重荷を主にゆだねる
(詩編55:23)
「あなたの重荷を主にゆだねよ,
主はあなたを支えてくださる。
主は従う者を支え,
とこしえに動揺しないように
計らってくださる。」
イエス・キリストは,
次のように言いました。
(マタイ11:28)
「疲れた者,重荷を負う者は,
だれでもわたしのもとに来なさい。
休ませてあげよう。」
○
パウロはつぎのように言います。
(ガラテヤ6:2)
「互いに重荷を担いなさい。
そのようにしてこそ,
キリストの律法を
全うすることになるのです。」
○
最後の節は,
ダビデの苦悩の中から出た賛美ですが,
ユダの裏切りを予告しています。
ダビデは神に信頼します。
(詩編55:23)
「しかし,神よ。あなたは彼らを,
滅びの穴に落とされましょう。
血を流す者と欺く者どもは,
おのれの日数の半ばも
生きながらえないでしょう。
けれども,私は,
あなたに拠り頼みます。」

☆彡
苦難の中の祈り
詩篇第55篇 (口語訳)
「神よ,
わたしの祈に耳を傾けてください。
わたしの願いを避けて
身を隠さないでください。
わたしにみこころをとめ,
わたしに答えてください。
わたしは悩みによって弱りはて,
敵の声と,
悪しき者のしえたげとによって
気が狂いそうです。
彼らはわたしに悩みを臨ませ,
怒ってわたしを苦しめるからです。
わたしの心はわがうちにもだえ苦しみ,
死の恐れがわたしの上に落ちました。
恐れとおののきがわたしに臨み,
はなはだしい恐れが
わたしをおおいました。
わたしは言います,
『どうか,
はとのように翼をもちたいものだ。
そうすれば
わたしは飛び去って安きを得るであろう。
わたしは遠くのがれ去って,野に宿ろう。
わたしは急ぎ避難して,
はやてとあらしをのがれよう』と。
主よ,
彼らのはかりごとを打ち破ってください。
彼らの舌を混乱させてください。
わたしは町のうちに
暴力と争いとを見るからです。
彼らは昼も夜も町の城壁の上を歩きめぐり,
町のうちには害悪と悩みとがあります。
また滅ぼす事が町のうちにあり,
しえたげと欺きとは
その市場を離れることがありません。
わたしをののしる者は敵ではありません。
もしそうであるならば忍ぶことができます。
わたしにむかって
高ぶる者はあだではありません。
もしそうであるならば
身を隠して彼を避けることができます。
しかしそれはあなたです,わたしと同じ者,
わたしの同僚,わたしの親しい友です。
われらはたがいに楽しく語らい,
つれだって神の宮に上りました。
どうぞ,死を彼らに臨ませ,
生きたままで陰府に下らせ,
恐れをもって彼らを墓に去らせてください。
しかしわたしが神に呼ばわれば,
主はわたしを救われます。
夕べに,あしたに,
真昼にわたしが嘆きうめけば,
主はわたしの声を聞かれます。
たといわたしを攻める者が多くとも,
主はわたしがたたかう戦いから
わたしを安らかに救い出されます。
昔からみくらに座しておられる神は
聞いて彼らを悩まされるでしょう。
わたしの友はその親しき者に手を伸ばして,
その契約を破った。
その口は牛酪よりもなめらかだが,
その心には戦いがある。
その言葉は油よりもやわらかだが,
それは抜いたつるぎである。
あなたの荷を主にゆだねよ。
主はあなたをささえられる。
主は正しい人の動かされるのを
決してゆるされない。
しかし主よ,
あなたは彼らを滅びの穴に
投げ入れられます。
血を流す者と欺く者とは
おのが日の半ばも
生きながらえることはできません。
しかしわたしはあなたに寄り頼みます。」
2020-04-11