ベタニヤでの香油
(ヨハネ12:3)
「マリヤは,
非常に高価な,
純粋なナルドの香油
三百グラムを取って,
イエスの足に塗り,
彼女の髪の毛で
イエスの足をぬぐった。」
ベタニヤのマリヤの記事です。
イエスは,マリヤが
イエスの「葬りの日のために」,
イエスに香油を塗ったと言いました。
マリヤは,
イエスの話をよく聞いていたので,
イエスが近く十字架にかかり
死ぬことを知って,
香油をイエス・キリストの足に
塗ったのかもしれません。
この前に,
マリヤの兄弟ラザロが死にましたが,
イエス・キリストによって
よみがえりました。
ですから,マリヤの行為は
兄弟ラザロのよみがえりの感謝を
現わしたのかもしれません。
マリヤはこのとき,
イエスの死によって現される神の愛を
知っていたのでしょう。
マリアはイエスに自分自身を
ささげました。
この記事につづいて
ユダの記事があります。
ユダはイエスに
自分をささげませんでした。
そして,ユダはイエスを裏切り,
人に引き渡すことになります。
☆彡
イエス,ベタニヤで香油を注がれる
(ヨハネ12:1-8)
「イエスは過越の祭りの六日前に
ベタニヤに来られた。
そこには,
イエスが死人の中から
よみがえらせたラザロがいた。
人々はイエスのために,
そこに晩餐を用意した。
そしてマルタは給仕していた。
ラザロは,イエスとともに
食卓に着いている人々の中に
混じっていた。
マリヤは,
非常に高価な,
純粋なナルドの香油三百グラムを取って,
イエスの足に塗り,
彼女の髪の毛でイエスの足をぬぐった。
家は香油のかおりでいっぱいになった。
ところが,弟子のひとりで,
イエスを裏切ろうとしている
イスカリオテ・ユダが言った。
『なぜ,
この香油を三百デナリに売って,
貧しい人々に施さなかったのか。』
しかしこう言ったのは,
彼が貧しい人々のことを
心にかけていたからではなく,
彼は盗人であって,
金入れを預かっていたが,
その中に収められたものを,
いつも盗んでいたからである。
イエスは言われた。
『そのままにして置きなさい。
マリヤはわたしの葬りの日のために,
それを取っておこうとしていたのです。
あなたがたは,
貧しい人々とはいつもいっしょにいるが,
わたしとは
いつもいっしょに
いるわけではないからです。』
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