時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

透明な螺旋

2024-12-08 | 読書
誰も知らなかった
ガリレオこと
湯川学の秘密

南房総沖に
男の銃殺死体が浮かんだ
同時に
男の行方不明者届を出していた
同居人の
島内園香が行方をくらませた
捜査にあたった草薙と内海薫は
その過程で
思いがけず湯川学の名前に行きつく
草薙は
すぐさま湯川の元を訪れたが
彼は
横須賀のマンションで
意外な生活を送っていた
巻末に短篇「重命る(かさなる)」を特別収録



ガリレオシリーズ
10冊目にして
湯川先生の
出生の真実が
事件に絡ませてくるとは…

島内園香は
DV被害者であると同時に
詐欺の加害者でも
あった訳ですが
その事実(真実)を
語ることはできない
罪に問われない代わりに
墓場まで持って行く
沈黙と言う
ある意味
重い定め(=代償)を
背負うことになりました
ただ
人の意見や思考に
流される性格の
園香が
それに
耐えられるとも思えず
明るい未来は…
ないな
と思いました

根岸秀美は
園香を
かつて
自分が捨てた
子供の娘
自分の孫なのでは?

園香に近づいた訳ですが
それが
そもそも
事件の発端とも言えます
と同時に
園香の身辺調査をした際
同居人の事とか
並行して
調査してなかったの?
と不思議に思うわけです
調査会社の不手際?

不用意に
園香の家から出てきた
同棲相手である
DV男
上辻亮太に
安易に
素性を明かしてしまった
秀美もどうかと思うけど…
結果
上辻が
詐欺を企てた挙句
秀美に
殺してしまったんですが
待ってください
俺じゃないです
俺がいいだしたんじゃないです
園香です
あいつです
あいつが婆さんを…

上辻って
最期の最後まで
最悪な輩でした
とは言え
あいつが婆さんを…
その後に続く言葉を
聞けずじまい
それでも
本人は
良いみたいですけど

事実を掌握しているのは
湯川ただひとり
追々
草薙に話すような
下りもありましたが
はてさて
それを聞かされたら
草薙は
刑事として
黙っていられるんでしょうか…

今回の事件で
登場した
松永奈江は
湯川学の生みの親
と言う事が発覚
父親も
優秀な科学者だったとのこと
このシリーズが
続くのか
分かりませんけど
母息子として
接点が増えれば
救いだなぁ~
と思いました
実の父親登場は…

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