地方史研究協議会へ投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第432号が完成し、自宅に配達されました。掲載頁は67~68です。
江戸時代、いわゆる「鎖国」体制を維持していくうえで重要な課題の1つが、敵船による海からの攻撃に対し国土を防衛する海防です。これまでの日本近世史研究では、海防を、幕藩関係を見とおす議論の素材に用いてきました。それに対し標記の新刊(勉誠社、2024年2月)は、実際に沿岸で警備を担当する地域社会の人びとの視点を加えて、より正確に近世海防の本質を説明しようとします。こうした本書の注目点を、簡潔な作文で述べてみました。