隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「映画ができたら率先して宣伝します!」~The Sweet への熱き思い

2019年03月19日 19時19分28秒 | スピッツ

2019.3.17 21:00
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 https://www.tfm.co.jp/manyuki/

 

 今回の導入は、役者の佐藤二朗さん。
 バラエティー番組に出演した際に、入浴時に昔の恥ずかしいことを思い出して奇声をあげてしまうという話をしてらした、と。
 草野「これ、すごいわかるわー」
 彼は日に一回は恥ずかしいことがあるそうで、風呂で雄叫びをあげそうになるらしい。
 風呂場でならばいいけど、ときに電車のつり革につかまっているときなどに「うわ~」となりそうになることがあるって、それはホントにヤバイでしょ(咳払いでごまかすそうだけど)。
 草野「恥ずかしい経験は人を成長させる、と最近はポジティブにとらえるようにしています」
 ああ、なるほど。そうかもしれない・・・。

 そして、今回は「The Sweetで漫遊記」。
 草野「60年代から活躍するブリティッシュロックバンド、The Sweetに上陸です」
 当時の音楽雑誌では、昨年から映画『ボヘミアン・ラプソディー』で人気に再度火がついたクイーンのライバルという扱い。
 「ヒット曲もたくさんあるんだけれど、現在は低すぎる評価を受けているんじゃないか」と思っている草野くん。
 草野「710年代には全英シングルチャートで全13曲をTOP20入りさせた人気バンドなのに、今の知名度は低すぎじゃない?」
 クイーンの話題でそこここ盛り上がっている時期にThe Sweetをone artist特集でとりあげるところがロク漫の真骨頂!



オンエア曲
 01 幻のドラゴン(スピッツ)
 02 Fox on the Run(The Sweet)
 03 Little Willy(The Sweet)
 04 Blockbuster(The Sweet)
 05 Action(The Sweet)
 06 Lady Starlight(The Sweet)
 07 Love Is Like Oxygen(The Sweet)
 08 恋のマジックポーション(すかんち)



 漫遊前の一曲は、スピッツで「幻のドラゴン」(2010年、13th『とげまる』)。
 草野「スピッツの曲の中では、Sweetっぽいかな?」
 『とげまる』、好きな曲多くて、どれが!とは言えないんだけれど、ときにこの曲がいちばん好き!となって、ヒビロテになることもあるくらい好きです。メロディーも歌詞もサウンドも小気味いい。「ザクザク♪」のところで、キュンとなる不思議。

 The Sweet 最初の曲は、75年の楽曲でSweet最大のヒット曲「Fox on the Run」(1975年、13thシングル).。
 The Sweetはあまり思い出すこともなかったけれど、懐かしい!! 
 PVがこれ。

 Sweet - Fox On The Run - Promo Clip (OFFICIAL)

 70年代の匂い。
 草野くんが初めて聴いたThe Sweetのナンバー。全英2位、全米5位の大ヒット曲。中学の頃だったので、The Sweetはすでに「過去のバンド」という感じだったそうだけど、「ポップでハードでかっこいいな」と思った。
 現在も営業しているという福岡の中古レコード店「田口商店」で、「1枚100円で叩き売られていたのを購入した」。ジャケ写がピチピチのレザーにロンドンブーツの彼らで、「その非現実感も中学生には刺激的だった」。
 「Fox on the Run」のジャケットはこちら? ファッションは、70年グラムロック臭ぷんぷん・・・。
 


 ここで、The Sweetを解説。
 1968年、ウェインライツ・ジェントルメン(ディープ・パープルのイアン・ギランも在籍していたそうだ)のブライアンとミック、そしてジ・アーミィのベーシスト、スティーヴが、ロンドンで結成。
 はじめは「Sweet Shop」というバンド名だったけれど、フォンタナレーベルからシングルデビューするときにThe Sweetとなった。
 最初はなかなか上向かなかったけれど、ヒットメーカーのマイク・チャップマンとニッキー・チンの楽曲を発表するようになってヒット曲を量産。このニッキー & チャップマンはスージー・クワトロやスモーキーなどのプロデュースも手掛けている優れ者集団だそうだ。


 次の曲は、ニッキー & チャップマンの楽曲、「Little Willy」(1972年、6thシングル)。
 73年の年間ヒットチャート13位というビッグヒット。

 この頃は、ファンの間では「バブルガムロック期」(子ども向けのロック)と言われているそうで、うん、なんとなくわかるかな。
 草野「その後、バブルガムロック期をへて、グラムロック期、ハードロック期、ポップロック期・・・と変化していったような感じですかね」

 その後もニッキー & チャップマンの曲でヒットを飛ばし、ついにこの曲で全英1位獲得。
 これが「Blockbuster」(1973年、8thシングル)。
 草野くん、ZO-3でリフを弾いて、「思わず弾きたくなってしまう、簡単でかっこいいリフ」と。
 アンディ・スコットのギブソンの音が「カッコいいので、そこを聴いてほしい」と。またときどき聴こえる甲高い声は、ベースのスティーヴ・プリーストの声だそうだ。
 これは日本でもヒットした? すごく記憶にある。

 1974年夏あたりから、彼らはマネジメントから距離をおくようになり、自分たちで曲をつくりセルフプロデュースを行うようになっていったそうだ。
 アルバム収録曲でも、「Fox on the Run」などの自作の曲が占めるようになり、そこでもヒットを重ねていく。
 草野「もともとの実力も相当なものがあったということだと思います」
 全米シングルチャートに4曲、全英ヒットチャートに9曲、「ねじ込んで」いるので、「70年代中頃にはクイーンより人気があったと思います」。
 クイーンの人気が高まってきたら、The Sweetのほうが「二番煎じ」的な見方をされたこともあったとか。
 草野「お互いに意識していた、という記事を読んだこともあります」


 次は、そんな時期の自作のヒット曲、「Action」(1975年、15thシングル)。
 The Sweetの楽曲は、今聴いてもどれもメロディーが強いというか、そういう意味ではすごくポップだなあと思ってしまう私です。


 メッセージコーナーは、体育が苦手でバレーボールでボールがあらぬ方向にいってしまうというかわいい高校生男子から、「苦手な教科は?」という質問。
 中学ではとくに苦手科目はなかったけれど、高校に入って「急に数学がわからなくなって大変でした」と。
 その頃、うたた寝をしていてお母さんに「風呂に入りなさい」と起こされたとき、草野少年はねぼけて、「風呂に入る公式がわからない」と言ったとか(これはある意味、重症)。親もちょっと心配しちゃうかも(笑)。
 その後は友人の助けもあり、「どうにか高校を卒業するくらいにはなった」そうだ。
 草野「うまい具合に逃げながら、頑張って」(笑)

 次のメッセージは、「全国をツアーで回って、美しい地名だなと思ったところは?」。
 この方によると、大阪市港区に「夕凪」という地名があるそうで(ホントだ・・・)、夏の夕暮れに電柱に「夕凪」と書かれているのを見たときの感動は忘れられないそうです。
 草野「それほどマニアックではないけれど、『青森』は響きも柔らかく、字面も美しいし、思わず言いたくなる地名ですね」
 青森のライブのMCでそう言ってくれた、と教えてくれた青森の方がいらっしゃいました。
 昔、都道府県名を英語にする遊びをしていたときも、「Blue Forest・・・、カッコいいじゃん」となったそうだ。
 草野「East Capital 東京、Silent Hill 静岡とか・・・。ちょっとホラーな匂いもしますけど」(笑)


 次もヒット曲で不動の位置にいた頃の楽曲、「Lady Starlight」(1976年、アルバム『Give Us A Wink(甘い誘惑)』)。
 草野「ハードロックのバラードとしては名曲だと思うのですが。アコギが入っていたりテンポ感とか、スピッツっぽい? いや、スピッツがスイートっぽいということなんですけど」(笑)

 ボーカルはギターのアンディ。「みなさん、歌がお上手ということで」。
Sweet - Lady Starlight (Official Video) ft. Andy Scott

 70年代後半、クイーンの快進撃に反比例するかのように、「Sweetは地味な存在になっていきます」と。
 草野「ただ、パンク・ニューウェーブという時代背景を考えると、そこで失速しなかったクイーンはマジですごいモンスターだったんだなと」
 ただ、「Sweetの楽曲のクオリティも決して低くなったわけではない」と。

 次の曲、「Love Is Like Oxygen」(1978年、20thシングル)は彼らの最後のヒット曲となった楽曲。
草野「かなりポップです」

 その後のThe Sweetをスピッツに例えるなら、
 「80年代に3つのスイートが誕生して。スピッツでいうなら、オレと田村とテツヤがそれぞれにスピッツを結成して、そこで﨑ちゃんを奪い合う、という悲しい展開になるんですけど」
 今でも、そのうちの2つ(アンディのスイートと、スティーブのスイート)が活動中で、ただいま、それぞれにヨーロッパと北米でツアー中だそうだ。
 アンディ率いるスイートがセルフカバーアルバムを出して、若手のうまいボーカルが歌っているそうで、
 草野「聴いたんですけど、悔しいけどよかった! もともと曲がいいから(気持ちは)複雑なんですけど」
 それぞれのフロントマンは現在御年70歳だそうで、「これからもがんばってほしいな、と思います」。

 最後に、草野くんがいちばん好きなSweetの楽曲は「Ballroom Bridge」だけど、以前に番組内でかけたので、今回は外したそうだ(ココで熱く愛を語っています)。
 ほかにも、「Hell Raiser」「Teenage Rampage」「The Six Teens」など、「ステキな曲がたくさんあるので聴いてみてください」。
 どの曲もポップでかっこいい曲ばかり。勝手に「The Six Teens」のPVを選んでみました。
Sweet - The Six Teens - 45 28.11.1974 (OFFICIAL)

 『ボヘミアン・ラプソディー』のように映画にしてもドラマチックでおもしろいはず、というスイート。
 草野「そんな映画ができて日本で公開、ということになったら、率先して宣伝したいです」
 うーん、熱い愛が感じられる。


 ここでもメッセージを。
 おもいきり笑ったつもりでも写真に写ると無表情に見えるというリスナーさん。
 (あ、ワタシもそうだ。若い頃母親に、不機嫌そうな顔して、なに怒ってんの?とよく言われて傷ついてたぞ)
 「スピッツのみなさんのステキな笑顔の秘密は?」
 草野「そうですか。自分では無表情だと思っているんですけど」
 私も草野くんは基本的にはそうだと思いますよ。めちゃくちゃ楽しそう、という表情、あんまり見ないし。遠慮がちに笑っているし。
 草野「無表情も個性だと思うし、無理に笑ってストレスになっても・・・」
 スピッツメンバーも撮影時に「笑って」とカメラマンに言われて困るそうだ。そんなときには「なんかおもしろいこと言ってください」と返してしまう「困った被写体」だって。
 草野「おもいきり口角をあげる練習をするとか、撮影のときは変顔で逃げるとか・・・アドバイスになってなくてごめんなさい」

 そして看護師、助産師をめざして頑張っている20歳の方から、「20歳の頃、どんな大人になりたいと思っていましたか?」
 草野くんは、その頃、その日その日のことで精いっぱいで、将来のことなんて考えてなかったそうだ。
 草野「せいぜい来年くらいのことまでしか考えてなくて、今もわりとそうなんですけど」
 「大変なこともあるだろうけど、夢が叶えられるように頑張ってください、応援しています!」と力強く。


 そして最後は、「ちょっぴりタイムマシンのコーナー」。
 
楽曲は、すかんちの「恋のマジックポーション」。
 
草野「ROLLYさんもSweetが好きなんじゃないかと思って選びました」
 
彼はデビュー前に、日本青年館で行われたソニーオーディションをオーディエンスとして見ていたそうで、そのときはすかんち、THE BOOMやカステラなどが合格した豊作の年で、ゲストがユニコーンだったそうだ。
 
アマチュアバンドなのに、ステージに電飾もあったと記憶している、という。
 
すかんちのリズム隊とスピッツのリズム隊の対談もあったらしい。
 「
たくさんあるいい曲の中から」、この曲を選んだそうだ。
 すかんちの曲たちは、みんな
走りだしたくなりそうな曲ばかりだったなあ。


 そして来週の予告は?
 「野球のロックで漫遊記」!!
 プロ野球の開幕も間近、高校野球の春の選抜も始まっているこの時期に、彼が選んだのはこのテーマ(笑)。
 「野球にまつわるロックっぽい曲」ということで、漫遊前の一曲はあれかな? それとも・・・?
 今のところ、タイトルと歌詞に1曲ずつ思い浮かぶけど。


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