど、こんな売店が横にずらっと並んでいる。昼間にはバスを待つ人たちで、きっと賑わうのだろう。
 なんだか、とっても懐かしいような、心細いような…。本当にここに「現代の高速バス」が到着するんだろうか、来ないんじゃない? 来ても東京行きじゃなく、別の時代に連れて行かれちゃうんじゃない?なんて、想像だけがやけに元気だ。
 もちろん、定刻通りにバスはやってきて、私ともう一人の青年を乗せて、ひっそりと出発したんだけど。

 戻ってきてから調べたら、「日本最古のバスターミナル」なんてことが、ココココに書いてあった。また、「1960年に開業した日本最古のバスターミナルとして知られています。建物は老朽化が目立つものの、昔ながらの雰囲気が漂っており、自動車ターミナル法の適用第1号施設でもあります」という記事もあり。
 「日本最古」というのが、日本で最初につくられたバスターミナルなのか、今残っている中で最も古いものなのか、そのあたりがはっきりしないけど。
 でも、なんとも雰囲気のある、そうそう、若い頃の寅さんが隅っこのベンチで座っていたら絵になるような、もっと昔なら小津さんの映画にでてくるような…、そんなバスターミナルだった。
 ちなみに昼間の写真を見ると、全然違う明るい雰囲気。やっぱり夜の11時という時間帯に訪れたからこそ、タイムスリップ?なんて体験ができたんだろうな。

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