長生きする秘訣③
前回の記事では、江戸時代の長寿に、足三里ノツボ大きく関係していたのではないかと書きましたが、
今回は、もう少し、現代に近づいて、昭和初期に活躍したある医師に注目してみたいと思います。
「灸の研究」で昭和初期博士号を取得した原志免太郎という医師がいました。
原志免太郎博士は、灸に関する論文で初めて医学博士を取得した医師として有名です。
博士は腰仙骨部の八ヶ処と、足の三里のツボへ灸で万病を治癒させることを提唱し、104歳まで聴診器を持ち108歳で天寿を全うしました。
今でこそ、お灸というと、手軽に誰でもできる、せんねん灸という、いわゆる簡便灸が一般的に広まっていますが、ここで言う、お灸は透熱灸を言います。
透熱灸というのは、艾(もぐさ)を指で小さくひねって据える昔ながらのお灸です。
かつては民間療法として一般家庭でも普通に使われていました。
これは、経穴(皮膚上)に灸痕(軽微な火傷)をあえて残す灸法です。日本で独自に発展した灸法で、外国ではほとんど行われていないようです。
博士は、極小の「ヤケド」をつくる事で、皮ふ蛋白が変性し、ヒストトキシンという毒性を生じた事で、白血球が増加する事が、要だといいました。
ここで肝心なのは、極小の「ヤケド」。
今は、皮膚に痕が残るのをイヤがる人が多いので、大半の鍼灸院では、火傷をしないよう、皮膚に到達する前に灸を取り除く方法をとっています。
弱っているツボを元気にしたり、冷えている部位を温め、気持ちいいお灸を心がけているとかいう。
気持ちのよい刺激を与えてとか.....。
ですが、原志免太郎は、
「ヤケド」が大切な素であると言うのです。
これを続ける事が、「長生きの灸」であり、「養生の灸」であると。
原志免太郎博士は、西洋医学を学んだ医師でありながら、足の三里に注目し、
自らに足の三里に「灸」をすえて、108歳まで長生きし、足三里の灸の効果を実証してみせました。
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