鴨着く島

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坐骨神経痛は完治!

2024-02-08 10:35:19 | 日記

去年の暮、忘れもしない羽田行きの飛行機の中で突然発症した坐骨神経痛。

狭い飛行機の座席が痛みを増幅したのだろう、居ても立っても居られないとはこのこと、我慢我慢の1時間半だった(帰りのフライトでも同様だった)。

ところが立って歩いてしまえば何ともなく、無事に墓参りを済ませ、それどころか葛飾柴又の寅さん記念館を見学し、「とらや」で名物の団子まで食して来た。

坐骨神経痛が発症したのは12月22日で、ちょうどオヤジの命日だった。よくも今まで墓参に来なかったな――という戒めだったか?

また歩くのには支障がなく、柴又帝釈天(題経寺)界隈を歩くことができたのは、まあ遠くから来たのだからそれくらいの楽しみはさせてやろう――という仏恩(?)か。

どっちにしても、帰宅後の坐骨神経痛の痛みは変わらず、よく行く温泉で知人に話したら、自分も坐骨神経痛だが病院へは何度か行ったきりでそのままにしている、と言われ、まずは温泉で治して行こうと決めた。

その後、温泉に行っては腰のあたりを中心に低周波をかける(電気風呂にはいる)日々が続くのだが、大相撲が始まってから、ふと気が付いたのだ。

「お相撲さんが坐骨神経痛で休場したというのは聞いたことがないぞ」――と。

あんなに激しくぶつかり合い、土俵から転げ落ちることの多い力士に捻挫や打撲、膝の故障は多く、それで途中休場する力士はたしかに多い。

だが、休場のアナウンスや新聞に載る休場力士の記事に「坐骨神経痛で○○週間の加療が必要のため休場」というのは聞いたことも見たこともない。

それでいったい力士が坐骨神経痛にならない理由は何なのかを考えてみると、突っ張り合うにしてもがっぷり四つに組むにしても、力士の腰が常に安定しているのに気付かされた。

その安定した姿勢を保つのが「外股」ではないか。「ガニ股」に似ているが、こっちは膝と膝との間が空き過ぎており、多くは膝自身が曲がっている。

「外股」は膝が曲がってはおらず、膝の下の足の先が大きく外を向いている状態である。要するに時間前に対戦する両力士が徳俵の場所で蹲踞する時の足先の向きが外向きで、その角度が非常に大きい状態だ。

力士はそのままの外股でぶつかり合い、突っ張り合い、四つに組んだりしている。腰が安定しているから体の中心がぶれないでいられ、土俵際でもよく残している。

そこで蹲踞に近い姿勢をとるようにしてみた。椅子に座っていても、ちょっと前かがみになると尻の横から太ももの裏にかけて、鈍痛が走っていたのだが、10日くらい意識してやってみたら、大分痛みが軽減して来た。

もちろん温泉の電気風呂には毎日のように通っているのだが、4日前だったか、朝起きて前かがみになって靴下を履く時、何と全く痛みを感じなかったのだ。

今日はそうっと菜園の畝作りをしてみた。もう終わりかけの白菜の畝に残る枯れたり腐りかけていたのを掻き取るのだが、中腰になっても鈍痛は全く起きない。

そのあと草を処分しながら耕したのだが、さすがに普通の鍬では腰に負担がかかるだろうと思い、長さ30センチほどの手鍬で耕し、畝を作った。

この間、約30分、長さ3メートル、幅70センチほどの畝立ての間、もちろん中腰であったが、やはり痛みはほぼ終焉していた。

ありがたや、外股と電気風呂。坐骨神経痛はやはり腰から来るようで、腰に直接働く低周波は血行と筋の強張りを解きほぐす効果が高いと思う。そして外股は体幹のバランスを整えてくれたのだろう。

坐骨神経痛には温泉(銭湯)の電気風呂がお勧めだ。ただし5分以上の長湯は禁物。また心臓にペースメーカーを装着していると入れない、という制限がある。