隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「喉も楽器」~「ハイトーンボーカルで漫遊記」

2018年07月02日 21時00分38秒 | スピッツ

2018.06.24 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

 http://www.tfm.co.jp/manyuki/


 のっけからメッセージ紹介です。
 ウクレレを始めたリスナーが「弾きながら歌うときのアドバイス」を求めています。
 草野「ぶっちゃけて言えば。慣れ、です」
 そうなんだ~、と単純に納得するワタシ。
 最初は四分音符だけで成り立っている曲(「きらきら星」「カエルの歌が~♪」とZO-3で実演)で練習し、それに慣れたら、カラオケで歌っている馴染みの曲(Zo-3で「新しい季節~♪」)にチャレンジするといいとか。
 草野「だんだんレベルを上げていく・・・。別に『ロビンソン』がレベルが高いというわけではないけど、少しずつ難易度をあげていくのがいいと思います。ご参考に」

 今夜のテーマは「ハイトーンボイスのボーカルで漫遊記」。
 「ワタクシ草野マサムネもハイトーンと言われますが、いやいや世の中にはもっといらっしゃいますよ、というところで・・・」


 オンエア曲
 01 青い車(スピッツ)
 02 Black Shuck(The Darkness)
 03 Wuthering Heights(嵐が丘)(Kate Bush)
 04 Hocus Pocus(悪魔の呪文)(Focus)
 05 Stayin' Alive(Bee Gees)
 06 Anthem(Rush)
 07 ワタリドリ([Alexandros])
 08 Lovin' You(Minnie Riperton)
 09 終電マスター(FREENOTE)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「青い車」。 
 「夏っぽい曲というか、スピッツの曲の中でもハイトーンな曲」と。
 夏っぽいサウンドで、刹那的で、相変わらず好きな曲だ! キーは高くて、ライブで原キーで歌うと「つらいよ」って、どこかで言ってましたね。

 第1曲目は、「今世紀、イギリスきってのハイトーンボイスのジャスティン・ホーキンスのバンド」、The Darknessの「Black Shuck」(2003年、1st『Permission to Land』)。
 草野「蒸し暑い季節にハイトーンでスカッと!はいかがでしょうか」
 ジャスティン・ホーキンスのハイトーンは、爽やかスカッと、というより、より暑く、いやいや熱くなるようなハイトーンですね。ハイトーン多用がハンパない。そういえば、このバンドの今のドラマーはクイーンのドラマー、ロジャー・テイラーの息子。
 デビュー当時は21世紀型の新しいバンド登場ってことで大いに盛り上がったけれど、ロン毛で70年代のサウンドということで、「オレもあと10センチ身長が高かったら、ハードロックやりたい」という当時の思いが蘇ってしまったらしい。ロックバンドにビジュアルは大事・・・というのが彼の主張?ですから。「普通っぽすぎるスピッツ」・・・。
 
 そして次は、Kate Bushの「Wuthering Heights(嵐が丘)」(1978年、デビューシングル」。
 草野「『恋のから騒ぎ』のオープニングテーマのほうが有名かも」
 そうですね、ずっと好きで聴いていたのに、あの番組のオープニングに使われてから、そっちが浮かんでくるようになってしまったという、私にとっては悲劇の曲。すごくいい曲なので、最後まで聴いてほしいなあとかつて思っていたっけ。
 草野「死んだ恋人が窓の外から語りかけてくる、というちょっと怖い曲」
 「ヒースクリフ」に語りかける嫉妬深い「キャシー」という赤裸々な歌詞に、若い心がちょっと揺れた記憶あり、です。
 草野「80年前後かな、オレが『ミュージック・ライフ』をリアルタイムで読んでいたころ、ブロンディ(アメリカのロックバンド)のボーカル、デボラ・ハリーと人気を二分していた記憶がある」
 デボラ・ハリーはセックスシンボル的なド迫力で、ケイト・ブッシュのほうはもうちょっと内省した感じで、タイプは異なるけれどもね、影響力はかなり大きかったんだろうなあ。
 この曲へリクエストされたのは、娘さんがスピッツファンの、草野くんと「まさに同世代!」という人。
 「ケイト・ブッシュは『ミュージック・ライフ』で知りました。草野さんとチープ・トリックについて語り合いたい!」という方です。
 同世代草野「お互いに元気で頑張りましょう!」って。

 次は、オランダのプログレロックバンドFocusの「Hocus Pocus(悪魔の呪文)」(1971年、2nd『
Moving Waves』)。
 バンドの顔としてはヤン・アッカーマンだけれど、今回はボーカルに注目。インパクトのある「ヨーデル・ロック」。
 「最初、ギャグなの?って思った。だけどギタープレイはマジだし。今でもギャグなのかそうでないのか、不明」と草野さん。
 期待して聴き始めて、気持ちよく笑ってしまった。たしかにすごいインパクトのヨーデル。悪魔の呪文なの? メチャクチャ楽しい!
 草野「志村けんさんの『怒っちゃやーよ』を連想させる」と。これはちょっとわからん・・・。 

 そして、映画「Saturday Night Fever」のサウンドトラックから、Bee Geesで「Stayin' Alive」。バリー、ロビン、モーリスのギブ3兄弟の耳慣れた楽曲。
 草野少年は幼い頃テレビで、ひげ面のおとこたちビージーズが全編ファルセットで歌うのを聴いて、安田大サーカスのクロちゃんを初めて見たときと同じような衝撃だったらしい。なんというたとえだ? 

 60年代のソフトロック時代のヒット曲も数多くある(のちの彼らとは別物の括りで見ていることもあるワタシです)。
 日本でとくにヒットした「メロディ・フェア」などはどうということはないけど、「マサチューセッツ」のメロディーはどこかに残っている。
 Bee Gees - Massachusetts

 てっきりマサチューセッツ出身のバンドかと思ったら、当時行ったこともなかったとか・・・です。

 次のハイトーンボーカルは? カナダのプログレロックバンド Rushの「Anthem」(1975年)。
 メンバー登場の回で、田村リーダーのリクエストで、「The Spirit of Radio」をかけている(ココで熱く語っている)。
 カナダでは国民的バンドなのに、日本での人気がイマイチなのは、「金切り声と言われるボーカル、ゲディー・リーの声のせい?」と。かわいい声ですけどね。
 LOUDNESSの二井原さんら、影響を受けたボーカルも多いのでは?と。ベーシストとしての存在も大きいそうです。

 そして、今回唯一の邦楽バンド。[Alexandros]の「ワタリドリ」。
 日本のバンドにも、フラワーカンパニーズやクリープハイプなどハイトーンボーカルのバンドはあるけれど、という前置きのあとで、
 「[Alexandros]の『ワタリドリ』を聴いたとき、これは真似できんと思いました。この美しい曲をずっと歌えるように、のどを大事にしてほしい」
 と同じボーカリストとしての、川上洋平氏への願いでしょうか。
 本当に、印象的な歌詞とのびやかな声。私のiTuneにも入っていて、走る車の中で聴く気持ちよい。
 曲終わりで、「一緒に歌おうとしても・・・、出ないです」って。

 最後は、Minnie Ripertonで「Lovin' You」(1974年、『PERFECT ANGEL』)。
 スティービー・ワンダー プロデュースのこの大ヒット曲で再デビュー。
 草野「いろいろあるけれど、ハイトーンといえばこの曲」
 うーん、たしかにこの、2オクターブ上というホイッスルボイスはすごい。人の声とは思えない。
 リストを見たら、日本でも大変多くのシンガーがカバーしている。
 マライア・キャリーらはホイッスルボイスできるけれど、「そうでない人は1オクターブ上を歌うから勘弁して」ということだと。
 草野「ホント、オレ無理だわ」


 そして、最後は「ちょっぴりタイムマシーン」。ZO-3で「ジャジャジャジャーン!」
 今夜は、2004年ごろCD屋さんでかかっていてすぐに購入したという、FREENOTEというバンドの「終電マスター」(2003年のミニアルバム『終電マスター』)。
 声もサウンドもすごくよくて、ブレイクするのでは?と思っていたけれど、すでに解散していたと。
 「もっと注目されていいバンドなのでは」「埋もれてしまうのは惜しい」という草野氏の言葉。
 今までこのコーナーで紹介してくれた中で、知っていたものも初めてのものも含めて、結構この曲好きかも、と個人的に思いました。この女性ボーカルの声、好みです。YUKIちゃんにつながるちょっと手前でとどまっているような(笑)。音もカッコいいな。
 FREENOTE-終電マスター

 「ハイトーンボーカル特集、いかがでしたか? 聴いていて、喉も楽器なんだなと思いました。カラオケで真似する人は喉を傷めないようにきをつけて」
 と。
 「喉も楽器」・・・、たぶんスピッツファンはライブのたびに感じているんじゃないかな?

 来週は、またまたワンアーティスト特集で、「Teenage Funclub」だそうです。
 ユーライア・ヒープ、コレクターズに続いて、楽しみだ。
 また、夏っぽいロック特集も企画しているようで、
 「『夏』や『サマー』がタイトルに入っている曲を教えてください」
 真心ブラザーズの「サマーヌード」、classの「夏の日の1993」などをあげていましたね。
 夏とロックか~、これは聴き逃せないぞ!!


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