ラートボートというあるゲルマン人の酋長がいたんです。この人は、ボニファチウスという宣教師の話を聞いて、当時カトリックの宣教師ですね、感心しましてね、「そうか、お前の言うことはなかなかいいな。よし、教会も建ててやろう。その洗礼とやらも受けて天国へいってやろ」という約束をしたわけです。それでいよいよ洗礼を受ける段になりましたらね、疑問が生じたんです。「まてよ、俺は天国に行くらしいけど、俺の先祖はどうなるんだ」という疑問を起こしたわけです。
私はこれは実にまっとうな疑問だと思います。ある宗教に自分は入って自分は助かると。じゃ親はどうなるんだ。親のことは知らないよと言ったら、それはよくないですよ、やっぱり、その酋長はそういう疑問を起こしたわけです。そしてその宣教師に「先祖はどうなるんだ」と聞いたら、その宣教師がコチコチ頭だったんですな。「それは地獄に行きます」と言ったんです。洗礼を受けないんだから。
そしたらそのラートボートという酋長は怒って、「何言ってるんだ。おれはお前の言う天国なんて行かなくて結構だ。お前の言う地獄だろうとなんだろうと、おれは先祖のいらっしゃるところに行く」。それで教会も焼いてしまえ。宣教師も殺してしまえという話になったわけです。というのはたまたまそこで起こったんですけど、頻々(ひんぴん)としてゲルマン地域でそれが起ったんです。ゲルマン人は先祖をとても尊敬しておったんです。
その時に、偉かったのはローマ教皇で、たとえばセレゴリウス一世は、そういう報告を受けて、「それはゲルマン人のいっていることの方が本当だぞ。キリスト教の洗礼を受けたら、受けた人は助かる。先祖は地獄のまま。これはおかしいよ」、とお考えになったんです。そこで「煉獄(れんごく)」を作ったんです。
「日本史から見た日本人という本」から拾ってきました。
宗教なんていい加減なもんだとつくづく思った。
ラートボートという酋長に言われたっていうことではないと思うが・・・。御先祖様は可愛そうです。
人間様のご都合簡単に神様の教えが変わります。
外国では新しい宗教が入ってくると今まで信じられてきた宗教が簡単に否定されるそうだ。それに対して日本の場合は仏教と神道が同時に存在している。そんな国は何処にもないそうだ。
日本人の頭は外国人には見られない複雑なものの考え方が出来る国民のようだ。
尖閣諸島にしろ、竹島にしろ相手国がもっと柔軟な姿勢を示せば解決する問題だ。
中国や韓国が日本を毛嫌いして何の得があるのだろうか。
それにはそうできない訳がある。
かつて自国民に徹底的な反日教育をしてきたのが仇になっているのだ。