映画「業火の~」の感想です。いつもどおりネタバレ全開ですので、未見の方はお気をつけて。
というわけで見てきました。今年の劇場版「業火の~」です。映画の前にほぼ一月ぶりに本屋に立ち寄ったために、かなりギリギリに映画館に飛び込んだのですが、人の入りはまあまあというか、ここ数年で一番人がいたかもしれません。
そしてまずは劇場版第20弾製作決定おめでとうございます。キールやらバーボンやら言っていたので組織編ということのようですが、にしてもまさかのキール!お久しぶりですキール!というかまだみんな覚えていたのかキール!!と大変驚きつつも、あのロックグラスであの色の液体でバーボンもキールもありえないっていうかジンでもウォッカでもなく、ライしかありえないじゃん!とすでに一抹どころか十抹くらい不安がありますが、来年ことは来年心配したいと思います。
さて、とにかく今年の映画ですが、今回はもうこれでしょう!
KIDカッコ良いよ!KID!!
もうこの一言に尽きますね!とにかく最初から最後まで本当にKIDがカッコ良かった!そんな映画でした。
そんな今年の映画ですが、非常に賛否両論な内容だと思います。面白かったといえば面白かったけれど、もう一度見たいかというと来年のTV放映で良いかな、というところでしょうか。ストーリーや見せ方もですが、本来のメインである謎解きの部分においても今回はかなり違ったタイプになっていることもあると思います。「映画」として見た場合、私は嫌いじゃないですが、「劇場版名探偵コナン」として相応しいかといわれると微妙に悩むところです。どっちかというとこちらがTVの二時間スペシャル向けで、年末の二時間スペシャルの方が劇場版向けだったという気がします。
ま、それはともかく今回の映画の衝撃はあれ?誰も死んでない!?ということでした。
そして最大のツッコミどころは今回の話、江戸川君要らなくね?というところであり、
さらにとにかく蘭が不憫すぎました。
今回の映画はKID中心のアクションとハードボイルド系の推理物に多いタイプの知ってると楽しい暗喩に笑いと涙というヨーロッパ映画のような内容だなあと思いながら見てたんですが、そのあたりはキーワードが絵画ということもあるのかもしれません。
というわけで以下は覚えてる限り順をおっていきたいと思います。
新発見のゴッホの「ひまわり」が見つかってのオークションで始まりましたが、ゴッホというのは贋作が多くて有名な作家でもあり、その人気から絵画詐欺によく使われるということからも出だしから訳アリかつ胡散臭さが全開ですが、それを見事に競り落とす次郎吉オジサマ&園子。次郎吉オジサマにこういった場に連れ出されるところをみるとどうやら鈴木財閥の跡取りは園子の様です。
にしてもゴッホのしかもひまわりを豪快に競り落とすというのは、バブルの頃の油絵への投機を思い出します。300万ドルといえば破格も破格ですが、でも確か当時は同じようなゴッホの何とかいう医者の絵が100億円以上で買われたりしてなあ、とバブル世代でもないのに感慨深く見ていました。
で、見事競り落とした鈴木ファミリーをよそ目に、阿笠邸では世紀の大発明のお披露目です。なんとスイカを投入したら仮面ヤイバ―の形に飾り切りにしてくれるという新技術ですよ。いや、これかなりすごいですよ。ある意味では今話題の3Dプリンタをはるかに凌ぐ技術力です。さすが天才阿笠博士です!にもかかわらず違いが判らない男江戸川は実に冷やかです。いつもいつも、そして今回もこの博士の超科学に命を救われているくせに、この態度はどうですか。
さすがにこの態度に哀ちゃんも「博士の発明も見てあげて」と苦言をするというものですよ。それにしても最近の哀ちゃんと博士の仲良し家族っぷりは良いですよね。哀ちゃんの博士に対する優しい態度、いつもながら阿笠親子万歳!というものです。
とほっこりしていると記者会見が始まってKID登場です。いろいろあって高層ビルから逃亡を図るKIDですが、最近楽しくワンピースを読んでいる私としては勝平ボイスで煙のでる丸薬をいじってたらウソップにしか見えません(笑)三連煙星か~と思いつつ、しかし一方で次郎吉オジサマの七人の侍の中にいるゲスト声優がいるので犯人は判明(嫌な大人の見方)したので視聴のメインは一気に哀ちゃんへ移行です。
途中飛行機が爆発しつつ色々あって舞台はNYから日本にうつりますが、それにしても見てる私たちは新一=KIDというのはわかってるものの、それがわからない蘭が新一が事故に遭ってるかもと心配したり泣いたりしてるのは、何とも気の毒な話です。しかもいくらKIDを追っかけてる途中だからって、肝心の新一ことコナンはいつもの必殺電話ガチャ切り。もう、この時点でいつも思う事ですが、本当に蘭に「あんな男で良いの?」と聞いてあげたくなりました。
そんなこんなでVSKIDは日本ラウンド、今回は実在するこれもバブルの時に話題になった50億だか話題になったひまわりがターゲット。とはいえそんなこととは知らずに美術館に見学にきた探偵団+コ哀そして博士の面々です。
そしてついに来ましたよ!今回の映画最大の萌えシーン!和装のキリッとした清楚なマダムと哀ちゃんの会話!これは最初から最後まで存分に堪能させていただきました。や、だってマダムが哀ちゃんに
「見つめてるだけじゃダメなのよ」
とか言っちゃって、なんですかマダム!あなたは私ですか!てかもっと言っちゃってくださいよ!マダム!!と悶えつつ見てました。
しかもKIDが絵を狙ってるってことになって探偵団たちのことを哀ちゃんに頼みにきたコナンをみて
「信頼してるのね」
って!いや、そうなんですよ!そう見えますか!見えますよね!ね!って。でも哀ちゃんは
「私と彼はそんな関係じゃないのよ」
と言いつつも
「ご忠告ありがとう」
と言ってんですよ。でもね最後には助かったコナンをみてツンとしながら
「あなたを見つめてると後悔するんですって」
ってもう!もう!ね!
今回の映画は出番は少ないものの、シーンはどれも素晴らしく本当に灰原クラスタ的には本当にごちそう様でした!公式スタッフ様ありがとうございました!
そして映画はどんどこ進み、世界中のひまわりを集めて展覧会をするということになりました。ところでこの展覧会なんですが一日限定100人で一ヶ月ということはのべ3000人限定ということです。絵を買うのに300万ドル、KIDに100億、そこに鍾乳洞を利用した美術館を建てて、さらに世界中から絵を集めて…といくらかかってるんだって話にもかかわらず見られるのはたった3000人って鈴木財閥、どんだけ凄まじいんだって話ですよね。
でまあ、せっかくの設備もイベントも初日で完全崩壊なのはお約束通りなんですが、いろいろあってゲスト声優な犯人に電気系統を破壊されて美術館が崩壊するクライマックスに突入です。そして私としては今回最大の笑撃シーンがやってきます。というのも犯人の妨害によって大事なひまわりの絵が炎に包まれるピンチとなるわけですが、絵を救うためには壁を破壊しなければいけないけれど、当然堅い壁は簡単に壊せるものではなく万事休すのKID&コナン!というところにやってくるのはヒロイン毛利蘭。これでいける!と目を輝かせるコナン&KIDが「蘭ならできる!」と壁の破壊を依頼するんですけどね、
いや、そんな、仮にもヒロインを重機代わりに使うとか(笑)
全力でツッコみながら爆笑させていただきました。
そんなこんなで次の課題は脱出です。KIDが脱出経路を確保に行ってる間に、暇なコナンが推理と犯人追求を担当ですが、これがまあ何というかおざなり感全開でした。犯人の動機にしても「何じゃそりゃ?」って感じですし、せめてもうちょっとなんか考えられないものかなあと思いつつ、まあ推理パートがないと主役やることないもんな、と無理やり自分を納得させつつ見てました。
いよいよ脱出の時、ちょっとだけ主人公っぽい感じでヒロインをKIDに丸投げしてさらにピンチになるコナンを心配そうに見守る哀ちゃん。壁を砕く重機なヒロインよりなにやらヒロインぽい位置づけなのは私のコ哀補正でしょうか?
もうダメか!と思った時に最後に役に立つのはやっぱり普段はバカにしまくっている博士のスーパー大発明です。今回はほとんど自力では何もしていないコナン君ですが、もう今度という今度は博士に足を向けては寝られませんよ。
ということでとりあえずはハッピーエンドの大団円ながら残る謎、なぜKIDがひまわりにこだわったのかが最後に明かされました。これね、とてもしんみりして良い話だったと思うんですよね。KIDがこれほど無茶をやらかしたのが寺井ちゃんのためだったってのは本当にほろっと来ました。来たんですけどね…それはそれとして
寺井ちゃん、一体いくつだよ?
って話ですよ。芦屋の大空襲は戦争末期ですからざっと70年前の出来事ですし、その時に「書生」ということは少なくとも旧制高校ってことは寺井ちゃん85歳はいってるよね?ってことはアレですか、自称84歳の哀ちゃんと同年代ってことですか(驚)
それにしても戦前に芦屋で書生してた人が、初代KIDの付き人になってその上、ビリヤード名人でプールバーを経営するようになったという寺井ちゃんの半生が猛烈に気になります(笑)
そんなこんなでツッコミどころはありつつも、今年もとても楽しく見させてもらいました。以下、ちょっとした疑問点等をいつもどおり箇条書きです。
・最後のKIDの暗号で12使徒の内訳が「次郎吉オジサマの七人の侍」+次郎吉オジサマ、蘭、園子、寺井ちゃんが変装してた人、中森警部ってことだとすると、残りの内訳であるテオとゴーギャンに当てはめてるのは誰なんでしょうね。この場合、ゴッホ自身はKIDのことだとするならば、テオとゴーギャンはコナンと哀ちゃんという事でしょうか?と思うとなかなかに意味深な暗号ですよね。
・マダムの片思いの大工さんがひまわりを守りに行く時に「武者小路先生が~」と言っているのが面白いなと思いました。この場合、「武者小路先生」というのは武者小路実篤ですが、今回繰り返し出てくるいわゆる「芦屋のひまわり」というのは武者小路実篤の依頼で買われたものなんですよね。でまあ、武者小路実篤といえば新しき村やら何やらな人なわけですが、つまりこの大工さんは白樺派というか武者小路の思想にある程度理解があった人なんでしょうね。そう思うとその辺りの思想的影響が後に殺されるお兄さんの方の孫にもあるのかな、という気がします。ひまわりの展示について急に気が変わったとかいうあたりどうも武者小路っぽいというかなんというか(苦笑)
・今回はほぼ個人行動なコナンな一方で哀ちゃんは完璧に探偵団のお母さんでしたね。あと大人げない博士に呆れるところは本当に親子の様でした。この哀ちゃんの立ち位置、すごく好きです。
・EDのひまわり畑はスペインですかね。ひまわりと言えばスペインなイメージですが、ポルノグラフィティの主題歌にピッタリのイメージでしたね。
・ゲスト声優使っても良いんですけど、犯人とかクライマックスで重要な役割を任せるのはやめましょうよ。
それにしても今回の哀ちゃんの服は歴代の映画の中でも屈指の可愛さでした。やっぱり哀ちゃんにはパーカーが似合いますよね!
というわけで見てきました。今年の劇場版「業火の~」です。映画の前にほぼ一月ぶりに本屋に立ち寄ったために、かなりギリギリに映画館に飛び込んだのですが、人の入りはまあまあというか、ここ数年で一番人がいたかもしれません。
そしてまずは劇場版第20弾製作決定おめでとうございます。キールやらバーボンやら言っていたので組織編ということのようですが、にしてもまさかのキール!お久しぶりですキール!というかまだみんな覚えていたのかキール!!と大変驚きつつも、あのロックグラスであの色の液体でバーボンもキールもありえないっていうかジンでもウォッカでもなく、ライしかありえないじゃん!とすでに一抹どころか十抹くらい不安がありますが、来年ことは来年心配したいと思います。
さて、とにかく今年の映画ですが、今回はもうこれでしょう!
KIDカッコ良いよ!KID!!
もうこの一言に尽きますね!とにかく最初から最後まで本当にKIDがカッコ良かった!そんな映画でした。
そんな今年の映画ですが、非常に賛否両論な内容だと思います。面白かったといえば面白かったけれど、もう一度見たいかというと来年のTV放映で良いかな、というところでしょうか。ストーリーや見せ方もですが、本来のメインである謎解きの部分においても今回はかなり違ったタイプになっていることもあると思います。「映画」として見た場合、私は嫌いじゃないですが、「劇場版名探偵コナン」として相応しいかといわれると微妙に悩むところです。どっちかというとこちらがTVの二時間スペシャル向けで、年末の二時間スペシャルの方が劇場版向けだったという気がします。
ま、それはともかく今回の映画の衝撃はあれ?誰も死んでない!?ということでした。
そして最大のツッコミどころは今回の話、江戸川君要らなくね?というところであり、
さらにとにかく蘭が不憫すぎました。
今回の映画はKID中心のアクションとハードボイルド系の推理物に多いタイプの知ってると楽しい暗喩に笑いと涙というヨーロッパ映画のような内容だなあと思いながら見てたんですが、そのあたりはキーワードが絵画ということもあるのかもしれません。
というわけで以下は覚えてる限り順をおっていきたいと思います。
新発見のゴッホの「ひまわり」が見つかってのオークションで始まりましたが、ゴッホというのは贋作が多くて有名な作家でもあり、その人気から絵画詐欺によく使われるということからも出だしから訳アリかつ胡散臭さが全開ですが、それを見事に競り落とす次郎吉オジサマ&園子。次郎吉オジサマにこういった場に連れ出されるところをみるとどうやら鈴木財閥の跡取りは園子の様です。
にしてもゴッホのしかもひまわりを豪快に競り落とすというのは、バブルの頃の油絵への投機を思い出します。300万ドルといえば破格も破格ですが、でも確か当時は同じようなゴッホの何とかいう医者の絵が100億円以上で買われたりしてなあ、とバブル世代でもないのに感慨深く見ていました。
で、見事競り落とした鈴木ファミリーをよそ目に、阿笠邸では世紀の大発明のお披露目です。なんとスイカを投入したら仮面ヤイバ―の形に飾り切りにしてくれるという新技術ですよ。いや、これかなりすごいですよ。ある意味では今話題の3Dプリンタをはるかに凌ぐ技術力です。さすが天才阿笠博士です!にもかかわらず違いが判らない男江戸川は実に冷やかです。いつもいつも、そして今回もこの博士の超科学に命を救われているくせに、この態度はどうですか。
さすがにこの態度に哀ちゃんも「博士の発明も見てあげて」と苦言をするというものですよ。それにしても最近の哀ちゃんと博士の仲良し家族っぷりは良いですよね。哀ちゃんの博士に対する優しい態度、いつもながら阿笠親子万歳!というものです。
とほっこりしていると記者会見が始まってKID登場です。いろいろあって高層ビルから逃亡を図るKIDですが、最近楽しくワンピースを読んでいる私としては勝平ボイスで煙のでる丸薬をいじってたらウソップにしか見えません(笑)三連煙星か~と思いつつ、しかし一方で次郎吉オジサマの七人の侍の中にいるゲスト声優がいるので犯人は判明(嫌な大人の見方)したので視聴のメインは一気に哀ちゃんへ移行です。
途中飛行機が爆発しつつ色々あって舞台はNYから日本にうつりますが、それにしても見てる私たちは新一=KIDというのはわかってるものの、それがわからない蘭が新一が事故に遭ってるかもと心配したり泣いたりしてるのは、何とも気の毒な話です。しかもいくらKIDを追っかけてる途中だからって、肝心の新一ことコナンはいつもの必殺電話ガチャ切り。もう、この時点でいつも思う事ですが、本当に蘭に「あんな男で良いの?」と聞いてあげたくなりました。
そんなこんなでVSKIDは日本ラウンド、今回は実在するこれもバブルの時に話題になった50億だか話題になったひまわりがターゲット。とはいえそんなこととは知らずに美術館に見学にきた探偵団+コ哀そして博士の面々です。
そしてついに来ましたよ!今回の映画最大の萌えシーン!和装のキリッとした清楚なマダムと哀ちゃんの会話!これは最初から最後まで存分に堪能させていただきました。や、だってマダムが哀ちゃんに
「見つめてるだけじゃダメなのよ」
とか言っちゃって、なんですかマダム!あなたは私ですか!てかもっと言っちゃってくださいよ!マダム!!と悶えつつ見てました。
しかもKIDが絵を狙ってるってことになって探偵団たちのことを哀ちゃんに頼みにきたコナンをみて
「信頼してるのね」
って!いや、そうなんですよ!そう見えますか!見えますよね!ね!って。でも哀ちゃんは
「私と彼はそんな関係じゃないのよ」
と言いつつも
「ご忠告ありがとう」
と言ってんですよ。でもね最後には助かったコナンをみてツンとしながら
「あなたを見つめてると後悔するんですって」
ってもう!もう!ね!
今回の映画は出番は少ないものの、シーンはどれも素晴らしく本当に灰原クラスタ的には本当にごちそう様でした!公式スタッフ様ありがとうございました!
そして映画はどんどこ進み、世界中のひまわりを集めて展覧会をするということになりました。ところでこの展覧会なんですが一日限定100人で一ヶ月ということはのべ3000人限定ということです。絵を買うのに300万ドル、KIDに100億、そこに鍾乳洞を利用した美術館を建てて、さらに世界中から絵を集めて…といくらかかってるんだって話にもかかわらず見られるのはたった3000人って鈴木財閥、どんだけ凄まじいんだって話ですよね。
でまあ、せっかくの設備もイベントも初日で完全崩壊なのはお約束通りなんですが、いろいろあってゲスト声優な犯人に電気系統を破壊されて美術館が崩壊するクライマックスに突入です。そして私としては今回最大の笑撃シーンがやってきます。というのも犯人の妨害によって大事なひまわりの絵が炎に包まれるピンチとなるわけですが、絵を救うためには壁を破壊しなければいけないけれど、当然堅い壁は簡単に壊せるものではなく万事休すのKID&コナン!というところにやってくるのはヒロイン毛利蘭。これでいける!と目を輝かせるコナン&KIDが「蘭ならできる!」と壁の破壊を依頼するんですけどね、
いや、そんな、仮にもヒロインを重機代わりに使うとか(笑)
全力でツッコみながら爆笑させていただきました。
そんなこんなで次の課題は脱出です。KIDが脱出経路を確保に行ってる間に、暇なコナンが推理と犯人追求を担当ですが、これがまあ何というかおざなり感全開でした。犯人の動機にしても「何じゃそりゃ?」って感じですし、せめてもうちょっとなんか考えられないものかなあと思いつつ、まあ推理パートがないと主役やることないもんな、と無理やり自分を納得させつつ見てました。
いよいよ脱出の時、ちょっとだけ主人公っぽい感じでヒロインをKIDに丸投げしてさらにピンチになるコナンを心配そうに見守る哀ちゃん。壁を砕く重機なヒロインよりなにやらヒロインぽい位置づけなのは私のコ哀補正でしょうか?
もうダメか!と思った時に最後に役に立つのはやっぱり普段はバカにしまくっている博士のスーパー大発明です。今回はほとんど自力では何もしていないコナン君ですが、もう今度という今度は博士に足を向けては寝られませんよ。
ということでとりあえずはハッピーエンドの大団円ながら残る謎、なぜKIDがひまわりにこだわったのかが最後に明かされました。これね、とてもしんみりして良い話だったと思うんですよね。KIDがこれほど無茶をやらかしたのが寺井ちゃんのためだったってのは本当にほろっと来ました。来たんですけどね…それはそれとして
寺井ちゃん、一体いくつだよ?
って話ですよ。芦屋の大空襲は戦争末期ですからざっと70年前の出来事ですし、その時に「書生」ということは少なくとも旧制高校ってことは寺井ちゃん85歳はいってるよね?ってことはアレですか、自称84歳の哀ちゃんと同年代ってことですか(驚)
それにしても戦前に芦屋で書生してた人が、初代KIDの付き人になってその上、ビリヤード名人でプールバーを経営するようになったという寺井ちゃんの半生が猛烈に気になります(笑)
そんなこんなでツッコミどころはありつつも、今年もとても楽しく見させてもらいました。以下、ちょっとした疑問点等をいつもどおり箇条書きです。
・最後のKIDの暗号で12使徒の内訳が「次郎吉オジサマの七人の侍」+次郎吉オジサマ、蘭、園子、寺井ちゃんが変装してた人、中森警部ってことだとすると、残りの内訳であるテオとゴーギャンに当てはめてるのは誰なんでしょうね。この場合、ゴッホ自身はKIDのことだとするならば、テオとゴーギャンはコナンと哀ちゃんという事でしょうか?と思うとなかなかに意味深な暗号ですよね。
・マダムの片思いの大工さんがひまわりを守りに行く時に「武者小路先生が~」と言っているのが面白いなと思いました。この場合、「武者小路先生」というのは武者小路実篤ですが、今回繰り返し出てくるいわゆる「芦屋のひまわり」というのは武者小路実篤の依頼で買われたものなんですよね。でまあ、武者小路実篤といえば新しき村やら何やらな人なわけですが、つまりこの大工さんは白樺派というか武者小路の思想にある程度理解があった人なんでしょうね。そう思うとその辺りの思想的影響が後に殺されるお兄さんの方の孫にもあるのかな、という気がします。ひまわりの展示について急に気が変わったとかいうあたりどうも武者小路っぽいというかなんというか(苦笑)
・今回はほぼ個人行動なコナンな一方で哀ちゃんは完璧に探偵団のお母さんでしたね。あと大人げない博士に呆れるところは本当に親子の様でした。この哀ちゃんの立ち位置、すごく好きです。
・EDのひまわり畑はスペインですかね。ひまわりと言えばスペインなイメージですが、ポルノグラフィティの主題歌にピッタリのイメージでしたね。
・ゲスト声優使っても良いんですけど、犯人とかクライマックスで重要な役割を任せるのはやめましょうよ。
それにしても今回の哀ちゃんの服は歴代の映画の中でも屈指の可愛さでした。やっぱり哀ちゃんにはパーカーが似合いますよね!
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