奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

儚いからこそ【歌詞っぽく】

2012-10-22 | 心詩~こころうた・己
儚いからこそ
限りあるものだからこそ
人は
大切に思うのだろう


私をとりまくこの世界は
永遠に続く時間の断片
無数の命が集まって
無数の心が集まって
時のかけらを繋いでゆく

出会いと別れを繰り返し
喜びと葛藤の連鎖の中で
本当に大事なものが何か
私は見つけられるだろうか


私をとりまくこの世界で
縁(えにし)に引かれた人々の断片
良い思い出は少なくて
誇れる過去も少なくて
それでも私の生きた証し

命の期限を知らぬまま
いつまで足掻いて生きるのか
やがて来る終焉(さいご)の時に
どんな姿で去ってゆくだろう


儚いからこそ
限りあるものだからこそ
人は
懸命に生きるのだろう