亀田図書館

新潟市の亀田図書館に、おはなしのじかんで行ってきました。
数年前に、亀田郷のカメの話で『のんびりカメさん』という手作り紙芝居を図書館に寄贈してあったのですが、それが地域の紙芝居だということで複製されて館に蔵書になりました。そんなこともあり、オープニングのおはなしのじかんで、それを含めてやらせてもらいました。

小さいおはなしのへやですが、お客さんがたくさん入りました。カーペット敷きで、LEDライトも明るく、こじんまりとやるにはとてもいいと思いました。うれしいことに、オーダーメイド紙芝居舞台がへやに備え付けられて、だれでも使うことができるようになっています。部屋自体が明るいので舞台を照らす特別な照明が要りません。
 部屋の天井ライトも調整できるようですので、部屋を暗くして画面だけを照らすこともできるような気がします。昔、絵本の会がらがらどんが、りゅーとぴあのオープニングイベントで小さな部屋でおはなし会をやった時のことを思い出しました。部屋を暗くして、絵本にスポットライトをあててやったのです。ちょっと不思議な感じでした。ただ、おはなし会ですから子どもの参加者も多く、誰かがコードを踏んで接続部分がはずれてしまい、明るさを戻す時に苦労した記憶があります。たまにイベントで試してみるのも価値がありそうですが、絵本を読むのに、そんなに肩に力を入れる必要もないような気が、今はしています。

 もう一つ特筆すべきは、おはなしの部屋の位置です。図書館閲覧室部分は事務室をかこんでLの字になっていて、左側が大人向け、右側が児童書なので、子どもの声がうるさがられるという問題に苦しまなくてもいいように思えます。おはなしのへやも、Lの字の右側のそのまた一番奥にあり、語る声も児童室内に漏れるくらいで済みます。おはなしの部屋の入り口は2か所あり、私たちは1か所開けてやりましたが、午後の他の団体は2か所とも開けたままでやられました。午前にやった団体はどうだったでしょうか。
 私はおはなしのへやから少し離れた場所からおはなしのへやを眺めていましたが、中央の語り手の姿は中央の壁板にさえぎられて見えず、左右の開いた扉から聞き手の後ろ姿が見えるような感じです。声もそこそこ聞こえて、「ああ、なんかやってるな」という気持ちになりました。
 図書館内では静かにするのは大切なことですが、それが行き過ぎて子どもの現実のありようを認めない状況が長く続きました。子どもの足音がうるさいと苦情を言う大人は今もまだまだ多いことでしょう。それでも、子どもが育ちやすい世の中に、もう少し近づくといいなあと思っています。子育てをする親や 育つ最中の子どもの「側」に立つのが ボランティアとしては、おしゃれだよね。

 書架の絵本をざっと眺めてきました。貸し出されているせいかもしれないけれど、子ども文化の本が少ないなと思いました。「教育」という大人が大好きなエサにつられないように、自分は自由に泳ごうと思っています。
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