鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

池の睡蓮

2020-08-25 11:37:52 | 日記
6月の下旬に、漏水ばかりしていた庭の「心の字池」を調べたら底に長い亀裂が入っているのが分かり、水だけで固まるというモルタル袋を購入して修繕したところ、この2か月経っても水漏れは確認できなくなった。

そこで1か月前に、池とは別の軒下で長い間、底穴を塞いだかなり大き目のプランターに入れておいた睡蓮や水草を池に移しておいたが、3日ほど前に水中から茎を伸ばしてきた睡蓮の蕾が二つあるのに気付いた。

そして昨日その一つが空中に高々と咲いた。

ところが最近の日照りでやや水位が下がっていたので、もう少し水があった方がよかろうと考え、庭の散水用の蛇口につないだ長いホースで水をちょろちょろと入れてやったのだが、5分か6分かのつもりが、うっかり30分も入れっぱなしだった。

慌てて蛇口を止め、池に行ってみると、水は溢れてはいなかったが、一輪の満開の睡蓮は見事に水没していた。そしてやがて花を閉じてしまった(水中花!にはならなかった)。

今日の早朝、起きしなに見に行くと、何と水面すれすれにかの一輪が顔を出しているではないか。
昨日の時点では水深5~6㎝に水没していたのだが、一晩で茎を成長させて伸ばしたのか、それとも茎自体が曲がっていてこういう場合に曲がりを解消して茎を伸ばしたのか、いずれにしても植物にも結構な「環境適応能力」が備わっているのだ。

睡蓮(ロータス)は古代エジプトでは「太陽の象徴」だそうだから、生命力には神秘で強いものがあるに違いない。

ハスと違って、切り込みのある艶やかな葉も見ごたえがあり、涼しげに感じられる。