先日来、国会予算委員会のテレビ中継を見ていたが、相変わらず「桜を見る会」が質疑の中心を占めていた。
野党議員は桜を見る会前日の安倍首相後援会の某ホテルにおけるパーティの費用の出所について、もしこれが首相サイドのマネーから出ていたとすれば「議員は選挙民を饗応してはいけない」という政治資金規正法に違反している。領収書があるだろう――と突っ込む。
安倍首相はこれに対して「一般論として領収書は必要だが、当日は参加者銘々が自分で払っているので領収書はありようがない」と突っぱねる。
明らかに嘘だが、某ホテルも首相サイドから口裏を合わせるように言われたのだろう、御無理ごもっともで口を閉ざしてしまった。
昨年初めてこの「桜を見る会」が取り上げられたとき、即座に「来年の桜を見る会は中止する」と官房長官が異例の先回りをしたが、あれは自ら「臭い物に蓋をする」論法であったから、自分にはピンときた。要するに事実は野党の突込みの通りなのだろう。
事ここに及んでもまだ白を切る首相には驚くほかない。見ていて痛々しかった。早く非を認めてしまえば小事で済んだのに情けないとしか言いようがない。「奢れる者久しからず」の格言が浮かんでくる。
好むと好まざるにかかわらず、新型コロナウイルスの猛威は今極限に達しようとしている当節、安倍政権の対応に批判が出ている。
アメリカ発では「乗客をクルーズ船に閉じ込めておくのは考えられない」と言うし、また医療関係者は症状の出ていない者は早く下船させて潜伏期間の間自宅待機させればよかったと言っている。
一方、感染経路の分からない発症者が意外な県で発見されたりしていて、混乱に拍車をかけている。
ここから市中での二次あるいは三次感染はすでに始まっているという見方もある。中国が1月23日に武漢を「完全封鎖」する前に武漢を離れた中国人や日本人が旅行や帰省で日本に入った可能性は高いからだ。
中国ではすでに2200人を超える死者を数え、感染者も77000人以上となったそうである。この分で行くと2月中には10万人に達するに違いない。中国は国家総動員体制でこれに臨んでいるが、果たして終息はいつなのか。
新型コロナウイルスに対するワクチンの開発はまだまだ先のようだから、おそらく3月一杯は感染者と死者の数は着実に増えていくに違いない。
日本での感染者は、もし市中での二次、三次感染が事実とすればまだまだ増える可能性が高い。
この騒動で3月1日の鹿児島マラソンが中止が本決まりになった。そのほか直近のイベントは軒並み中止になっている。
日本での夏季オリンピックがもしかしたら中止になるだろうから――とロンドンの関係者が「その時はロンドンで引き受けよう」などという人騒がせな情報も仄聞される。
中国当局の対応はもとより世界の注目を浴びるのは当然だが、オリンピックの近い日本の対策も世界は注視している。いたずらに委員会で虚言を呈している場合ではない。早く謝罪でも何でもして新型コロナウイルス対策に万全を期して欲しいものだ。
野党議員は桜を見る会前日の安倍首相後援会の某ホテルにおけるパーティの費用の出所について、もしこれが首相サイドのマネーから出ていたとすれば「議員は選挙民を饗応してはいけない」という政治資金規正法に違反している。領収書があるだろう――と突っ込む。
安倍首相はこれに対して「一般論として領収書は必要だが、当日は参加者銘々が自分で払っているので領収書はありようがない」と突っぱねる。
明らかに嘘だが、某ホテルも首相サイドから口裏を合わせるように言われたのだろう、御無理ごもっともで口を閉ざしてしまった。
昨年初めてこの「桜を見る会」が取り上げられたとき、即座に「来年の桜を見る会は中止する」と官房長官が異例の先回りをしたが、あれは自ら「臭い物に蓋をする」論法であったから、自分にはピンときた。要するに事実は野党の突込みの通りなのだろう。
事ここに及んでもまだ白を切る首相には驚くほかない。見ていて痛々しかった。早く非を認めてしまえば小事で済んだのに情けないとしか言いようがない。「奢れる者久しからず」の格言が浮かんでくる。
好むと好まざるにかかわらず、新型コロナウイルスの猛威は今極限に達しようとしている当節、安倍政権の対応に批判が出ている。
アメリカ発では「乗客をクルーズ船に閉じ込めておくのは考えられない」と言うし、また医療関係者は症状の出ていない者は早く下船させて潜伏期間の間自宅待機させればよかったと言っている。
一方、感染経路の分からない発症者が意外な県で発見されたりしていて、混乱に拍車をかけている。
ここから市中での二次あるいは三次感染はすでに始まっているという見方もある。中国が1月23日に武漢を「完全封鎖」する前に武漢を離れた中国人や日本人が旅行や帰省で日本に入った可能性は高いからだ。
中国ではすでに2200人を超える死者を数え、感染者も77000人以上となったそうである。この分で行くと2月中には10万人に達するに違いない。中国は国家総動員体制でこれに臨んでいるが、果たして終息はいつなのか。
新型コロナウイルスに対するワクチンの開発はまだまだ先のようだから、おそらく3月一杯は感染者と死者の数は着実に増えていくに違いない。
日本での感染者は、もし市中での二次、三次感染が事実とすればまだまだ増える可能性が高い。
この騒動で3月1日の鹿児島マラソンが中止が本決まりになった。そのほか直近のイベントは軒並み中止になっている。
日本での夏季オリンピックがもしかしたら中止になるだろうから――とロンドンの関係者が「その時はロンドンで引き受けよう」などという人騒がせな情報も仄聞される。
中国当局の対応はもとより世界の注目を浴びるのは当然だが、オリンピックの近い日本の対策も世界は注視している。いたずらに委員会で虚言を呈している場合ではない。早く謝罪でも何でもして新型コロナウイルス対策に万全を期して欲しいものだ。