隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

年齢差があっても熱かった!~豊洲サンセット 01

2023年09月30日 20時12分07秒 | ライブリポート(スピッツ)

2023.09.28(木)
豊洲サンセット
at 豊洲PIT



 もう7年も前になるんだなあ。
 平山雄一さんの評論集『弱虫のロック論2』のリリース記念のイベント(奥田民生×NICO Touches the Walls)(コチラ)が豊洲PITで開催され、そのときに訪れたことがある。
 こんな記事(ココ)を見つけたんだけれど、当時本当にこんな感じで、10月の夕暮れ、駅前の工事現場を抜けて、ゆりかもめの高架脇の無意味にも思える広い整備された舗道をたどって、本当にこっちでいいの?という不安な気持ちで歩いて豊洲PITに向かったことを思い出す。
 あれからは東京の西の田舎からここまで出向くことはなかったので、「え、こんな近未来的な街になってしまったの?」感で、茫然自失状態(大げさではなく)。
 いやいや、東京に住んでいるとは言っても恥ずかしい限り。このあたりを今度歩いてみるかな、と思いながら、まだまだ暑い中、豊洲PITに無事に到着。
 開演10分前・・・。

 豊洲PITは横に広い会場で、後ろからもステージが見やすい。
 関係者用のスペース前で見たけれど、小さいながらもアーティストの動きはちゃんと把握できる感じ。
 ステージ中央に、豊洲サンセットのロゴが大きく掲げられたシンプルな舞台。
 センターが8823ステージで、左右に3373ステージ。それらを交代で使うことで、それぞれのパフォーマンスの間の時間が短縮される。5分くらい? もっとあったかな?


★THE COLLECTORS(8823ステージ)

 セットリスト
 01 TOUGH
 02 空想科学ロケット旅行
 03 太陽はひとりぼっち
 04 ガラクタ(スピッツのカバー)
 05 夢みる君と僕
 06 もっともらえる
 07 ロックンロールバンド人生

 さすがのベテランバンド。古い曲から最近の曲まで幅広く。
 ライブでよく聴かれる「TOUGH」で会場は一気に盛り上がる。加藤さん、変わらない声量。
 最初に聴いたころから、どこかかわいらしさが漂っていて、それが今もここにある!
 「もっともらえる」の「もっと もっと♪」のリフレインがヘンに耳につく。
 スピッツファンの心もすでにとらえて離さない心地よいライブ感。安心して身も心も委ねられる安定感・・・と言ったら、コレクターズファンは嫌がるのかな?

 肩の力の抜けたMCも相変わらずで、笑わせようという意図なんて皆無で「笑わせる」。
 加藤さん曰く、「スピッツのイベントは最高。お客さんも上品だし。お金いっぱい持ってるんでしょ? そしてチケット激戦の中で潜り込んでるコレクターズファン、お前ら、金もないのにありがとな!」だって。

 かつて、仙台の「ロックのほそ道」に向かおうとしていたとき、地震で新幹線が運転中止。
 まだ東京にいたメンバーは、もうイベントも中止だろうし、「酒飲んで帰る?」となったときに、スピッツ田村くんから電話、「まだ帰らないで」と。
 伊丹空港まで行って、そこから飛行機で仙台に向かうルートを提示されたけど、「全員合わせても2000円しかない」(笑)。
 「(電話口の田村くんに)それを言ったら、ちょっと待って、って言われて。少ししたら、『チケットとったから』って、スピッツが全部チケット取ってくれて。・・・そのあと請求もこなかったね。もう、頭が上がらないね」(笑)

 加藤さんが若手2組のことを「若い衆」と言うので、そこを引っ張ってのMCがそのあと見られました。
 「若い衆からしたら、(こっちは)おじいちゃんだから」
 「これにヒックスヴィルが加わったら・・・。楽屋からヘンな匂いがしてくる」

 「今回は言うつもりはなかったんだけど、田村くんから『言って』って頼まれたから」ということで、オープニングアクトとして恒例の「楽しんで帰ってね!」、やってくれました。

 スピッツの夏イベにはレギュラー出演のコレクターズ。
 加藤さんかコータローさんが、
 「契約してるから。20年契約?」
 「いや、一年ごと」
 「え、一年ごと? じゃ、今回こけたら、来年はもうないかも」

 スピッツカバー、今年は「ガラクタ」。そこに行くか~という盛り上がり。
 完全に?コレクターズの「ガラクタ」という感じ。
 カバー曲については、スピッツもMCで。
 「『ガラクタ』、よかったよね」から、テツヤくんか田村くんが、「コレクターズは毎回チョイスがいいよね」。
 草野「去年は『シャララ』をカバーしてくれたね」
 田村「オレら、ライブでやったことないのに」
 草野「オレらもライブでやる?」
 田村「コレクターズのカバーということで?」
 なんてやりとりも。
 「シャララ」は、ココでカバーしてました。

 草野くんは「太陽はひとりぼっち」に関して、「学生のときすごい聴いてた。加藤さんの声、全然変わってなくて、聴いてて泣きそうになった」と。
 それに対して、テツヤくんだったかな?、「泣いてたの、知ってるよ」
 草野「泣いてないよ。あれは目にゴミが入っただけ」なんてやりとりも(笑)。
 
 古市コータローさん
  https://twitter.com/furuichikotaro/status/1707412652170047595
 古沢’cozi’岳之さん
  https://twitter.com/cozi_1220/status/1707411048234647792
 山森JEFF正之さんさん
  https://twitter.com/jeff_orange/status/1707398128847233099
  https://twitter.com/jeff_orange/status/1707674702620348653
  (いろんな画像も見られます。以下同)


★peanut butters(3373ステージ)
 セットリスト
 01 グッドモーニングおにぎり
 02 ツナマヨネーズ
 03 メロンD
 04 ジャスコ、上野
 05 愛を!!!
 06 Girl Is a Hard Rocker
 07 パワーポップソーダ
 08 普通のロック

 3373ステージがよく見えなくて、そしてバンドのことをあまりよく知らないので(曲も「ツナマヨネーズ」しか聴いたことがない)。
 ただ、コンポーザーのニシハラさんがHPのアルバムのコメントで「全曲ポップでローファイでキャッチーな楽曲達」と書いていたことと、ボーカルの紺野メイさんの声から、ポップ寄りのマイルドなサウンドを予想していたら、びっくり! ラウドで太い熱い音が轟いたのです。
 人の頭越しに見えたギタリストが、ニシハラさんなのか、サポートギタリストの浪越さんなのか、それさえも不明なんだけれど、熱いプレイが印象的だったな。
 ラウドなサウンドにかわいいボーカルの声が乗るイメージ。
 簡単な挨拶だけで、あとは演奏に徹する30分余りのパフォーマンスでした。

 peanut butters
  https://twitter.com/Peanut__Butters/status/1707395063180107982
 浪越康平さん(Panorama Panama Town)
  https://twitter.com/Hermajesty202/status/1707402768456228993



★秋山黄色
 セットリスト
 01 猿上がりシティーポップ
 02 やさぐれカイドー
 03 夕暮れに映して
 04 とうこうのはて
 05 アイデンティティ
 06 モノローグ
 07 クソフラペチーノ

 サポートメンバーを従えて、8823のメインステージで会場全体を盛り上げるパフォーマンス。
 「大きい音出しますから」とご本人も言ってたけど、爆音とMAXな声量で聴かせる曲たち。
 ファンの声も大きく、勢いがあるのがよくわかる。
 私の斜め前の中年のカップルはあきらかにコレクターズファンだけれど、最初は腕組みして聴いていた男性が最後は心地よさそうに体を揺らせていたっけ。
 爆音大好き世代(笑)。

 気持ちの高まりを抑えきれずに・・・というMC。
 「マサムネさん・・・、草野さん・・・、タモリさんみたいな感じで、なんて呼んだらいいかわからないんだけど。『ギターがいいね』って前から気に留めてもらってて。スパムメールかと思った」 えっ、スパムメール?(笑)。

 コレクターズのMCを受けて、「オレは『若い衆』なんですけど(笑)、若いとばかり言ってられない。あとに続く人たちを呼んでこういう場所を作りたい。『見習いたい』じゃなくて『ならいたい』」
 「やめずにずっと音楽続けます(「歌をやめない」だったかな?)やめません!」

 高校のときうまく弾けなくて「三年間を棒に振った」と言ってた「チェリー」のフレーズをエモーショナルに。
 草野「秋山くんのチェリーかっこよかったよね。もう託そうかな」
 テツヤ「チェリーはもう卒業?」
 会場はザワザワからの苦笑い的流れ。
 草野「それは営業的にちょっと・・・」
 テツヤ「(大きな声で)営業?」
 会場の苦笑い度が高まる。

 秋山黄色さんは最後に、「短かったけど、夢みたいな時間でした」と言い、側転してはけて行った。若いなあ。

 出演前の秋山黄色さん
  https://twitter.com/ILikeAkairo/status/1707242936495456453


★ヒックスヴィル
 セットリスト
 01 あたしのスウィート・ベイビー
 02 ラジオ
 03 I Need Love
 04 皆既月蝕
 05 バイバイ・ブルース

 空気をガラッと変えてしまう圧倒的な存在感。それも、ごくごくさりげなく、こちらが気づかないうちにいつのまにか。
 「I Need Love」から、個人的に当時ヘビロテだったアルバム『トゥデイ』からのうれしい2曲、とくに「バイバイ・ブルース」。
 力みとか強さを感じさせずに、空気が変わる、それがなんて心地いいんだ。
 上下するギターの音に、フワッと優しく乗って漂う真城さんの声。曲の終わりの「ありがとう!」がいつもかわいい。

 真城さん、木暮さん、中森さんのやりとりや自虐的なMCも、キャリアと自信の上にある(なんて書いてしまうとつまらないけど)。ヒックスヴィルとしてだけではなく、いろいろなアーティストとのコラボ、サポートで、三人の名前はよく目にするし。
 春ごろにこのイベントへの依頼をメールで受け取って、「スパムメールかと思った」と秋山黄色さんのMCをつなげる。「それから楽しみで、ずっとニコニコしてた」

 木暮さんだったかな、「田村くんと話したけど、87年ごろ同じ時期に活動を始めて、ラ・ママでライブをやってた」、違う日だったらしいけど。
 真城さん「そして今のスピッツと私たち・・・なんだけど」(笑)。

 「私たち、CDも出してるバンドなんで、曲行きます。CD、廃盤になっちゃてるけど。こんな華やかな場所で、「廃盤」なんていう言葉を発してしまった」と真城さん(笑)。
 「いつもはもっと低いところで飛行しているけど、今日は雲の上を飛んでる感じ」

 木暮さん「自分たちのことを皆さん100%初めて見るでしょう。バンドの説明をすると、ヒックスヴィルは・・・地名です」
 真城さん「え、それだけ?」(笑)。

 真城さん、「秋にはツアーをやるので、よかったら遊びに来てください。でもカフェなどでライブやってるので、たくさん来られても困るので・・・10人くらいで」(笑)。

 真城さんは「マサムネくんが『ロック大陸漫遊記』というラジオ番組でいろんな音楽をかけて、みんなに聴いてほしいという気持ちがあると思うけど、このイベントにも(自分たちは)そういう趣旨で呼ばれたんだと思います」。

 あとで、草野くんは、ヒックスヴィルにはいろいろ助けてもらっている、と。
 「松本隆さんのイベントで演奏してもらったり(1999年のこと。ココにちょこっと)、テレビ(「Mステ」でしたね)では真城さんに『群青』コーラスしてもらったり、レコーディングでも・・・」と。

 本当に気持ちのいい時間で、戻ってきてから、ひさびさに『トゥデイ』聴いている。

 ヒックスヴィル
  https://twitter.com/HICKSVILLE_/status/1707484061546217670
 真城めぐみさん(ヒックスヴィル)
  https://twitter.com/mashiromegumi/status/1706602243661959354
  https://twitter.com/mashiromegumi/status/1707491814293512392
  https://twitter.com/mashiromegumi/status/1707493590606516464
 木暮晋也(ヒックスヴィル)
  https://twitter.com/kogureshinya/status/1707508134682718660
 中森泰弘さん(ヒックスヴィル)
  https://twitter.com/y_nakamori/status/1707325134506467508

 長すぎて、おさまりきれずに、コチラに続きます。
 お時間があれば・・・。


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