本屋の店頭で「芸術新潮」4月号を立ち読みしていたところ、ワシントン・ナショナル・ギャラリーで「ミケル・シトウ展:エストニア出身のルネサンス時代の宮廷画家」を開催していることを知った。
「Michel Sittow: Estonian Painter at the Courts of Renaissance Europe」
・会期:2018年1月28日~5月13日
・会場:ワシントン・ナショナル・ギャラリー
この展覧会はエストニアでも巡回開催されるようだ。こちら↓サイトの方が日本語でわかりやすいかも
https://kunstimuuseum.ekm.ee/ja/syndmus/michel-sittow/
ミケル・シトウ(Michael Sittow, 1468年頃 - 1525年/1526年)はエストニアのタリン(レヴァル)生まれで、1484年にはブルージュに移りハンス・メムリンクの工房で修業したようだ。1492年から1504年まで、カスティーリャ女王イサベルの宮廷画家としてスペインのトレドで活動し、その後、肖像画家としてフェリペ1世(フィリップ美公)、マクシミリアン1世の娘マルグリット・ドートリッシュ、アラゴン王フェルナンド2世、そしてデンマーク王クリスチャン2世の宮廷などで肖像画を描いている。
ミケル・シトウ《ディエゴ・デ・ゲバラの肖像(?)》(1515-18年)ワシントン・ナショナル・ギャラリー
昔のデジカメなのでピンボケです。なので下記↓URLをご参照あれ。
https://www.nga.gov/collection/art-object-page.53.html
ご存知のように、ゲバラはヤン・ファン・エイクやヒエロニムス・ボスのコレクターでもあったのだわ
ちなみに、シトウはカスティーリャのイザベル女王だけでなくファナやフィリップ美公まで描いているようだし、ブルージュ(大聖堂)《カール5世(若い頃)の肖像》もシトウ筆(?)かもしれないという、実に興味深い画家なのだ。でも、観たいけど…行けないっ(涙)
※:表記をシトーからシトウへ訂正しました💦
美術ド素人の私はパルミジャニーノよりも、同じパルマ派の先輩であるコレッジョの方を想起してしまいましたです(^^;;
クレムミュンスターの絵は、前、素晴らしい修理動画があったんですが、なくなってしまいました。
URLや下記サイトなどがなんとか、、
https://www.igniswebmagazine.nl/kunst/voorbijgaande-roem/
でも、色合わせが悪く黄色すぎますね。
そーなんです、レスに書き忘れたましたが、金羊毛の火打石金鎖が透視画面に出てた時は、おーっ!となりました(笑)
で、コクシーのパルミジャニーノっぽい絵って興味津々です(・・;)。観てみたいものです。
ミヘール=コックシーは、模写ばかりやってるつまらない画家かと思っていたんですが、オーストリアのクレムミュンスター修道院所蔵の聖アンの家族 大画面(意外にネット画像がない)ではパルミジャニーノ以上にパルミジャニーノでしたんで、、ちょっとブロンチーノもはいっているかな、、
評価を改めました。
で、シトウの《クリスチャン2世の肖像》の塗りつぶしについての動画があります。
https://vimeo.com/198013244
顎の特徴や帽子髪型からカール5世であると推理していく様子はスリリングです。
山科さんのおっしゃる通り、クリスチャン2世の意図も透けて見えるようです(^^;;
実はミヘール(ミハイル ミカエル)ということから、ミヘール=コクシーと最初は間違ってしまいました。
肖像画家としては優れていますが聖母子像は重苦しい感じです。
ワシントンのサイトでは、「デンマーク王クリスチャン2世の絵はX線でみると義兄のハプスブルクのカール(後の神聖ローマ皇帝)の肖像を塗りつぶして描いてあるそうです。残忍大胆勇猛才能あるクリスチャン王の気まぐれかもしれません。