昨日今日と朝の最低気温が15℃を下回り、日中も昨日は快晴だったにもかかわらず26℃と心地よい秋晴れとなった。
9月末までは、最低気温22~3℃、最高気温が31~2℃で、日中外で畑仕事などすればたちまち汗が噴き出して来たものだが、この一週間で噓のようにすっかり秋に早変わりした。
朝方など新聞を取りに庭に出ると、半袖では肌寒いほどでくしゃみすら出る始末だ。それでも庭仕事が楽にできるようになったのが何としても嬉しい。
10月に入って涼しくなった昨日までに、菜園に新たにニ種類の野菜の種を蒔き、一種類の苗を植え付けた。
蒔いたのはダイコンとタカナで、苗を買って来て植えたのがブロッコリーだ。
ところが我が家には畑荒らしがいるので困っている。今年13歳を迎えた飼い猫のモモである。
モモは家の中が中心の生活圏なのだが、庭にも自由に出入りさせているので、畑の軟らかい土をほじくり返して糞尿を排泄する。
家の中にもトイレはあるのだが、特に春秋の種蒔きシーズンに耕して軟らかくなった畝は絶好の外うんこ場と思っているようなのだ。
気まぐれか本能かと言えば、本能なのだろう。おそらく軟らかいのでほじくり返しやすく、脱糞したあとにちょいちょいと土を掛けるのも楽なのだろう。犬と違って感心なのは、糞を完全に土の中に隠すことだ。
愛犬のウメを散歩に連れて出すと、脱糞したあとに後ろ足で土をひっかけるのだが、通り一遍、実に適当である。また、ごく稀に放出したうんこの匂いを嗅ぐことがあるが、それも至極おざなりである。
糞尿に関しては、猫の方が格段に始末がよい。
しかしこれが菜園には大いに災いをもたらす。
せっかく種子を蒔いた畝が荒らされ、一部が山のようになっているのを見た時の落胆は想像以上だ。「こん畜生!」とはこの時の猫に対する怒りをよく表す言葉そのものである。
清々しい朝に玄関を出て新聞を手に取り、その足で菜園に行き、昨日か一昨日にタネを蒔いて均しておいた畝が荒らされていたら、即座に家の中に取って返し、居間で平気な顔をして寝転んでいるモモに畳んだままの新聞を放り投げる。
そしてその時、口を衝いて出るのが「こん畜生」ではなく、「この○○猫め!」だ。
「○○」に入る言葉は憤慨の程度によって微妙に変わり、「バカ」か「クソ」かである。
動物愛護の観点から言えば「即アウト」だろうが、そうでもしないと気が済まないのも事実だ。ただし、そう怒鳴っている間にモモはさっさと逃げて隠れてしまう。
そこでそんな定番の朝の怒りに出くわさないように考えたのが、畝を防御する簡単な対策で、一つは蒔いたか苗を定植した畝にビニールパイプまたは棒状の真直ぐしたものを置く方法(下の写真)。
もう一つは種を蒔いた畝の上に、とげとげ付きのプラスチックカバー(正式名は失念した)を置くこと(下の写真)。
菜園全体をイノシシ除けのようにネットで囲うのも大変だし、モモを種蒔きシーズンの2週間もの間、家の中に閉じ込めておくのも可哀そうだし、ということで、今のところこのやり方で行くほかないと思っている。