NASAの火星探査ローバー「スピリット」の車輪が土壌に埋もれて走行不能状態に陥っていることが、NASAの発表で明らかとなった。
火星探査ローバーの運用を担当しているNASAのジェット推進研究所のジョン・カラス(John Callas)プロジェクトマネージャーは「非常に柔らかい土壌地帯に入り込んでしまい、車輪が空回りを起こしている」とした上で「スピリットの状況は非常に深刻」「これ以上の深入りを避けるために不用意に走行させることを停止させ、改めて脱出方法に関して調査を行っている最中」と述べている。
スピリットは4月11日と12日の2日間に渡って、搭載コンピューターが勝手にリブートを繰り返すという現象が発生。NASAでは障害の原因を特定するために一時的に運用を止めて搭載機器の点検作業を実施。しかし、問題箇所が見つからなかったため4月23日から平常運行に戻していた。
スピリットは3年前に障害のため右側前方の車輪が回転しない状態となっており、以降は右側前方の車輪を引きずりながら走行を行っていた。
画像はスピリットが問題地帯に入り込んだ際に最初に撮影された映像(下)と最新の映像(上)。画像下の映像(SOL1889)では右側の車輪はまだ地上に露出しているが、画像上の最新映像(SOL1899)では右側の車輪は半分近くが土壌に埋もれてしまっていることが判る。
火星探査ローバーの運用を担当しているNASAのジェット推進研究所のジョン・カラス(John Callas)プロジェクトマネージャーは「非常に柔らかい土壌地帯に入り込んでしまい、車輪が空回りを起こしている」とした上で「スピリットの状況は非常に深刻」「これ以上の深入りを避けるために不用意に走行させることを停止させ、改めて脱出方法に関して調査を行っている最中」と述べている。
スピリットは4月11日と12日の2日間に渡って、搭載コンピューターが勝手にリブートを繰り返すという現象が発生。NASAでは障害の原因を特定するために一時的に運用を止めて搭載機器の点検作業を実施。しかし、問題箇所が見つからなかったため4月23日から平常運行に戻していた。
スピリットは3年前に障害のため右側前方の車輪が回転しない状態となっており、以降は右側前方の車輪を引きずりながら走行を行っていた。
画像はスピリットが問題地帯に入り込んだ際に最初に撮影された映像(下)と最新の映像(上)。画像下の映像(SOL1889)では右側の車輪はまだ地上に露出しているが、画像上の最新映像(SOL1899)では右側の車輪は半分近くが土壌に埋もれてしまっていることが判る。