鴨着く島

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アメリカは大揺れ

2024-11-09 16:42:53 | 日本の時事風景
「もしトラ」が「ほぼトラ」になり、結局大方の見透しの通りになったアメリカ大統領選挙。

あのドナルド・トランプが4年ぶりに返り咲いた。

8年前の当選の時は民主党の候補者ヒラリー・クリントンで決まり、という大方の見方を振り切って当選を果たし、日本の当時の首相だった安倍さんが真っ先に「トランプタワー詣で」をしたのだった。

日本の外務省の見解も「トランプ落選」だったので、泡を喰った安倍首相がなりふり構わずトランプのもとへ駆けつけたのが真相であった。

しかしそのことが政治も行政も司法も何の経験もなかったトランプにとって、大いに気を良くした一因で、以後、在任中は何かと安倍さんを寵遇した。

その安倍首相亡きあと、トランプ以後のバイデン政権に擦り寄ろうとする日本の首相はいない。

安倍さんの口癖は「世界のトップとじかに語り合う」だそうで、ロシアのプーチンとは何と30回近い対話を行った。だが、常にはぐらかされて終わっている。ロシアは日米安保という反ロシア同盟が目の上のたん瘤だったから、相手にされなかったのだ。

トランプ一家の写真というのが当選後に出回っているが、その中にイーロン・マスクという電気自動車開発で巨額の富を築いた人物が映っているのが話題になっている。

その理由は、選挙戦の最中に150億円と言う巨額な献金をしたからのようだ。選挙戦に多額の金が湯水のように使われるのが大統領選の定番で、日本なら公職選挙法違反の容疑で御上の御用になりそうなものだが、それは許されるらしい。

このイーロン・マスク氏が開発し販売している電気自動車(EV)について、トランプは当初反対の見解を出していたのだ。その理由はEVに必須のリチウム製のバッテリーの多くは中国製で、EVが普及すればするほど中国の影響が大きくなるからだ。

アメリカの地下にオイルシェールと言う原油の一種が大量に見つかり、それを燃料にすればガソリン車のままでよい――というわけで、トランプは「掘って、掘って掘りまくれ」と叫んでいた。

ところがやはり150億ドルの献金がものを言ったようだ。トランプはイーロン・マスクを新政権で重用する意向らしい。

ところが一方でイーロン・マスクは宇宙ビジネスに手を伸ばし、アメリカ政府から多額の助成金を貰っているという。これはトランプの持論「政府はなるべく小さく、助成金なども最少に」というのと嚙み合わない。

安全保障をめぐってもトランプは、軍事支援も最少に押さえようとしているから、日米安保も揺らぐかもしれない。ドーナル、ドナルドとの付き合い。

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