映画「火花」が公開されて
観たいな~とは思うのですが
私の住んでいるところに映画館はなく
一番近いところでも車で1時間。
数年後には地元に巨大なイオンモールができる予定です。
イオンシネマよ はよ来い来い
auの浦ちゃんと鬼ちゃんが主演ということで
この2人は大阪出身だから
まともなアクセントの大阪弁を使ってくれてると期待。
と
ふと思い出したドラマ。
もう30年前になるのですが
フジテレビ系で放映された
関西テレビ30周年記念製作のドラマ。
売れない漫才コンビを題材にした
「シェイクハンド」。
ギャラクシー賞を受賞した秀作です。
今ではバラエティ番組の方で活躍してる感の渡辺徹と
45歳という若さで亡くなった古尾谷雅人の二人が主演。
もううろ覚えなんですが
思い出す限りであらすじを。
順と光夫は売れない漫才コンビ。
寄席でもまったく受けない。
当然、漫才だけでは食べて行けず
ふたりともバイト生活です。
順はバイト先のバーで客に
「おまえは面白いのに、なんであんな相方と組んでるの。
おまえひとりの方が売れるんちゃう?」
と言われます。
確かに光夫は漫才が下手です。
東京から来た光夫は関西弁が下手だということもありますが
それ以前に
「お笑い」の世界にまったく向いてない感じの人間です。
それでもふたりは仲の良いコンビで
ウケない漫才を続ける日々。
ある日
地方営業に出かけたふたり。
いつものようにウケません。
しかしトリをつとめる師匠は大ウケで会場を沸かせます。
何があかんのやろな~。
ふたりは先の見えないトンネルの中で立ち尽くします。
営業が終わったあと
ふたりは共に来ていた女性漫才コンビといっしょに海で遊びます。
師匠もやってきました。
しかし師匠は
着衣のまま海の中へ入っていき
姿が見えなくなりました。
入水自殺でした。
その後、大阪へ戻ってから
順は光夫の前から姿を消しました。
しばらくして
一緒に海で遊んだ女性コンビのひとりと結婚して
夫婦漫才をやると順から連絡がありました。
光夫は見切りをつけられたのです。
順は妻と人気漫才コンビとなり
コンクールで新人賞も獲得します。
光夫がテレビをつけると
お客にバカウケしているふたりの漫才が映ります。
光夫は生活費にも事欠き
売血までします。
「にいちゃん、こんなとこもう来たらあかんで」
光夫に注射しながら売血屋が言います。
光夫の頭には、めっきり白髪が増えました。
「光夫にいさんのこと考えてるの?(あの人と組んだら)売れへんで」。
ふと光夫のことを思いだしていた順に
妻が目ざとく言い放ちました。
それでも光夫が気になって
光夫のアパートへ行く順。
しかしそこには
順が新人賞をとった新聞記事の切り抜きが置いてあるだけで
他には何もありませんでした。
順は新大阪駅へ走り
東京行の新幹線に乗ろうとした光夫をひきとめて
ホームのベンチに座らせました。
ふたりがベンチに座り会話をしますが
その会話の内容は聞こえません。
ふたりの前を何度も列車が通ります。
列車が通り過ぎるたびに
ふたりの距離が近くなります。
列車が通りすぎます。
ふたりが握手しています。
列車が通りすぎます。
ふたりが缶ビールで乾杯しています。
列車が通りすぎます。
ふたりは缶ビールを飲みながら空を見上げています。
そして
最後の列車が通りすぎます。
ベンチには順ひとりが座っています。
新幹線の運行がすべて終了したアナウンスが流れる中
順はいつまでもベンチに座っています。
......と
こういう話だったと記憶しています。
細部は違ってるかもしれません。
この最後の列車の演出が
なんとも素晴らしく
観ている側はふたりの会話がまったく聞こえないのですが
列車が通りすぎるたびに見える表情と仕草で
言葉がなくても会話がわかるような
なんとも粋なラストシーンでした。
このころ
ベテラン漫才トリオ「フラワーショウ」のリーダーが
入水?だったか自殺されたこともありました。
メンバーのひとりはその後
「勉強しまっせ引っ越しのサカイ~」とメガネにチョビ髭の男性が歌う横で
「ほんま~かいなそうかいな」と合いの手をいれるCMに出てたので
ご存じの方も多いでしょう。
渡辺徹と古尾谷雅人主演の素敵なドラマの話でした。
覚えてる方いらっしゃるかな。
観たいな~とは思うのですが
私の住んでいるところに映画館はなく
一番近いところでも車で1時間。
数年後には地元に巨大なイオンモールができる予定です。
イオンシネマよ はよ来い来い
auの浦ちゃんと鬼ちゃんが主演ということで
この2人は大阪出身だから
まともなアクセントの大阪弁を使ってくれてると期待。
と
ふと思い出したドラマ。
もう30年前になるのですが
フジテレビ系で放映された
関西テレビ30周年記念製作のドラマ。
売れない漫才コンビを題材にした
「シェイクハンド」。
ギャラクシー賞を受賞した秀作です。
今ではバラエティ番組の方で活躍してる感の渡辺徹と
45歳という若さで亡くなった古尾谷雅人の二人が主演。
もううろ覚えなんですが
思い出す限りであらすじを。
順と光夫は売れない漫才コンビ。
寄席でもまったく受けない。
当然、漫才だけでは食べて行けず
ふたりともバイト生活です。
順はバイト先のバーで客に
「おまえは面白いのに、なんであんな相方と組んでるの。
おまえひとりの方が売れるんちゃう?」
と言われます。
確かに光夫は漫才が下手です。
東京から来た光夫は関西弁が下手だということもありますが
それ以前に
「お笑い」の世界にまったく向いてない感じの人間です。
それでもふたりは仲の良いコンビで
ウケない漫才を続ける日々。
ある日
地方営業に出かけたふたり。
いつものようにウケません。
しかしトリをつとめる師匠は大ウケで会場を沸かせます。
何があかんのやろな~。
ふたりは先の見えないトンネルの中で立ち尽くします。
営業が終わったあと
ふたりは共に来ていた女性漫才コンビといっしょに海で遊びます。
師匠もやってきました。
しかし師匠は
着衣のまま海の中へ入っていき
姿が見えなくなりました。
入水自殺でした。
その後、大阪へ戻ってから
順は光夫の前から姿を消しました。
しばらくして
一緒に海で遊んだ女性コンビのひとりと結婚して
夫婦漫才をやると順から連絡がありました。
光夫は見切りをつけられたのです。
順は妻と人気漫才コンビとなり
コンクールで新人賞も獲得します。
光夫がテレビをつけると
お客にバカウケしているふたりの漫才が映ります。
光夫は生活費にも事欠き
売血までします。
「にいちゃん、こんなとこもう来たらあかんで」
光夫に注射しながら売血屋が言います。
光夫の頭には、めっきり白髪が増えました。
「光夫にいさんのこと考えてるの?(あの人と組んだら)売れへんで」。
ふと光夫のことを思いだしていた順に
妻が目ざとく言い放ちました。
それでも光夫が気になって
光夫のアパートへ行く順。
しかしそこには
順が新人賞をとった新聞記事の切り抜きが置いてあるだけで
他には何もありませんでした。
順は新大阪駅へ走り
東京行の新幹線に乗ろうとした光夫をひきとめて
ホームのベンチに座らせました。
ふたりがベンチに座り会話をしますが
その会話の内容は聞こえません。
ふたりの前を何度も列車が通ります。
列車が通り過ぎるたびに
ふたりの距離が近くなります。
列車が通りすぎます。
ふたりが握手しています。
列車が通りすぎます。
ふたりが缶ビールで乾杯しています。
列車が通りすぎます。
ふたりは缶ビールを飲みながら空を見上げています。
そして
最後の列車が通りすぎます。
ベンチには順ひとりが座っています。
新幹線の運行がすべて終了したアナウンスが流れる中
順はいつまでもベンチに座っています。
......と
こういう話だったと記憶しています。
細部は違ってるかもしれません。
この最後の列車の演出が
なんとも素晴らしく
観ている側はふたりの会話がまったく聞こえないのですが
列車が通りすぎるたびに見える表情と仕草で
言葉がなくても会話がわかるような
なんとも粋なラストシーンでした。
このころ
ベテラン漫才トリオ「フラワーショウ」のリーダーが
入水?だったか自殺されたこともありました。
メンバーのひとりはその後
「勉強しまっせ引っ越しのサカイ~」とメガネにチョビ髭の男性が歌う横で
「ほんま~かいなそうかいな」と合いの手をいれるCMに出てたので
ご存じの方も多いでしょう。
渡辺徹と古尾谷雅人主演の素敵なドラマの話でした。
覚えてる方いらっしゃるかな。
コメントありがとうございます。公開が遅くなってしまい申し訳ございません。
マイナーなドラマだったので、ご存じの方がいらっしゃるとは感激です。
「お笑い」をテーマにしたドラマなのに笑えなくて、でもいつまでも記憶に残る素晴らしい作品でした。
もう一度観たいです。
やはり、駅のホームのラストがジーンと染みておりました。
横浜の某所でいまでも観れるらしく、さっさと自分も観ねばと思っております