台風10号が襲来する直前に畝を立ててダイコンの種を蒔いておいた。
台風前は連日の猛暑日が続き、雨も降らないので畑土はカラカラに乾燥しており、種を蒔いても水分不足で発芽はしないとあきらめていた。(※夕方のニュースで8月1日から25日までの鹿児島県の降水量はわずか29ミリと報道された。)
だが幸い(?)にも大雨をもたらす台風がやってくるのを利用しない手はあるまいと、襲来の3日前の25日頃に蒔いておいたのだ。
極端な大雨だと畝自体が流されてしまうので、一か八かだったが、何とか発芽して強風にも持ちこたえた。
畝に置いてある2本の棒は通称「イボ竹」という。本来は土に打ち込んで使う農業用資材だが、これは我が家の飼い猫モモの用足し場として荒らされないように、種を筋蒔きした部分を平行に挟み込むように置いたものだ。
ところがどっこい、モモのやつはイボ竹の間に手を入れて、用を足した後のかぶせ土をちょいちょいと巧みに掻き取っていた。
うーむ、ここまでやるとは、あの○○猫め――といつもの怒りが涌くのだが、畝から落とされた土からも芽が出ているのを見ると、何とかしてやらねばと次なる対策に着手した。
その対策とは、畝全体に10センチ角のツル用ネットをかぶせることだ。これならさすがの○○猫も、手も足も出まい。
丸一日経つが今のところ無事である。今朝は本葉が出る前の幼葉を、間引きを兼ねて15本ほど抜き取り、みそ汁のねぎの代用とした。
台風10号はようやく昨日、熱帯性低気圧に変わったが、その場所が和歌山県沖の太平洋の中だった。その間日本各地で思いもよらない豪雨をもたらし続けた。
九州の熊本に上陸してから大分へ横断してもなお勢力を維持したままで、今度は四国から太平洋へ抜けるという進路からして異例の台風だった。
普通なら陸上に上がった時点で勢力を急激に落とし、スピードを早めて低気圧になるのだが、今朝のモーニングショーで気象予報士の石原良純が指摘していたように、今後はこんな動きのつかめない台風が常態化するのだろう。
以前から気になっていたのだが、日本に大きな被害をもたらす台風のナンバー(台風○○号の○○)は決まって奇数だったのだが、今回のは偶数の10号だった。
伊勢湾台風は15号。自分が経験した最も気圧の低かったのが1993年の台風13号。6年前だったか関東地方を襲ったのが台風19号。10号以下でも7号とか9号が多い。
単なる偶然だとは思うが、確率論的にはかなり「有意」ではないだろうか。もし次にやってくるのが奇数号だったら、10号を超える巨大台風になるかもしれない。
備えあれども憂いあり――レベルではないことを・・・。