電験3種の勉強方法を解説したサイトはぎょーさんあるが、その方法は「暗記派」「理解派」の2種類に大別できる。
もちろん学習方法の相性の良し悪しは人それぞれで、どちらが良いかなんて一概に言えるものじゃあない。
だが、実際のところは暗記と理解どちらに偏りすぎても合格までの道のりを遠くしてしまうように思う。
「暗記と理解の最適化」これが出来るだけ早く免状を手にするためのキーワードだと思う。
暗記重視のサイトで、語呂合わせが紹介されているが、定数ならともかく、私は公式を語呂合わせで覚えることに否定的である。どこかで記憶が違えば一巻の終わりなんだから・・・
かといって、理解重視のサイトで公式がなぜそうなるかを理解するなどと言われているが、そこまで理解する必要もないと思う。
私は電験の勉強は主に電気書院の本を用いているが、理由はオーム社の本は本格的に勉強するには向いているが、公式の証明などに手間をかけすぎている印象が拭えないからと思う。
だからと言って公式の丸暗記は少しひねられた問題が出るとたちどころに解き方が分からなくなってしまう。
必要なのは公式がなぜそうなるかを理解することではない
公式が何を意味するかをイメージ付きで理解しておくことに尽きる。
例えば電力の科目の計算問題について回る%インピーダンス、これを参考書に乗っている数々の公式を丸覚えするのは苦痛でしかなく、しかも試験当日に記憶間違いを起こしているリスクが高すぎる。
%インピーダンスがどういうものかということを理解しておけば楽になる。
%インピーダンスとは・・・・・
すべての電気機器・電路には定格というものがある。対地電圧の定格En、線間電圧の定格Vn、線電流の定格In、容量(この場合は皮相電力)の定格Pn
そして、電力の科目の短絡電流の計算は三相交流が一般的。
こうしたパラメーターが入り組んだ公式を全部覚える人は尊敬に値するが、私を含め多くの受験者は到底覚えきれるものではない。
で、ここで参考書には出てこないEnとInの比を仮にZnとしておこう。(Zn=En÷In)
すると%インピーダンスこと%ZはZnと実際のインピーダンスZとの比として、
%Z=Z÷Zn×100(%)
となる。そうすると参考書の%インピーダンスの定義式
%Z=Z×In÷En×100(%)
にたどり着く。するとVn=√3×EnだからEn=Vn÷√3なので
%Z=√3×Z×In÷Vn×100(%)
三相交流では各相の電力の3倍が全体の電力なので、
Pn=3×En×In=√3×Vn×In
そうなると、In=Pn÷(√3×Vn)
これによって三相交流での定格電圧と定格容量が与えられるときの%インピーダンスは
%Z=Pn×Z÷Vn^2×100%
そうすると、ある容量Pnaで書き表された%Zaを別の容量Pnbでの%インピーダンス%Zbに書き直すには
%Zb=%Za×Pnb÷Pna
となることがイメージで思い浮かぶであろうか?
もうここまでくれば短絡電流の計算は簡単である。同じ定格で統一された%Zを直列・並列の合成抵抗を求めるのと同じ要領で短絡地点までの合成%インピーダンスを求めればよい。
そのあと、短絡電流を求める公式が導出されるが、導出も暗記も面倒だと言われる方は、合成された%インピーダンスを逆の操作で定格電圧・容量から実際のインピーダンスZを算出すればいい。そうすれば短絡電流は定格の対地電圧を実際のインピーダンスで割り算することで容易に計算できる。
そう、最初に定格の比から出てくるあって然るべきインピーダンスとやらに対する実際のインピーダンスの百分率が%Zとイメージできれば、手法は後からついてくる。
これは算数・理科に共通することであるが、イメージを大事にすれば手法は後から付いてくるのである。そう考えると「いちにのさんすう」はすぐれた数学の入門教材であることも判ろうというものさw
もちろん学習方法の相性の良し悪しは人それぞれで、どちらが良いかなんて一概に言えるものじゃあない。
だが、実際のところは暗記と理解どちらに偏りすぎても合格までの道のりを遠くしてしまうように思う。
「暗記と理解の最適化」これが出来るだけ早く免状を手にするためのキーワードだと思う。
暗記重視のサイトで、語呂合わせが紹介されているが、定数ならともかく、私は公式を語呂合わせで覚えることに否定的である。どこかで記憶が違えば一巻の終わりなんだから・・・
かといって、理解重視のサイトで公式がなぜそうなるかを理解するなどと言われているが、そこまで理解する必要もないと思う。
私は電験の勉強は主に電気書院の本を用いているが、理由はオーム社の本は本格的に勉強するには向いているが、公式の証明などに手間をかけすぎている印象が拭えないからと思う。
だからと言って公式の丸暗記は少しひねられた問題が出るとたちどころに解き方が分からなくなってしまう。
必要なのは公式がなぜそうなるかを理解することではない
公式が何を意味するかをイメージ付きで理解しておくことに尽きる。
例えば電力の科目の計算問題について回る%インピーダンス、これを参考書に乗っている数々の公式を丸覚えするのは苦痛でしかなく、しかも試験当日に記憶間違いを起こしているリスクが高すぎる。
%インピーダンスがどういうものかということを理解しておけば楽になる。
%インピーダンスとは・・・・・
すべての電気機器・電路には定格というものがある。対地電圧の定格En、線間電圧の定格Vn、線電流の定格In、容量(この場合は皮相電力)の定格Pn
そして、電力の科目の短絡電流の計算は三相交流が一般的。
こうしたパラメーターが入り組んだ公式を全部覚える人は尊敬に値するが、私を含め多くの受験者は到底覚えきれるものではない。
で、ここで参考書には出てこないEnとInの比を仮にZnとしておこう。(Zn=En÷In)
すると%インピーダンスこと%ZはZnと実際のインピーダンスZとの比として、
%Z=Z÷Zn×100(%)
となる。そうすると参考書の%インピーダンスの定義式
%Z=Z×In÷En×100(%)
にたどり着く。するとVn=√3×EnだからEn=Vn÷√3なので
%Z=√3×Z×In÷Vn×100(%)
三相交流では各相の電力の3倍が全体の電力なので、
Pn=3×En×In=√3×Vn×In
そうなると、In=Pn÷(√3×Vn)
これによって三相交流での定格電圧と定格容量が与えられるときの%インピーダンスは
%Z=Pn×Z÷Vn^2×100%
そうすると、ある容量Pnaで書き表された%Zaを別の容量Pnbでの%インピーダンス%Zbに書き直すには
%Zb=%Za×Pnb÷Pna
となることがイメージで思い浮かぶであろうか?
もうここまでくれば短絡電流の計算は簡単である。同じ定格で統一された%Zを直列・並列の合成抵抗を求めるのと同じ要領で短絡地点までの合成%インピーダンスを求めればよい。
そのあと、短絡電流を求める公式が導出されるが、導出も暗記も面倒だと言われる方は、合成された%インピーダンスを逆の操作で定格電圧・容量から実際のインピーダンスZを算出すればいい。そうすれば短絡電流は定格の対地電圧を実際のインピーダンスで割り算することで容易に計算できる。
そう、最初に定格の比から出てくるあって然るべきインピーダンスとやらに対する実際のインピーダンスの百分率が%Zとイメージできれば、手法は後からついてくる。
これは算数・理科に共通することであるが、イメージを大事にすれば手法は後から付いてくるのである。そう考えると「いちにのさんすう」はすぐれた数学の入門教材であることも判ろうというものさw
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