明日は明日の風が吹く

明日の事を今日悩んだって何にも解決しない
まぁ何とかなるさ!

0点・100点はないでしょ

2020-06-02 20:53:26 | 歴史
テストなんかでもそうだがよっぽどの出来レースか試合放棄でない限り満点・零点を取るのは難しい。
文春が読者からのフィードバックで安倍政権の採点をしてるけど
満点をつけるのは香ばしい安倍マンセー連
零点を付けるのはやっつけ文句が好きな人々で
冷静に良かった点と悪かった点を見るならば満点と零点を付けるのは偏った視点と言わざるを得ない。
実際サンプリングとはいえ満点と零点のパーセンテージが27.1%にも上るのは健全な言論空間とはいいがたい。

実際、トランプみたいに極論と強気で押せる国力もない中で安倍政権は手元にある材料で何とか戦おうとしている。その点は評価したい。
また、もたついたとはいえ給付金にこぎつけたこと自体は評価する。
感染拡大防止・免疫獲得・経済が絡み合う難しい運営を迫られる中、緊急事態宣言と解除についてはおおむねタイミングはまぁまぁで感染第一波による医療崩壊が起きなかったことは政権の功績といえる。政治は結果責任。これは政権に降りかかった悪い出来事だけでなく良い結果にも適用されるべきであろう。

一方で中国・WHOの情報を鵜呑みにして入国制限を遅らせたことは大きなマイナスポイントになる。感染症の前ではどの国もまず自国の防御を第一とする。感染初期に中国にマスクを送ることが悪いわけじゃない。まずは現地での封じ込めに成功すれば結果的に各国の防御が成立する。しかしあからさまに封じ込めが失敗した後もマスクを送り続ける姿勢は当然非難の的になる。現地封じ込めに失敗すれば次は水際対策その後は国内感染拡大防止さらに医療体制の確保やがては感染死亡者の埋葬の迅速化へとシフトするのはわかりきっている。ならば国内のマスク確保をもっと早めに準備してしかるべきだった。

アビガンの承認が遅れていることについて、安倍のおっさんが邪魔しているわけでないことぐらいはわかっている。何とか国民の命を守ろうと努力していることも認める。しかし、族議員は許認可の利権を追い求める腐りきっている連中であり、官僚は前例のないことを嫌がる。そこを自ら責任を取らされることを覚悟のうえで承認に向けてリーダーシップが取れて初めて政治主導といえるのではないか。

水際対策も隔離対策も現行憲法下で一定の強制力を持って実行してきた。少なくともコレラやペストに罹患した人を野放しにした前例なんて聞いたことがない。後手後手に回る対策を現行憲法の所為にするその姿勢がさもしすぎる。

現金給付は感染拡大前に迅速にして補償を前面に打ち出し、そのことをもって経済を一旦大幅に縮小させてでも感染拡大を防ぐんだという姿勢を見せれば国民の多くは積極的についてきたであろう。好き好んで感染のリスクにさらされようという人は少なく、生活を考えれば全面自粛が出来ないのである。最初に打ち出してきたときにお肉券などというバカ全開の声でうろたえて結局同額の給付を行うにもタイミングが遅くなり効果が薄れてしまった。

こうした点を勘案すると私としては30点が至当かなぁと思う。

同時にこのサンプリングで採点が一方向に染まらなかったことについては一定の健全さを認めることにする。

人が違えば評価の視点は変わるものでどれが絶対正しいというものでもない。




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