田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

臨時増刊号 循環型生ゴミ堆肥ダンボール その1

2007年02月16日 | エコな はなし
2月16日(金)快晴
今日は先週の二月八日に「らくらく菜園塾」を受講し、循環型生ゴミ堆肥の作り方講座を受講した。
その堆肥の作り方は以下に記すが、使い始めて今日で1週間を経過したので記事にしてみた。
ダンボールの中には腐葉土と粉糠を混ぜたものを入れてあり、これを床材と呼ぶ。
使い始めは2月9日でその後は毎日でる生ゴミを投入してきた。
今週の火・水曜日は林檎の皮と芯、茶殻(紅茶含)を投入したのみだが、そのほかの日は葉菜、大根、ニンジンなどが入っている。
生ゴミはダンボールの中に入れる前に、粉糠をまぶしておくが、床材に穴を開けるようにして、その中で生ゴミと粉糠をまぶしても良い。
粉糠が良く混ざった生ゴミを更に床材に混ぜ合わせ表面に残らないように埋める。
この作業を毎日繰り返すが、当初2日間は変化が無かったが、3日目からは熱を帯びてきた。
1週間経た今日に至っては42℃の熱が出ており、段ボール箱から湯気が立ち上った。
初めの頃に投入した大根の尻尾と頭の固まりは、外側の皮が少し残るだけで完全に分解されていた。
この分解する力は粉糠や腐葉土についている微生物の働きであって、そのときに熱を発する。
床材の温度は60℃~70℃くらいまで上がるそうだ。
また、食用油の廃油を等を入れると微生物の働きが活発になり温度も高くなる。
普段はダンボールの上部開口部を薄い布などて覆っておく、これは熱や蒸気が発散できるためだ。

循環型生ゴミ堆肥ダンボールは特に自家菜園を持っている方には是非進めて欲しいものだ。
家庭で出る生ゴミを町のゴミ回収に出さないで、堆肥化することで循環したい。
俺もこんなに簡単に出来るとは思わなかった。
今までの「ぼかし堆肥」等は腐敗臭が酷く諦めていたがこんどのやり方は良い。
写真説明
①全景 ダンボールの下はスノコ状にして通気を良くする(園芸店の苗箱を使用)
 上部開口部は布など通気の良いもので覆う
②床材が入ったダンボール
③1日に入れる生ゴミ、粉糠をよくまぶしてから入れる。1日の目安5~600g
  出来るだけ水を切る。
④温度計を中に入れている。今日の温度42℃ 6~70℃くらいになることもある。
是非皆さん興味があればやってみませんか?詳しい資料もあります。
出向きますよ!!
このやり方は南相木村、細井千重子さんの指導で行ったものです。
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たかが生ゴミ堆肥・醗酵するのは納豆や味噌だけではないのだ

2007年02月08日 | エコな はなし
二月八日(木)晴れ  午後 雲が多くなる  寒くない一日
十時から望月農協の二階で『らくらく菜園塾』が開かれる。
この催しは昨年の秋に信濃毎日新聞に募集が載っていたので申し込んだのだ。
十分前に会場に入ると圧倒的に女性が多く、40人の中でたった3名の男だった。
講座の内容は『発見・感動・感謝の自給菜園と土作り』となっている。
参加者は段ボール箱、小さなスコップ持参とされていたので、農協の金融部門へ大勢の人がダンボールを抱えて入っていくのは愉快な姿だった。

やがて講座が定刻に始まり講師は南相木村の細井千重子さんだ。
彼女は昨年の秋に立科町で勉強会を一日行ったが、今回は今日を含めて三回ある。
この講座で一番の大切なことは「循環型自給菜園」であって、生ゴミを全て土に返すことを実践するのだ。
ダンボールの中で、腐葉土と粉糠を使い、その中に野菜屑や食用廃油、米のとぎ汁をいれて醗酵させるのだ。

我が家では妻・Mが過去にEM菌を使ったやり方で生ゴミの処理をしていたが、なかなか上手くいかなかった。
バケツにだんだん溜まってくると腐敗臭が酷く、どうしようもなくなると俺に畑に埋めて来いと指示がでる。仕方なく、畑に運び深い穴を掘って一気に投げ込むのだが、その臭い足るやたまらないのだ。まるで幼少期の虫歯の臭いを思い出すのだ☆△×∵◎
翌日みると穴は掘り返され、中から腐敗した残飯が獣によってあたり一面にばら撒かれている。
裏山に棲む狸の仕業なのだ!!

午前中は講師の細井サンの金切り声(スピーカーが悪い)と講座の目的とは離れた、食育論、独特の節回しのハイトーンが真後ろのスピーカーからきゃんきゃん流れてくる。
廻りはご婦人方ばかりだから、皆さん静かにして首を上下に振りながら楽しく聞いている。俺はたまらず、スピーカーを横向きに変えたので少し落ち着きを取り戻したところで昼飯の時間になった。

午後は腐葉土と粉糠をいれたダンボールに生ゴミと廃油を投げ入れかき回すことを細井さんが皆の前でやり、受講生は其れを取り囲みながら学んだ。
明日からは各自が持ち帰り、自分の家の生ゴミを入れて土作りの実践をやるのだ。
講座が終わったのは三時を廻っていた。

たかが生ゴミ堆肥・醗酵するのは納豆や味噌だけではないのだ
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