奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

誰も僕らを知らない場所へ【歌詞っぽく】

2012-10-24 | 詩詠~うたうたい
夕陽を見つめ佇む君の
闇に溶けそうなシルエット
こぼれる涙を知られぬように
じっと背中を向けていたね

明日なんか来なけりゃいい
いつか君がつぶやいたね
だけど今日が終わらなければ
この檻からも出られないよ

誰も僕らを知らない場所へ
ふたりで一緒に行けたなら
君が背負った孤独のために
僕の人生を費やしてもいい


君の心を塞いでいる
傷跡はいまも生乾き
ほんの少しのダメージで
またぱっくりと口を開ける

この傷口が乾いたとき
本当に強くなれるのかな
か細く震えた君の声が
僕の脳裏を離れない

誰も僕らを知らない場所で
ふたり心を抱きしめ合おう
君が微笑んでくれるなら
僕は命だって差し出せる


誰も僕らを知らない場所を
いつか一緒に探しに行こう
君の心が癒されるまで
僕はその手を離さないから

君という希望を糧に
僕は生きていけるのだから