エジプト記 第3日
本日はナイル川東岸の観光である。ナイル川西岸を死者の都とすれば、東岸は、生者の都、神の都である。ナイル川東岸には、カルナック神殿とルクソール神殿がある。
まずは、カルナック神殿から。カルナック神殿とルクソール神殿を結ぶ通りがスフィンクス参道という。昔は、3kmに亘ってスフィンクスが並んでいた通りだ。いまもその一部が残っている。そして塔門が現存するものを含めて10基、オベリスクやら、像やら壁画などが見ものだ。この神殿は2,000年掛かりで作られたものだ。
(カルナック神殿)
ルクソール神殿にも塔門とオベリスクが、そしてあちこちにラムセス二世の像がある。この方はエジプトの歴史で一番多くの建物を建てたようだ。
この神殿に登場するラムセス二世は今から約3,500年前の時代の人、建造物の中には2,400年ほど前のファラオのものや、ローマ時代・キリスト教の遺跡、はては14世紀のイスラム教のモスクまでがごっちゃになっていて、何だかわからなくなってしまう。ラムセス二世のカルトウーシュだけは何度も出てくるため自然に覚えた。
(ルクソール神殿)
クルーズ船に戻り昼食を取り、出港。アスワンまで二泊三日の行程だ。出港して間もなく、ナイル川でないと見れない光景に出くわした。小舟がクルーズ船に接近してくる。そして大型のクルーズ船にロープをかけてクルーズ船に引っ張ってもらい、追走する。じゅうたんなどを売りに来る奴らだ。
小舟から大声で、じゅうたんを見せ安いよ、と言ってる。デッキの客や船室の客に売り込んでくる。そして小船(海上)からクルーズ船のデッキ(5階だ)にじゅうたんを投げ込んでくる。いろんなことをして生計を立ててる人がいるもんだ。
クルーズ船にはベッドやテーブルの他、風呂トイレ洗面所も付いていてホテルと変わらない。インターネットもテレビも使える。当然のことだが、テレビは、ケニアやリビアなどアフリカのニュースをやっている。それにあんまり揺れない。快適なクルーズだ、小説ナイル殺人事件の舞台、ナイル川クルーズは続く。