私が 般若心経 を始めて聴いたのは 、遠い 遠い むかしのこと。
しかしながら、その時の様子は、今でも覚えている。
このくだり 「 羯諦羯諦 波羅羯諦 ・・・ 」 が始まると 「 何だ この蛙の大合唱は 」 と思った。
すると 「 はんにゃ しんぎょう ~~ 」 と合唱して終わる。 つまり、最後の一小節なのだ。
意味はわからないけど 「 他の小節とは 何かが違う 」 と感じた。
とても印象的で、私が最初に覚えたのは、このくだりである。
後年、この意味を調べることとなる。
羯 諦 羯 諦 波 羅 羯 諦 波 羅 僧 羯 諦 菩 提 薩 婆 訶
ギャ テイ ギャ テイ ハ ラ ギャ テイ ハ ラ ソウ ギャ テイ ボ ジ ソ ワ カ
般若心経を梵語 ( 古代インドの言語。サンスクリット。) から漢訳した玄奘三蔵法師は、この項だけは、梵語の音を漢字に当てただけで訳していない。
五種不翻 ① 仏の領域における秘密
② 多くの意義を含んでいる
③ 中国には該当する字句がない
④ インドの古い慣用語
⑤ 最上にして尊い
五種不翻の理由により、漢訳されず、梵語の音のままになっている。
羯 諦 羯 諦 ― 悟りの世界に往く者よ、悟りの世界を体現している者よ
波 羅 羯 諦 ― 彼岸に往く者よ
波 羅 僧 羯 諦 ― 完全に彼岸に到達した者よ
菩 提 薩 婆 訶 ― 悟りを成就した者に栄えあれ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます