■夏の夕暮れと私
容赦のない温度計がピークを知らず
つまらない新記録を誇っている
ひとときの休憩もままならず
息を潜める毎日が続く。
生ぬるい風が頬をなでる
夕方の並木道は それでもどこか優しい
短い命を唱う 騒がしい蝉の声と
かすかに競う 虫たちの合唱
胸をはって歩く夕方の道
季節は次の扉を用意し始めている
立ち止まって 風と話せば
夏の匂いが薄まっているのがわかる
いつものせつなさと 寂しさに
今年も圧倒される心
ずっと昔に大人になったのに
それでも変わらない 夏の夕暮れと私
容赦のない温度計がピークを知らず
つまらない新記録を誇っている
ひとときの休憩もままならず
息を潜める毎日が続く。
生ぬるい風が頬をなでる
夕方の並木道は それでもどこか優しい
短い命を唱う 騒がしい蝉の声と
かすかに競う 虫たちの合唱
胸をはって歩く夕方の道
季節は次の扉を用意し始めている
立ち止まって 風と話せば
夏の匂いが薄まっているのがわかる
いつものせつなさと 寂しさに
今年も圧倒される心
ずっと昔に大人になったのに
それでも変わらない 夏の夕暮れと私