前回はコナン世界における「幼馴染」の定義について色々書きましたが、今回は個々の幼馴染たちの恋愛感情について考えてみます。
コナン界で幼馴染の関係にある主要人物といえば〈新一と蘭〉〈平次と和葉〉〈小五郎と英理〉の三組があげられます。同じ幼馴染同士と言いながらこの三組はそれぞれ異なった恋愛関係にあるわけですが、それはお互いの恋愛感情の始点の差ではないでしょうか。つまり恋愛感情の自覚とその感情を抱くようになった理由に大きな違いがあると思います。
それでは一組づつ検証していきましょう。
<小五郎と英理の場合>
小五郎と英理については他の二人よりも原作への露出が少ないこともあり、二人の恋愛期間については分からないことが多いですし、何時お互いの恋愛感情を自覚したのかということについては分かりません。
同級生のの雨城さんの話から幼稚園からの幼馴染であることがようやく分かる程度ですが、さらにその事件の時に英理が「ふだんは目玉焼きにソースをつけているくせに恥ずかしいから嘘をついた」と言っているので、小学生の頃には家族ぐるみで交際があったほど親しかったのではないかと考えられます。この辺りは娘の蘭と新一の関係に非常によく似ています。
その後は二人の経歴から考えますと、現在二人は37歳で娘の蘭は17歳ということは20歳で結婚しています。小五郎は米花大学卒ですから当時まだ学生だったわけで、蘭を妊娠したことで結婚したという流れではないかと推測されます(おっちゃんは雨城さんに「犯人の南雲さんが雨城さんに向ける視線は英理の父親の視線は娘を心配する親心と同じだった」と言ってますが、そりゃ英理さんのお父さんも心配すると思われます)。そして20年前の帝丹高校のミスコンの時は、はっきりと名言はしていませんが小五郎と英理はまだ付き合っていなかったような雰囲気です(ミスコンを見てシラけてるおっちゃんの顔と付き合っていら流石に英理さんに入れると思うので)。となると二人が「幼馴染」という関係から「恋人」という関係になったのは17歳から20歳までの間ということです。
ただ、前述の雨城さんが「二人のケンカをいつも周囲は痴話げんかだと冷やかしていた」と言ったり、有希子さんが「二人はラブラブだった」というところから、本人たちは「付き合っていない」と言いつつ周囲はそう思っていないという将に新一と蘭のような状態だったようです(蘭も何もこんなとこまで親に似なくていいのに)。
しかし、現在の二人の関係は付き合う以前の痴話げんかと冷やかされていた時代と大して変わりがあるように見えません。そう思うともしかしたら二人の間には明確に幼馴染→恋人という意識の変化が無かったのかもしれません。感情としてきちんと整理されず「気が付いたら唯一の人になっていた」というパターンですよね。
さて、これを踏まえて二人の別居を凄くリアルに考えてみました。
学生結婚をした二人が結婚&生活&出産&子育てという事態に遭遇していくわけですかやはりいろいろ困難なことも多かったでしょう。そんな中、小五郎は警視庁に就職し27歳で既に刑事というかなりの出世コースにいて、英理は初代キッドの登場回の時に27歳で初公判と弁護士としてスタートを迎えた頃に二人は別居を選択しています。
確かに英理さんの「まずい料理(笑)」というきっかけはあったんでしょうけど、これは結局二人にとって元の「特別な幼馴染」という関係が心地よかったということなんだろうと思います。大変な時期を乗り越えて少し落ち着いた状態でお互いの関係を見つめなおした時に、二人のベストな距離感が「そこそこ束縛できて優越感を満たせながらも、踏み込みすぎて関係が辛くならない」今の関係だったからこそ最後の一歩を踏み出さないままなのかも(特に英理さんが)と思ったりします。だって、蘭が記憶喪失になったりしたら迷わず同居を選んだりしていますからね。
これはこれで分かるような気もするんですが、そんなことをおおっぴらに書くとやっぱり少年サンデー的はまずいから今の形になってるんでしょうか(笑)
しかし、そう思うと「『幼馴染』と結婚できるか?」と言うのは「異性の『親友』と付き合えるのか?」(私は男女間の友情はありえると思っているので)という問いに似ていような気がします。
毛利夫婦が予想外に長くなってしまったので今回は一度切ります。次回は「平次と和葉」について考えてみたいと思います。
一言どうぞ
コナン界で幼馴染の関係にある主要人物といえば〈新一と蘭〉〈平次と和葉〉〈小五郎と英理〉の三組があげられます。同じ幼馴染同士と言いながらこの三組はそれぞれ異なった恋愛関係にあるわけですが、それはお互いの恋愛感情の始点の差ではないでしょうか。つまり恋愛感情の自覚とその感情を抱くようになった理由に大きな違いがあると思います。
それでは一組づつ検証していきましょう。
<小五郎と英理の場合>
小五郎と英理については他の二人よりも原作への露出が少ないこともあり、二人の恋愛期間については分からないことが多いですし、何時お互いの恋愛感情を自覚したのかということについては分かりません。
同級生のの雨城さんの話から幼稚園からの幼馴染であることがようやく分かる程度ですが、さらにその事件の時に英理が「ふだんは目玉焼きにソースをつけているくせに恥ずかしいから嘘をついた」と言っているので、小学生の頃には家族ぐるみで交際があったほど親しかったのではないかと考えられます。この辺りは娘の蘭と新一の関係に非常によく似ています。
その後は二人の経歴から考えますと、現在二人は37歳で娘の蘭は17歳ということは20歳で結婚しています。小五郎は米花大学卒ですから当時まだ学生だったわけで、蘭を妊娠したことで結婚したという流れではないかと推測されます(おっちゃんは雨城さんに「犯人の南雲さんが雨城さんに向ける視線は英理の父親の視線は娘を心配する親心と同じだった」と言ってますが、そりゃ英理さんのお父さんも心配すると思われます)。そして20年前の帝丹高校のミスコンの時は、はっきりと名言はしていませんが小五郎と英理はまだ付き合っていなかったような雰囲気です(ミスコンを見てシラけてるおっちゃんの顔と付き合っていら流石に英理さんに入れると思うので)。となると二人が「幼馴染」という関係から「恋人」という関係になったのは17歳から20歳までの間ということです。
ただ、前述の雨城さんが「二人のケンカをいつも周囲は痴話げんかだと冷やかしていた」と言ったり、有希子さんが「二人はラブラブだった」というところから、本人たちは「付き合っていない」と言いつつ周囲はそう思っていないという将に新一と蘭のような状態だったようです(蘭も何もこんなとこまで親に似なくていいのに)。
しかし、現在の二人の関係は付き合う以前の痴話げんかと冷やかされていた時代と大して変わりがあるように見えません。そう思うともしかしたら二人の間には明確に幼馴染→恋人という意識の変化が無かったのかもしれません。感情としてきちんと整理されず「気が付いたら唯一の人になっていた」というパターンですよね。
さて、これを踏まえて二人の別居を凄くリアルに考えてみました。
学生結婚をした二人が結婚&生活&出産&子育てという事態に遭遇していくわけですかやはりいろいろ困難なことも多かったでしょう。そんな中、小五郎は警視庁に就職し27歳で既に刑事というかなりの出世コースにいて、英理は初代キッドの登場回の時に27歳で初公判と弁護士としてスタートを迎えた頃に二人は別居を選択しています。
確かに英理さんの「まずい料理(笑)」というきっかけはあったんでしょうけど、これは結局二人にとって元の「特別な幼馴染」という関係が心地よかったということなんだろうと思います。大変な時期を乗り越えて少し落ち着いた状態でお互いの関係を見つめなおした時に、二人のベストな距離感が「そこそこ束縛できて優越感を満たせながらも、踏み込みすぎて関係が辛くならない」今の関係だったからこそ最後の一歩を踏み出さないままなのかも(特に英理さんが)と思ったりします。だって、蘭が記憶喪失になったりしたら迷わず同居を選んだりしていますからね。
これはこれで分かるような気もするんですが、そんなことをおおっぴらに書くとやっぱり少年サンデー的はまずいから今の形になってるんでしょうか(笑)
しかし、そう思うと「『幼馴染』と結婚できるか?」と言うのは「異性の『親友』と付き合えるのか?」(私は男女間の友情はありえると思っているので)という問いに似ていような気がします。
毛利夫婦が予想外に長くなってしまったので今回は一度切ります。次回は「平次と和葉」について考えてみたいと思います。
一言どうぞ
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