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さて今日のニュースは

厚生年金基金への天下り公務員721名とは

2012-03-29 08:34:10 | Weblog
今回多額の企業年金の資産消失させたAIJは厚労省等からの天下り役員が実際の指揮を
とっていた事が判り改めて天下りの恐ろしさを見せつけました。

厚労省は、全国の厚生年金基金に役職員として天下りした国家公務員OBが721名に
挙がるとの調査結果を発表した。

その内訳は、常務理事等役員405名。職員316名で全基金581基金の内63%に
当たる366基金に公務員OBが天下りして居る事が判りました。

その大部分は旧社会保険庁の出身が365名で、厚労省と合わせて689名も居たとの事。

前の2009年調査では、国民年金基金関連の399基金に646名の天下りでしたが、
2010年旧社会保険庁廃止で日本年金機構が発足した関連で職員の転職でその分役員数
が減少し、総数が増えて居るとか。

矢張り能力のある公務員OBを、良い方面で活用する事は良い事ですが今回のAIJの様な
詐欺まがいに、昔のコネを使いデーターを入手し、悪用するのは如何なものかと思います。

厚労省は2010年から任期満了の役人の後任は公募で選ぶ様に各基金に要請したが、現在
公募を実施したのは37基金に留まって居るので、基金側に公募要請を行ったとの事。

AIJ絡みの74基金のうち47基金に49名の公務員OBが天下りして居たとの事。
勿論これらの全てが悪事加担とは思いたくないが、矢張り天下り公務員は疑われても
仕方ないのでは。

現在のキャリア組みは、同期の人が上に上がる度に、強制退職せねばならないシステムに
なって居るらしく、はなはだしくは50にもならぬのに退職と云う事も有りうる。

そのために将来の生活保障で天下りと云う悪い慣行が続けられてきた。

では現在の官僚のキャリヤ制度を改めるかと云うと官僚の抵抗で温存の方針です。
其れでは退職官僚の将来は誰が見てくれるのかと云う問題もあります。

定年制を敷くと莫大な人件費の支払いになって各省庁は身動きが取れなくなる。
又各省庁に定められた定員制が破綻してしまう事になります。

結局或る程度の天下りは必要悪として認めざるを得ない事となって来そうです。

民間企業では考えられない常識が官僚の世界では立派に生きて居るのです。


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