千年王国，サタンが縛られる
（黙示２０：１－３）
「また私は，
御使いが底知れぬ所のかぎと
大きな鎖とを手に持って，
天から下って来るのを見た。
彼は，
悪魔でありサタンである竜，
あの古い蛇を捕え，
これを千年の間縛って，
底知れぬ所に投げ込んで，
そこを閉じ，その上に封印して，
千年の終わるまでは，
それが諸国の民を
惑わすことのないようにした。
サタンは，そのあとでしばらくの間，
解き放されなければならない。」
ヨハネ黙示録の主題は，
すべての敵に対する
キリストと教会の勝利です。
サタンの捕縛は，
イエス・キリストの降誕から始まります。
「諸国の民を惑わすことのないように」
とは，サタンの活動，影響力が
限定されていることを示しています。
サタンを「縛る」とは，
サタンが地上で及ぼす影響を
奪うことを示しています。
サタンの縛られている「千年の間」とは，
福音の時代のはじめから
終わりまでの時代です。
「サタン」を縛ることは，
イエス・キリストが荒野で誘惑に
打ち勝ったことからも示されます。
（マタイ４：１－１１）
イエス・キリストが
次のように言っています。
（ルカ１０：１８）
「彼らに言われた，
『わたしはサタンが電光のように
天から落ちるのを見た。』」
○
最後の戦い （ハルマゲドンの戦い）
（黙示２０：７－１０）
「しかし千年の終わりに，
サタンはその牢から解き放され，
地の四方にある諸国の民，
すなわち，
ゴグとマゴグを惑わすために出て行き，
戦いのために彼らを召集する。
彼らの数は海べの砂のようである。
彼らは，地上の広い平地に上って来て，
聖徒たちの陣営と
愛された都とを取り囲んだ。
すると，天から火が降って来て，
彼らを焼き尽くした。
そして，彼らを惑わした悪魔は
火と硫黄との池に投げ込まれた。
そこは獣も，にせ預言者もいる所で，
彼らは永遠に昼も夜も苦しみを受ける。」
新約時代の最後におきる
最後の苦難を予告しています。
「ハルマゲドンの戦い」とも呼ばれます。
神とサタンの勢力との決戦の場を
象徴的にハルマゲドンと呼びました。
反キリストの勢力が，
教会に対しての最後の攻撃をします。
そして，神の最終的な勝利が
このところで確定します。
「すると，天から火が降って来て」
（黙示２０：９）とは，
キリストの再臨を指しています。
ゴグとマゴグに下される裁きは
突然に来ます。
すなわち，
今の福音の時代の終わりに，
縛られていたサタンは解き放たれ，
教会と最後の戦いをしますが，
イエス・キリストが再び来られ，
サタンは破れ滅ぼされます。
サタン，獣，にせ預言者は
みな一緒に落ちて行きます。
この三者は永遠に苦しみます。
○
最後の審判
（ヨハネ黙示２０：１１－１５）
「また私は，大きな白い御座と，
そこに着座しておられる方を見た。
地も天もその御前から逃げ去って，
あとかたもなくなった。
また私は，死んだ人々が，大きい者も，
小さい者も御座の前に
立っているのを見た。
そして，数々の書物が開かれた。
また，別の一つの書物も開かれたが，
それは，いのちの書であった。
死んだ人々は，
これらの書物に
書きしるされているところに従って，
自分の行いに応じてさばかれた。
海はその中にいる死者を出し，
死もハデスも，
その中にいる死者を出した。
そして人々は
おのおの自分の行いに応じてさばかれた。
それから，死とハデスとは，
火の池に投げ込まれた。
これが第二の死である。
いのちの書に
名のしるされていない者はみな，
この火の池に投げ込まれた。」
キリストを信じなかった者に対する，
最後の審判です。
それぞれの行いに応じて裁かれるが
（黙示２０：１２）
まず，キリストを信じなかった者は，
火の池に投げ込まれます。
しかし，
「いのちの書に名のしるされて」
いる者は，この火の池に
投げ込まれることはありません。
（黙示２１：２７）
「汚れた者や，
忌むべきこと及び偽りを行う者は，
その中に決してはいれない。
はいれる者は，
小羊のいのちの書に名を
しるされている者だけである。」
2025-01-21
