隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

ちょっと苦手なギターだけど~テレキャス使いで漫遊記

2023年08月31日 20時10分21秒 | スピッツ

2023.08.27
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 8月最終週、そして9月へ・・・。
 「心に余裕のある方も、意外とギリギリな方も、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」
 (余裕があるような、ないような・・・。微妙な感じです(笑))

 今回のテーマは、【テレキャスター使いで漫遊記】です。
 ギターの機種しばり。
 今まで、ストラトキャスター、レスポール、ギブソンSG、ギブソンES335、グレッチなど取り上げてきた。
 「苦手なギターということで避けてきましたが、メチャメチャ人気のギターだし、ロックを語る上では外せないギターということで、テレキャスターを使っているギタリストで漫遊していきます」と。


 オンエア曲
 01 青い車(スピッツ)
 02 幽霊屋敷(Roy Buchanan)
 03 Another Man(Dr.Feelgood)
 04 Tumbling Dice(The Rolling Stones)
 05 Born to Run(Bruce Springsteen)
 06 Good Times Bad Times(Led Zeppelin)
 07 London’s Burning(The Clash)
 08 Standing on My Own Again(Graham Coxon)
 09 豊かな想像(SKAFUNK)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「青い車」(1994年、9thシングル/1994年、5thアルバム『空の飛び方』)。
 実は、「ワタクシ草野も、一時期テレキャスター弾いてたことあるんです」。
 デビュー当時はちゃんとしたエレキギターをもっていなくて、「つてを頼ってお借りしていた、黒いテレキャスター。すごく重かったんですけど、ジャクジャキの音で・・・」。
 この「青い車」をライブで初めて演奏したとき、「その借り物のテレキャスターを弾いた記憶がある」そうです。
 (いつ聴いても、なんていいんだろう。爽やかな疾走感をバックに、妖しくてちょっと怖い歌詞。私にとって、ある意味でスピッツの曲の原点かなあ。きれいなハイトーン。いつも書いてるけど、この曲を愛してやまなかった若者は、いまでもスピッツを大事にしている)

 最初の曲は、「Mr. テレキャスター」、Roy Buchananの「Haunted House 幽霊屋敷」(1972年、1stアルバム『Roy Buchanan』)。
 「Mr. テレキャスター」と言えば、「オレん中では、まずこの方かな」。
 彼の使っているテレキャスターは、1953年の初期型モデルらしい。「エッジはあるんだけど、バランスはいい、パワフルなサウンドという感じかなあ」と。
 この「Haunted House 幽霊屋敷」、原曲は、ブルースミュージシャンの、ボブ・ゲディンズさんの1969年のナンバー。
 (こ~んな感じ)
Haunted House , The Compton Brothers , 1969


 テレキャスターについて
 電気工学のエキスパートでもあり、会計学も学んでいたレオ・フェンダーさんが1949年に発表したギター。そのときは「エスクワイアー」という名前で、1950年には「ブロード・キャスター」となり、1951年に、当時最新技術の象徴だったテレビジョンにあやかって、「テレキャスター」と命名された。
 このギターの特徴は、「電気工学のエキスパートであるレオ・フェンダーさんによる工業製品」としてのギター。
 それまでのギターはアコギも含めて、胴体が空洞だった。空洞化せずに板をそのまま使って商品化したのは、テレキャスターが最初。その後、レスポール、ストラトキャスターなども、これをお手本にしている。
 そのほかにも、ボディとネックがボルトで繋がれていたり、「いろいろなアイデアがつまっている」。


 次の曲は、Dr. Feelgoodの「Another Man」(1975年、2ndアルバム『Malpractice 不正療法』)。
 草野くんがデビュー後、借りて使っていたテレキャスターが、まさにこのDr.Feelgoodのウィルコ・ジョンソンが使っていた、黒いボディに赤いべっ甲柄のピックガードのタイプだった。そのギターも「トレブル強めのジャキジャキしたサウンド」だった。「Dr. Feelgoodの歯切れのいいカッティングのイメージがテレキャスかな、という気がする」と。
 (私なんかの耳にも、歯切れの良さというのが伝わる)
  
 (こんな感じ?)


 長らく、草野くんにとっては「テレキャスは苦手なギターだった」。
 もともとハードロックが好きだったが、ハードロックのミュージシャンでテレキャスを弾いている人は少なかった。レスポールはもちろんだが、ストラトキャスターやSGを使っているギタリストが多かった。
 「それもあって、テレキャスターは眼中にないギターだった」と。
 そして、「まわりでテレキャスを弾いている友達とかに、まじめなタイプが多かったんだよね。メガネかけてシャツのボタンを上までとめちゃってる」ようなタイプの人。
 テレキャス自体が嫌いなのではなく、「テレキャスをもって演奏している自分をイメージするのがヤだった、のかなあ」。
 昔、女子に「草野くん、テレキャスとか似合いそう」と言われたことがあるとか(笑)。「意外に似合っちゃうのもいやだ!」という天邪鬼は、すでにこの頃から・・・。


 次は、The Rolling Stonesの「Tumbling Dice ダイスを転がせ」(1972年、シングル/1972年、『Exile on Main St. メイン・ストリートのならず者』にも収録)。
 キース・ジャレットのテレキャスは、アルバム『メイン・ストリートのならず者』のレコーディングのとき、エリック・クラプトンからバースデープレゼントとして贈られたもの。
 なので、「このアルバムはテレキャスターで録音したのではないか」ということで、この曲をセレクト。
 「聴こえてくるギターはミック・テイラーさんのギブソンの音かもしれないけれど、そのあたりはおおらかに聴いていただけたら」と。
 (懐かしいです)

 次は、Bruce Springsteenの「Born to Run 明日なき暴走」(1975年、アルバム『Born to Run 明日なき暴走』)。
 世代的には、テレキャスターのギタリストと言えば、この人を上げる人も少なくないでしょう、と。
 正確には、「彼が弾いているのは、テレキャスターの初期型モデルのフェンダー・エスクワイアー」。
 「おそらく、Bruce Springsteenさんの影響でテレキャスターの人気が高まって、日本でも多くのミュージシャンが使うようになってたのかな」と。
 例えば、浜田省吾さん、尾崎豊さん、そしてさらに、そのファンの人も弾くようになった。「だから、80年代は今よりテレキャスを弾いてたバンドマンがすごい多かった気がする。ストリート・スライダーズの影響もあるかな」。
 「余談ですけど、浜田さんも尾崎さんも、同時期にスピッツと同じ事務所だったことがあるんですよね」
 (有名な話だけどね)
 Bruce Springsteenのエスクワイアは50年以上も使われていて、「ボロボロの見た目もファンにはたまらないんだろうな」と。
 (熱きファンではないけど、なんか頼れる人!というと、なぜかこの人の演奏姿が脳裏にゆらゆらする)
Bruce Springsteen - Born to Run (The River Tour, Tempe 1980)


 メッセージコーナー。
 虫が大の苦手だったのに、子どもに付き合ってカブトムシを飼ううちに、「卵が生まれればいいな」と思うまでになったリスナーさん。
 「草野さんは、カブトムシを飼ったことがありますか?」
 昔は毎年、山に行って捕まえたり、外灯に飛んでくるのを捕まえて飼っていたという草野くん。」
 昔はスイカの皮とかをエサに与えていたけれど、「あれでは栄養が足りないらしいですよね。今は昆虫用のゼリーがあったりして便利ですよね」。
 大人になってからは虫を飼うことはないけれど、草野くんはもともと「スズムシやマツムシ、キリギリスの鳴く虫が専門だった」。
 大人になってからは、閉じ込めておくのがかわいそうに思えて、自然の中で見かけたら眺めて、写真を撮って終わり・・・という感じだそうです。
 (よく撮影で自然の中に行くと、草野くんは草むらに入っていって、呼んでも戻ってこない・・・とか言われてましたね)
 そして、「カブトムシの一生は短いので、いっぱい愛情かけてかわいがってあげてください。よろしくお願いします」と。


 次の曲は、Led Zeppelinの「Good Times Bad Times」(1969年、1stアルバム『Led Zeppelin』)。
 Led Zeppelinはもちろんジミー・ペイジさん。
 実は、初期のLed Zeppelinはテレキャスターで録音していたようで、映像にも残っている。
 ジミー・ペイジといえば、Mr. レスポールというイメージだから、「最初は、え、レスポールじゃないのかよっ」とびっくりしたそうだ。
 それまでのイメージからは、テレキャスターというギターは、カリカリ、キンキン、ジャリジャリした音のイメージだったが、初期のテレキャスターは音も太くて、「ハードロック向きのサウンドが出るらしい」。
 現在はすごいプレミアがついているので、「ちゃんと弾いたことはないんですけど」。
 Led Zeppelinで使われているテレキャスは、「パワーコードとかもきれいだし、使われている木材やピックアップの素材などでサウンドも変わる」。
 ジミー・ペイジは初期のテレキャスのサウンドを求めてレスポールにたどり着いた、とも言われているそうだ。
 この曲は、おそらくテレキャスターで録音したのではないか、と。
 (久々に聴いたけど、いいなあ)

 次は、The Clashの「London’s Burning」(1977年、1stアルバム『The Clash 白い暴動』)
 ギターは、ジョー・ストラマー。
 テレキャスターというと真面目なイメージをもってしまった草野くんだが、「実はパンクロックのギタリストでテレキャスター使っている人、多いんですよ」。
 当初はパンクロッカー扱いされていたポリスのアンディ・サマーズも使っていた。
 ジョー・ストラマーさんも同様で、Bruce Springsteenのように使い込まれたボロボロのテレキャスターでの演奏はかっこいい、と。「激しいパフォーマンスで塗装もはがれて、もともとの木材が見えちゃっている」
London Calling_Safe European Home/The Clash in Japan1

 最後の曲は、Graham Coxonの「Standing on My Own Again」(2006年、6thアルバム『Love Travels at Illegal Speeds』)。
 BlurのGraham Coxonのソロアルバムから。
 Graham Coxonは初期のBlurではレスポール、その後はギブソンSGを使っていたりしたが、途中からメインがテレキャスになったらしい。「いいテレキャスが手に入ったのかも」
 今Googleで「Graham Coxon ギター」で検索すると、「ほぼテレキャスを演奏している画像が出てくる」そうだ。
 このアルバムも「ほぼテレキャスで録音したのではないか」と。歯切れのいい、ザクザクした「テレキャスのサウンド」。


 特集の最後に。
 日本でテレキャスを使っているミュージシャンは、浜田省吾、尾崎豊、ストリート・スライダーズの二人、TAKUYA以外にも、布袋寅泰、レピッシュの杉本恭一、ミッシェルのアベフトシ、ナンバーガールの向井秀徳、チャットモンチーの橋本絵莉子らがいる。
 実は「アマチュア時代のテツヤも弾いていた。まだ持っているはずです」。
 「テレキャスしばり、邦楽でもやれそうです」と。


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、SKAFUNKの「豊かな想像」(1991年、デビューアルバム『SKAFUNK』)。
 (イントロは? 「オバケのロックバンド」の草野くんパートじゃないよね? わからん・・・)
 SKAFUNKはこのコーナー、2度目の登場(ココです)
 SKAFUNKはスピッツがアマチュア時代によく対バンしていたバンドで、元JUDY AND MARYのTAKUYAが在籍していた。
 草野くんの中では、「テレキャスを弾いている日本のギタリストというと、真っ先にTAKUYAのイメージがある」。初期のジュディマリもそうだが、「ジャキジャキした金属的なカッティングの音」。
 ジュディマリで言うと、「『ドキドキ』のイントロのフレーズがわかりやすい」と、ZO-3で。
 「もちろんテレキャス以外のギターも弾いているが、従来のイメージのテレキャスを最大限にブーストしたような、まさに‟テレキャス使いのギタリスト!“というイメージだった」。
 (小気味いいサウンドと曲調! SKAFUNKだ!)


 そして来週は、「おしゃれリズムなスピッツナンバーで漫遊記」。
 スピッツはパンクロックバンドを目指してので、「アマチュア時代は8ビートの曲が多かった」が、売れ線を意識した『Crispy!』あたりから、「ちょっとオシャレを意識した16ビートの曲もやるようになりました」。
 結局オシャレにはなりきれていなかったりするが、そんなスピッツなりの「おしゃれリズムな曲」で漫遊!です。
 (ご本人がどんな曲を選ぶのかが楽しみです)

 「草野さん、最近急に黄色が好きになりました!」

 そして、リクエスト募集!は「あなたの好きなギターソロ」。
 「このお題ならば、ロック好きな人にリクエストしてもらえるかな」。
 最近は「ギターソロはいらない!」とか言われているけれど、あえて!ですね。


                              


 「3/4のスピッツ」が元気に姿を見せてくれると、なんとなく安心します。
 大阪は大丈夫かな。

 ブルームーン、さっき薄い雲が消えて、全身?を見せてくれた。
  https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_64efe17ce4b03bdff3ade224
 画像は微妙でお見せするほどではないけど、でもお見せしちゃおう。
  
 やっぱりかなり微妙だなあ(笑)。ま、いいか、見たという証拠で。

 今夜はちょっと風が気持ちいい。
 久しぶりのわが家で、少し気持ちが休まる。
 もうすぐ八月がゆく。
 学生のころとは異なるけれど、いくつになっても、なんとなく寂しいような落ち着かない感じ。


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