~ 鳴かず飛ばず ~

喜怒哀楽の日々を綴る

羯諦羯諦 波羅羯諦  

2010-04-26 19:24:25 | 日記・エッセイ・コラム

私が 般若心経 を始めて聴いたのは 、遠い 遠い むかしのこと。

しかしながら、その時の様子は、今でも覚えている。

このくだり 「 羯諦羯諦 波羅羯諦 ・・・ 」 が始まると 「 何だ この蛙の大合唱は 」 と思った。

すると 「 はんにゃ しんぎょう ~~ 」 と合唱して終わる。 つまり、最後の一小節なのだ。

意味はわからないけど 「 他の小節とは 何かが違う 」 と感じた。

とても印象的で、私が最初に覚えたのは、このくだりである。

後年、この意味を調べることとなる。

  羯 諦   羯 諦    波 羅 羯 諦   波 羅 僧 羯 諦   菩 提 薩 婆 訶

   ギャ テイ      ギャ テイ        ハ   ラ    ギャ テイ       ハ    ラ   ソウ  ギャ テイ       ボ   ジ   ソ    ワ    カ

般若心経を梵語 ( 古代インドの言語。サンスクリット。) から漢訳した玄奘三蔵法師は、この項だけは、梵語の音を漢字に当てただけで訳していない。

 五種不翻    ① 仏の領域における秘密

           ② 多くの意義を含んでいる

           ③ 中国には該当する字句がない

           ④ インドの古い慣用語

           ⑤ 最上にして尊い

五種不翻の理由により、漢訳されず、梵語の音のままになっている。

 羯 諦 羯 諦    ―   悟りの世界に往く者よ、悟りの世界を体現している者よ

 波 羅 羯 諦     ―   彼岸に往く者よ

 波 羅 僧 羯 諦  ―   完全に彼岸に到達した者よ

 菩 提 薩 婆 訶  ―   悟りを成就した者に栄えあれ


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