米ヘリコプター大手、シコルスキー社は、テネシー州ナッシュビルで開幕となった「AAAA ANNUAL CONVENTION」の席上で、開発中の次世代ヘリコプター「X2」の軍用バージョンの実物大モックアップを初めて公開した。
「X2」は2重反転ローターの浮力で上昇し、前進には機体の後部に取り付けられたプロペラの推力を利用するというもの。従来型のヘリコプターは機体の浮力と推力を同じローターで得ているため、推力を得るために機体を前方に傾けると浮力が失われ、結果的に構造的な速度限界をもっていた。
「X2」の場合、浮力を得るためのローターと推力を得るためのプロペラが別になっているため、理論上は従来型のヘリコプターの速度限界を超える速度で飛行可能で、従来型ヘリコプターの速度限界となる400km/hを大きく上回る450km/hの速度で巡航飛行することが可能という利点を持っている。
「X2」の検証機は2008年8月には初飛行実験に成功。同社では、「AAAA ANNUAL CONVENTION」をきっかけにして、米陸軍の次世代偵察用ヘリコプター(Scout Helicopter)採用に向けての売り込みを本格化させる。
「X2」は2重反転ローターの浮力で上昇し、前進には機体の後部に取り付けられたプロペラの推力を利用するというもの。従来型のヘリコプターは機体の浮力と推力を同じローターで得ているため、推力を得るために機体を前方に傾けると浮力が失われ、結果的に構造的な速度限界をもっていた。
「X2」の場合、浮力を得るためのローターと推力を得るためのプロペラが別になっているため、理論上は従来型のヘリコプターの速度限界を超える速度で飛行可能で、従来型ヘリコプターの速度限界となる400km/hを大きく上回る450km/hの速度で巡航飛行することが可能という利点を持っている。
「X2」の検証機は2008年8月には初飛行実験に成功。同社では、「AAAA ANNUAL CONVENTION」をきっかけにして、米陸軍の次世代偵察用ヘリコプター(Scout Helicopter)採用に向けての売り込みを本格化させる。